
停電するとペレットストーブは止まります。それ自体は当たり前で、復電すれば戻ります。本当に気をつけるのは、燃えている最中に排気ファンだけが止まる、その数分です。メーカーはどこも同じところを見ています。
ペレットストーブは、着火も、燃料を送るのも、排気を押し出すのも電気でやっています。点火ヒーターに電気が要り、スクリューを回すモーターに電気が要り、排気ファンに電気が要る。だから電気が切れれば止まります。ここは薪ストーブと決定的に違うところです。
復電すれば、多くの機種は再着火して通常運転に戻ります。ラベリーは AL-01(停電・地震検知による停止) を表示するので、OFFボタンを押してから立ち上げ直します。この番号を覚えておくと慌てません。
止まった瞬間、燃焼ポットにはまだ火が残っています。ところが排気ファンは止まっている。押し出す力が無くなるので、燻った煙の行き場が無くなります。配管が短いほど、自然に抜ける力が弱くなります。
設計の段階で選べることが2つあります。ひとつは立ち上げを高くとること。1000mm以上が最低で、1500mm以上あれば停電時の抜けが良くなります。もうひとつは横引きを短くすること。横引きは排気の抵抗になり、灰もたまります。シモタニは横引きを全長の2分の1以下と定めています。
後方排気(直抜き)は部材が少なく費用も抑えられますが、この点では不利です。安く上げるか、停電に強くするか。ここは黙って通す話ではないので、選ぶ前にお伝えしています。排気筒の4つの出し方はこちら。
消費電力が分かれば計算できます。ハーマンの承認図から拾った実数です。
| 機種 | 点火時 | 通常燃焼時 | 最大設定時 |
|---|---|---|---|
| XXV | 340W | 255W | 440W |
| P68 | 370W | 275W | 495W |
| P43 | 360W | 265W | 490W |
| ACCENTRA | 340W | 225W | 440W |
※ ハーマンの本体承認図(ダッチウエストジャパン)より。機種とメーカーで変わります。
※ 目安です。実際の持ち時間は運転の強弱、気温、電源の劣化具合で変わります。正弦波出力のものをお選びください。矩形波では制御基板やモーターが正しく動かないことがあります。
※ ハーマンが指定しているのは UPS(無停電電源装置)750VA以上です。ポータブル電源とUPSは役割が違い、UPSは停電した瞬間に切れ目なく引き継ぎます。短い納まりではこちらが確実です。
備えるのではなく、そもそも電気に頼らない道もあります。
石村工業の薪ペレット兼用機は、停電しても薪で焚けます。岩手・釜石のメーカーです。普段はペレットの手軽さで、いざというときは薪で。この二段構えができるのは兼用機だけです。石村工業のページ →
ペレット専用機で電気を完全に切り離すことはできません。着火・燃料送り・排気のどれもが電気で動いているからです。ですので、備えるか、兼用機を選ぶかの二択になります。どちらが合うかは、暮らし方と、停電がどれくらい起きる土地かで変わります。
冬の停電は、暖房が止まるという意味で他の季節と重みが違います。ペレットストーブを主暖房にするなら、備えを決めておくのが安心です。灯油ストーブや薪ストーブとの併用も、現実的な答えのひとつです。当社は薪ストーブも扱いますので、「リビングは薪、寝室はペレット」といった組み合わせのご提案もできます。
値段のことも、面倒なところも、先に出しておきます。読んだうえでご相談いただいた方が、話が早く進みます。
薪ストーブ・サウナ・ペレットの対応エリア岩手県・青森県・秋田県の全域と、宮城県・山形県の一部エリアに対応しています(県名をタップで市町村一覧)。
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