薪ストーブを買って最初にぶつかるのが「火がつかない」という壁だ。太い薪にマッチを近づけても燃えない。当たり前のことだが、最初はそれを知らない。火を確実につけるには、焚き付けの組み方を覚える必要がある。
上から着火する方法
北欧で主流なのが「トップダウン」方式。太い薪を下に並べ、その上に中くらいの薪、さらにその上に細い薪と焚き付けを載せる。いちばん上に火をつける。
上から燃え始めた炎が、自重で下の薪に落ちていく。この方法の利点は、煙が少ないこと。上部で燃えた高温のガスが、まだ燃えていない下の薪を温めながら降りていく。煙突が汚れにくく、ガラスも黒くなりにくい。
下から着火する方法
日本で馴染み深いのは「ボトムアップ」方式。焚き付けと細薪を下に置き、太い薪を上に載せて、下から火をつける。焚き火やキャンプファイアの組み方と同じ感覚だ。
火が下から上へ舐めるように広がるので、着火は早い。一方で、初期に大量の煙が出やすい。太い薪が炎に包まれるまでの間、不完全燃焼の時間が長くなる。
空気の通り道
どちらの方式でも共通して大切なのが、薪と薪の間に隙間を作ること。薪を密着させて積むと空気が通らない。燃焼には酸素が必要だから、隙間がなければ火は窒息する。
指2本分の隙間を空けて薪を並べる。それだけで着火の成功率が変わる。火は薪と薪の間を走る。隙間は風の通り道であり、炎の通り道でもある。