AGNIが針葉樹を焚けるのも、少ない薪で長く暖まるのも、誤って高温にしても割れないのも、理由は素材と構造にあります。ここでは、その中身をひととおり書きます。読んだうえでご相談いただいた方が、話が早く進みます。
← AGNI(アグニ)のトップにもどるAGNIの中身は、釣鐘の技で肉厚一体に鋳込んだ内箱(AGNI Bell Cast)と、薪を3段階で燃やしきる構造。気密が高いから空気を絞れて、絞れるから燃やしきれる。少ない薪で長く暖かく、排気もきれい。鋳鉄ストーブで針葉樹を扱えるのも、ここに理由があります。

AGNIの燃焼室の内箱は、釣鐘を鋳ってきた岡本の成形技術で、肉厚のまま一体に鋳込まれています。鋼板をセメントで貼り合わせた箱でも、セラミックを組んだ炉内でもありません。継ぎ目がないぶん空気が漏れず、かつてないほど気密が高い。
気密が高ければ、わずかな空気まで正確に操れます。ここがAGNIの出発点です。この先に出てくる高効率な燃焼も、覆いかぶさるような炎も、針葉樹を焚けることも、すべてこの構造から生まれています。



前面の吸気口から新鮮な空気を送り、薪に火を回します。

背面の空気をバッフル板で加熱し、未燃ガスを再燃焼。窓の曇りも防ぎます。

整えた空気を触媒に通し、残ったガスまで燃やしきる。空気を絞っても機能します。
通常の燃焼ではなく、ゆらゆらとした揺らぎや、上から覆いかぶさるような優雅な動きを見せる燃焼状態。幻想的で、その炎に魅せられる人が多く、特別な時間をもたらしてくれます。
この美しい炎は、燃焼温度と空気の吸気量の条件が整うと出現します。高温燃焼時に吸気量を減らすエアー調整をすることで、ゆっくりと燃焼させる——つまり効率の高い燃焼です。AGNIは Bell Cast の気密で、少ない空気を正確に制御できます。だから高効率な燃焼状態を保てて、この炎を容易に楽しめます。



※ 写真:AGNI(株式会社岡本)。炎の見え方は薪の種類・乾燥度・空気の調整により変わります。
空気を精密に操れると、薪を最後まで燃やしきれます。1次→2次→3次で未燃ガスまで燃やすAGNIは、燃焼効率85.7%(AGNI-C)。燃え残りが少ないから、煙も、すすも少ない。
煙が少ないことは、ご近所への配慮になり、煙突も汚れにくく、掃除もラクになります。そして大気に出ていくのは、きれいな排気。メーカー・岡本の言葉を借りれば 「クリーンバーンで、完全燃焼ときれいな排気」。それが、AGNIのめざす燃え方です。

AGNIは、針葉樹燃焼にも対応しています。針葉樹は、高温燃焼になり炉内を痛めやすい、早く燃え尽きやすいという欠点があります。けれどAGNIの内箱肉厚構造は、一般的な薪ストーブに用いられるセメント接着された鋼板構造やセラミック素材などと比べて、長期の使用にも耐える堅牢な構造と気密性を備えています。だから、繊細な空気制御を必要とする針葉樹燃焼を可能にしているのです。
さらに AGNI Bell Cast とあわせて、独自の高効率燃焼システム AGNI Burning Efficiency によって、高い省エネ燃焼を実現しています。
創業は永禄3年(1560年)。初代・岡本太右衛門が岐阜で鋳造業を興してから450年以上。AGNIを鋳るのは、その岡本です。釣鐘を鋳ってきた技が、ストーブの一体構造に受け継がれています。
創業は永禄3年(1560年)。お寺の梵鐘(釣鐘)を鋳てきた岐阜の鋳物師・株式会社岡本が、450年以上受け継いだ技で、AGNIの一体構造を鋳ています。時代が変わっても、火と鉄に向き合う手は変わりません。



写真:株式会社岡本の鋳造工程。AGNIは、この一貫した国内生産から生まれます。
岡本が450年つくってきたのは、お寺の釣鐘と、マンホールの蓋です。大型トラックが乗っても割れない、あの蓋。素材はダクタイル鋳鉄(球状黒鉛鋳鉄)といいます。AGNIは、その鋳物でできています。薪ストーブにこの素材を使っているのは、岡本だけです。
そしてAGNIは、針葉樹を焚くために生まれた薪ストーブです。広葉樹は言うまでもありません。どんな薪もきれいに焚いて、鋳鉄に蓄えて、じわりと放す。それができるのは、素材からして違うからです。
鋳鉄は、鉄に炭素が混ざった鋳物です。この炭素は黒鉛として鉄の中に散らばりますが、そのかたちで、性質がまるごと変わります。
ふつうの薪ストーブに使われる鋳鉄(ねずみ鋳鉄)は、黒鉛が薄い片状で入っています。板のように伸びた黒鉛は、鉄の中では切れ目と同じです。力がかかると、その先端から割れが走る。硬いけれど粘りがなく、急に熱を入れたり冷やしたりするとクラックが入るのは、ここに理由があります。引っ張って切れるまでの伸びは、ほとんどありません。
ダクタイル鋳鉄は、溶けた鉄にマグネシウムを加えて、この黒鉛を球のかたちで晶出させたものです。球は切れ目になりません。だから鉄そのものの粘りが、そのまま出る。引張強さはねずみ鋳鉄のおよそ2倍、伸びは10%以上あります。ductile(よく伸びる)という名前は、ここから来ています。割れの起点がないので、クラックの発生率が桁で下がります。
| ねずみ鋳鉄 一般的な鋳物の薪ストーブ | ダクタイル鋳鉄 AGNI(岡本) | |
|---|---|---|
| 黒鉛のかたち | 薄い片状(フレーク) | 球状 |
| 割れの起点 | 片の先端が起点になる | 起点になりにくい |
| JISの規格 | JIS G 5501 ねずみ鋳鉄品 | JIS G 5502 球状黒鉛鋳鉄品 |
| 材質記号(例) | FC200 | FCD450-10 |
| 引張強さ | 200 N/mm²(MPa)以上 | 450 N/mm²(MPa)以上 = およそ2倍 |
| 伸び(延性) | 規格に伸びの規定がない (実際にもほとんど伸びない) | 10 % 以上 |
| 熱の出入り | 急な加熱・冷却でクラックが入りやすい | 伸縮を吸収する |
| 使われる場所 | 一般的な鋳物部品 | マンホールの蓋・水道管・自動車の足回り |
→ 横に動かすと、続きが見えます
この数字は、どこから来ているか
鋳鉄の強さは、日本産業規格(JIS)で材質ごとに決められています。上の表は、その規格そのものです。
JIS G 5501「ねずみ鋳鉄品」… FC100・FC150・FC200・FC250・FC300・FC350 と、引張強さで区分されます。記号の数字が、そのまま最低引張強さ(N/mm²)です。FC200なら200N/mm²以上。この規格には、伸びの規定がありません。片状の黒鉛が切れ目のように働くため、引っ張ってもほとんど伸びずに割れてしまい、規格として定める意味がないからです。「1%未満」と書いているのは、そういう理由です。
JIS G 5502「球状黒鉛鋳鉄品」… こちらは記号が2つの数字でできています。FCD450-10 なら、前が引張強さ450N/mm²以上、後ろが伸び10%以上。伸びが記号に入っていること自体が、この材料の性格を示しています。FCD400-15、FCD400-18 のように、さらに伸びる区分もあります。
つまり「ねずみ鋳鉄は伸びない/ダクタイル鋳鉄は10%以上伸びる」は、当社やメーカーの言い分ではなく、規格の書きぶりそのものです。規格票は日本産業標準調査会(JISC)や日本規格協会で誰でも確認できます。
※ AGNIの本体材質は、株式会社岡本が「ダクタイル鋳鉄(球状黒鉛鋳鉄)」と公表しています。JIS G 5502 のどの記号にあたるかは公表されていないため、上の FCD450-10 は同規格の代表的な区分として挙げたものです。鋳造条件によって実際の値は変わります。

AGNIを鋳る株式会社岡本の取り組みは、地元・岐阜新聞にも取り上げられました。450年の鋳物技術から生まれた高効率・高品質のAGNIは、いま海を越えて注目されています。その一台を、岩手・盛岡のDスタイルがお届けします。

日本は国土の約7割が森林の国。戦後に植えたスギ・ヒノキが育ちきり、間伐と利用を待っています。手を入れた森は明るくなり、若い木が育ち、土砂災害にも強くなる。
AGNIは、その針葉樹を薪にできます。「燃やしにくい」とされてきた杉・ヒノキをクリーンに燃やしきる。地元の間伐材を暖かさに変えることは、燃料コストの面でも、岩手・秋田・青森の森を守る面でも理にかなった選択です。薪は燃やしても、森が吸収する分とつり合うカーボンニュートラルな燃料です。

薪が放出するCO₂と、森が吸収するCO₂はつり合う(カーボンニュートラル)
価格・寸法図・全仕様は各機種のページに載せています。 AGNI-C / AGNI-CC / AGNI-HUTTE
Fuel & Care ─ 買ったあとも、ずっと。
人が生きるのに衣食住が欠かせないように、薪ストーブにも薪サウナにも、「薪という燃料」と「メンテナンス」は必ずついてきます。売って終わりの店では、そこで行き詰まる。D'STYLEは、この2つを自社で持っているから、火のある暮らしを、買ったその先まで支え続けられます。ここが、当社の強みです。
薪の販売はもちろん、ご自宅の薪棚のそばまで届ける配達、原木の販売、薪割り機のレンタルまで。燃料の心配をせずに、火のある暮らしを続けられます。ストーブが他社の一台でも、薪だけのご購入でも、大歓迎です。
薪の販売・配達を見る →煤や煙道火災のリスクは、定期的な煙突掃除と点検で防げます。他社で入れた一台も含め、点検・部品交換・修理まで対応。長く、安全に焚き続けられます。
メンテナンス・煙突掃除を見る →薪も、掃除も、修理も、ぜんぶ一社で。だから、"売ったあとまで面倒を見られる店"で選んでください。
AGNIの暖かさは、写真では伝わりません。ショールームで火にあたって、お住まいの間取りと断熱に合う一台を一緒に決めましょう。盛岡・岩手県全域・秋田・青森、現地調査とご相談は無料です。
ATK指数 ─ この一台の「暖かさの質」
暖かさの質(当社独自の指数)
メーカー非公表のため、適正坪数は算出できません
なぜ 87 ATK? ─ 暖かさの質の内訳
ゆえに、87 ATK。一体成型鋳鉄+強い凹凸で、輻射を広く届ける一台です。
計算式の全文・全機種の比較はこちら →値段のことも、面倒なところも、先に出しておきます。読んだうえでご相談いただいた方が、話が早く進みます。
薪ストーブ・サウナ・ペレットの対応エリア岩手県・青森県・秋田県の全域と、宮城県・山形県の一部エリアに対応しています(県名をタップで市町村一覧)。
写真ではわからないことが、いくつもあります。熱の届き方、はぜる音、部屋のにおい。盛岡・国道4号線沿いのショールームで、実際に焚いています。ご相談は無料です。
岩手県・青森県・秋田県の全域と、宮城県・山形県の一部エリアへ伺います。
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