岩手・盛岡で、二十年 火と向き合ってきました。当社が最初にお見せするのは、たった5ブランドです。順位はつけません。マイナス15℃の朝、あなたの家のどこに火を置くか。そこから逆算して、おすすめを書きます。
「薪ストーブのおすすめは?」と聞かれるたび、私たちは同じことを言います。どのお宅にも合う魔法の一台は、ありません。同じ40坪でも、朝いない家と、一日じゅう誰かいる家では、薦める機種が変わります。だから当社は、順位ではなく「暮らし別」でおすすめを書きます。
当社は薪ストーブを21ブランド扱っています。それでもホームページの一階層目に置いているのは、ヒタ・アグニ・ドブレ・ヨツール・ハースストーンの5つだけです。理由は単純で、この5つは私たちが岩手で実際に据えて、焚いて、煙突を掃除して、部品を替えてきた台数がいちばん多いからです。
カタログを並べるだけなら誰でもできます。けれど「マイナス15℃の朝に、この家でどう燃えるか」を答えられるかどうかは、別の話。扱ったことのない機種を、おすすめとは呼びません。
この5つはすべて、当社が岩手県の正規代理店・正規取扱店として扱っているブランドです。正規のルートで入った本体と部材で据え付け、そのあとの薪の供給から煙突掃除までを一社で引き受けます。岩手県内はもちろん、青森・秋田へも同じ体制で伺います。
D'STYLE ─ 岩手県盛岡市 / 薪ストーブ21ブランド取扱 / おすすめは5ブランド
細かい話はこのあと一つずつ書きます。まずは、性格の違いだけ。
| ブランド | 生まれ | 構造の性格 | こんな家におすすめ |
|---|---|---|---|
| ヒタ HETA | デンマーク | 鋼板+クリーンバーン。石の仕上げを選べるモデルもあり | 朝に家を出て、夕方に帰る家 |
| アグニ AGNI | 日本・岐阜 | ダクタイル鋳鉄。針葉樹を焚くために設計された国産機 | 杉・松が手に入る家 |
| ドブレ Dovre | ベルギー | 自社工場で鋳造から一貫生産する鋳物 | とにかく迷っている家 |
| ヨツール JØTUL | ノルウェー | 1853年創業の鋳物。自動空気調整を積むモデルも | 一台を二十年、使い続けたい家 |
| ハースストーン HearthStone | 米国・バーモント | 天然ソープストーンの蓄熱式 | 夜通し、寝室まで暖めたい家 |
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※ 各ブランドの詳しい仕様・機種・価格は、それぞれのブランドページに掲載しています。
マイナス15℃の朝。薪を3本くべて、家を出る。夕方、玄関を開けると、まだ家じゅうが温い。当社がいちばん焚き込んできたデンマークのヒタは、そういう使い方に強い一台です。
共働きで、日中は誰もいない。それでも帰ってきたときに、コートを脱げる玄関であってほしい。岩手の家でいちばん多いご要望が、これです。ヒタは黒いスチール本体に、ソープストーンやサンドストーン、グラニットといった石の仕上げを組み合わせられるモデルがあり、この「留守のあいだの持ち」をつくれます。
クリーンバーン燃焼で、暖房効率は79〜86%。円柱のスクルド、寒冷地向けに出力を振ったロギ、天板で煮込みまでできるノルンと、性格の違うモデルが揃っているので、同じヒタの中でも選び分けができます。当社が最初にお見せするのは、たいていこのブランドです。

岩手も、秋田も、青森も、杉の国です。実家の裏に杉山がある。伐採で出た松をもらえる。そういう方から「これ、焚けますか」と毎年のように聞かれます。
アグニは、針葉樹を焚くために生まれた国産の薪ストーブです。岐阜の鋳造メーカー・岡本(創業1560年)がつくるダクタイル鋳鉄の本体に、3次燃焼。燃焼効率85.7%。輸入機で針葉樹を焚くときに気になる「本体への負担」を、素材と設計で受け止めています。
もちろん、針葉樹なら何でもいいわけではありません。乾いていない杉は、どのストーブに入れても煙とタールになります。乾かして、細く割って、焚く。その段取りまでお伝えするのが当社の仕事です。薪そのものの話は、薪の基礎知識にまとめました。

「結局どれがいいか分からなくなりました」。ショールームで、いちばんよく聞く言葉です。そのとき私たちが言ってきたのが、迷ったら、ドブレ。
ベルギーの自社工場で、鋳造から一貫して造られる鋳物ストーブです。奇をてらったところがない。扉を開けて薪を入れ、空気を絞る。その当たり前の動作が、当たり前に効きます。クラシックな佇まいから現代的な箱型まで幅があり、和室のある家にも、白い吹き抜けにも、収まる顔を選べます。
私たちが二十年ちかく「迷ったらこれ」と言い続けてこられたのは、据えたあとの手間が読めるからです。部品が出る。掃除しやすい。修理の勘所が分かっている。おすすめとは、本来そういう意味だと思っています。

1853年、ノルウェー創業。炎は、170年を超えて受け継がれる。薪ストーブという道具が、家より長生きすることがあります。ヨツールを選ばれる方の多くは、そのつもりで買っていかれます。
鋳物の厚み、扉の閉まり、部品の合い。長く焚いていると、この差がじわじわ効いてきます。当社の推しはF 170シリーズ。センソリックという自動空気調整を積んでいて、焚き付けから熾火まで、空気の絞り具合をストーブ側が引き受けてくれます。焚き慣れていない一年目でも、失敗が減る。雪国で、この差は大きい。
F 500、F 400、F 602、暖炉に納める I 520まで、間口が広いのもこのブランドの強みです。新築の設計段階からご相談いただければ、炉台・炉壁と一緒に納まりを組み立てられます。

夜11時に最後の薪をくべる。朝5時、炉の中に火はもうない。それでも、部屋がまだ暖かい。ソープストーンの蓄熱式が効くのは、この時間帯です。
米国バーモント州で生まれた、ソープストーブの本家。天然の石を本体にまとい、いったん温まった石が、火を落としたあともじんわりと熱を放ち続けます。立ち上がりは鋼板ほど速くありません。そのかわり、消えたあとが長い。岩手の夜は長いので、この性格が効く家がたしかにあります。
当社のATK指数でも、ヘリテイジは87という高い数字が出ています。ただし数字だけで決めないでください。石は、朝いちばんに「今すぐ暖めたい」用途には向きません。そこはヒタや鋼板機の領分です。

「暖かい」は、人によって意味が違います。すぐ暖まってほしいのか、長く持ってほしいのか。そこを分けないまま比べても、おすすめは決まりません。そこで当社は、薪ストーブの「暖かさの質」を四つの軸で点数にした独自指標をつくりました。ATK指数(あったけー指数)といいます。
この四つに配点し、構造タイプごとの係数をかけて算出しています。計算式も、係数の根拠も、すべて公開しています。隠して「おすすめです」と言うのは、誠実ではないと思っていますので。
当社が「岩手でおすすめできます」と言えるのは、70 ATK以上の機種です。現時点の最高点は88で、ハースストーン ヘリテイジとマンチェスターの二機種が並んでいます(台帳にある39機種のうち、30機種が70以上です)。このページの5ブランドからも、複数の機種が70以上に入っています。
岩手の寒さを前提にした、当社独自の指標です。家の断熱性能が変われば、体感も変わります。順位づけのためではなく、買ってから後悔しないための物差しとして使ってください。
おすすめだけ並べたページは、読んでいて気持ちがいい。けれど、買ったあとに困るのは書いた側ではありません。だから、ここに三つ書きます。
薪ストーブの性能は、煙突で決まります。断熱二重煙突をどう立ち上げるか、屋根のどこを抜くか。ここを削ると、どんなに評判のいい一台でも、煙たくて、暖まらなくて、すぐススが溜まる機械になります。私たちがお見積りで本体より先に煙突の話をするのは、そのためです。煙突のページに、考え方をまとめています。
カタログの畳数は、ある一つの気温を前提にした数字です。関東の20畳と、岩手の20畳は、同じ数字でも中身が違います。それは、寒い土地では許されません。畳数のワナと、鋳物・鋼板・石の使い分けは、薪ストーブの選び方 岩手版にくわしく書きました。おすすめを絞り込む前に、こちらを読んでいただくのがいちばん確実です。
いい機種を入れても、乾いた薪がなければ暖かくなりません。逆に言えば、薪の目処さえ立てば、選択肢はぐっと広がります。当社は薪の販売と配達を自社でやっています。薪?あるよ! ── そう言える店で買うかどうかは、五年後にはっきり差が出ます。
おすすめできる機種は、たくさんあります。けれど「あなたの家におすすめできる機種」は、家を見るまで分かりません。
ご相談をいただいたら、まず伺うのは機種名ではありません。何時に家を出て、何時に帰るか。子どもは何歳か。二階まで暖めたいのか、居間だけでいいのか。薪の当てはあるか。この五つで、五台のうち二台くらいまで絞れます。
そのうえで、現地調査です。ここが仕事の八割です。断熱の程度、間取り、屋根の形、煙突を立ち上げられる位置。図面だけでは分からないことが、必ず出てきます。盛岡から片道 約1時間30分の現場でも、遠いから行けない、のではなく、遠いからこそ一度でまとめて手を入れる。そういう段取りにしています。
最後に、火を見ていただきます。盛岡のショールームには実演機に火が入っています。写真では、輻射の質は分かりません。手をかざして、暑いのか、じんわりなのか。それで決まる方が、いちばん多い。
STEP 01 暮らしを聞く / STEP 02 現地調査 / STEP 03 火を見て決める
県名を書くだけなら誰でもできます。ここに並んでいるのは、私たちが実際に据えて、火を入れてきた家です。





このページでは機種の選び分けだけを書きました。畳数の考え方、暖まり方の違い、薪の話は、それぞれ別の記事にまとめてあります。
カタログの対応畳数は、岩手ではあてになりません。鋳物・鋼板・石の使い分けと、効いてくる三つの条件。
読む →陽だまりのような暖かさと、部屋の隅々まで届く暖かさ。どちらが暮らしに合うかで、おすすめは変わります。
読む →暖かさの質を四つの軸で点数化。計算式も係数もすべて公開しています。70以上が当社のおすすめ基準。
読む →広葉樹と針葉樹、乾燥、入手の方法。杉は焚けます。ただし、乾かして。
読む →そもそも薪でいいのか。三代目薪屋の正直比較。両方の実機に火が入っています。
読む →盛岡市・陸前高田市をはじめ、岩手・青森・秋田・宮城・山形の自治体制度を一覧に。
読む →Fuel & Care ─ 買ったあとも、ずっと。
どのブランドを選んでも、薪ストーブには「薪という燃料」と「メンテナンス」が必ずついてきます。売って終わりの店では、そこで行き詰まる。D'STYLEは、この2つを自社で持っているから、火のある暮らしを、買ったその先まで支え続けられます。ここが、当社の強みです。
薪の販売はもちろん、ご自宅の薪棚のそばまで届ける配達、原木の販売、薪割り機のレンタルまで。燃料の心配をせずに、火のある暮らしを続けられます。ストーブが他社の一台でも、薪だけのご購入でも、大歓迎です。
薪の販売・配達を見る →煤や煙道火災のリスクは、定期的な煙突掃除と点検で防げます。他社で入れた一台も含め、点検・部品交換・修理まで対応。長く、安全に焚き続けられます。
メンテナンス・煙突掃除を見る →薪も、掃除も、修理も、ぜんぶ一社で。売ったあとまで面倒を見られる店で選んでください。
盛岡のショールームでは、実演機にいつも火を入れています。写真では分からない輻射の質を、手をかざして確かめてください。岩手・青森・秋田の「火のある暮らし」を、D'STYLEが一緒に形にします。
薪ストーブ・サウナ・ペレットの対応エリア岩手県・青森県・秋田県の全域と、宮城県・山形県の一部エリアに対応しています(県名をタップで市町村一覧)。
写真ではわからないことが、いくつもあります。熱の届き方、はぜる音、部屋のにおい。盛岡・国道4号線沿いのショールームで、実際に焚いています。ご相談は無料です。
岩手県・青森県・秋田県の全域と、宮城県・山形県の一部エリアへ伺います。
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