
ポータブル電源か発電機が
あれば、焚けます。
停電するとペレットストーブは止まります。けれどキャンプで使うポータブル電源か、発電機をつなげば、そのまま焚き続けられます。消費電力は通常運転で225〜275W。難しい工事も要りません。どれをどれだけ用意すればいいのか、実数で書きます。
なぜ止まるのか
ペレットストーブは、着火も、燃料を送るのも、排気を押し出すのも電気でやっています。点火ヒーターに電気が要り、スクリューを回すモーターに電気が要り、排気ファンに電気が要る。だから電気が切れれば止まります。ここは薪ストーブと決定的に違うところです。
復電すれば、多くの機種は再着火して通常運転に戻ります。ラベリーは AL-01(停電・地震検知による停止) を表示するので、OFFボタンを押してから立ち上げ直します。この番号を覚えておくと慌てません。
危ないのは、この数分です
止まった瞬間、燃焼ポットにはまだ火が残っています。ところが排気ファンは止まっている。押し出す力が無くなるので、燻った煙の行き場が無くなります。配管が短いほど、自然に抜ける力が弱くなります。
シモタニの設置基準には、給排気筒を 1500mm以上立ち上げれば 停電時に排煙されやすく、燻った煙が室内に漏れる可能性が低くなる、とあります。
メーカーが違っても、見ている危険は同じです。当社は、短い納まりをお選びの場合、備えのご相談までセットでお受けします。
だから、納まりで先に手が打てます
設計の段階で選べることが2つあります。ひとつは立ち上げを高くとること。1000mm以上が最低で、1500mm以上あれば停電時の抜けが良くなります。もうひとつは横引きを短くすること。横引きは排気の抵抗になり、灰もたまります。シモタニは横引きを全長の2分の1以下と定めています。
後方排気(直抜き)は部材が少なく費用も抑えられますが、この点では不利です。安く上げるか、停電に強くするか。ここは黙って通す話ではないので、選ぶ前にお伝えしています。排気筒の4つの出し方はこちら。
ポータブル電源か、発電機で解決します
いちばん手軽な備えが、これです。キャンプやアウトドアで使うポータブル電源をそばに置いておき、停電したらつなぐ。それだけで、いつもどおり焚き続けられます。工事も配線も要りません。もっと長い停電に備えるなら発電機です。ペレットストーブの消費電力は、家電で言えば扇風機を数台回すくらいです。ハーマンの承認図から拾った実数を出します。
| 機種 | 点火時 | 通常燃焼時 | 最大設定時 |
|---|---|---|---|
| XXV | 340W | 255W | 440W |
| P68 | 370W | 275W | 495W |
| P43 | 360W | 265W | 490W |
| ACCENTRA | 340W | 225W | 440W |
→ 横に動かすと、続きが見えます
※ ハーマンの本体承認図(ダッチウエストジャパン)より。機種とメーカーで変わります。
発電機を使う場合
ポータブル電源は容量で終わりが来ますが、発電機なら燃料を足すかぎり続きます。何日も止まるような停電に備えるなら、こちらが確実です。すでにお持ちの方も多いと思います。
選ぶときの注意はひとつだけです。インバーター発電機(正弦波)をお使いください。 安価な機種の中には波形が整っていないものがあり、制御基板やモーターが正しく動かないことがあります。ペレットストーブは電子制御なので、ここは炊飯器やパソコンと同じ扱いになります。出力は定格1.0kVA程度あれば足ります。
屋外で回すこと、排気ガスが給気口や窓に入らない位置に置くことも忘れないでください。ストーブが外から給気している場合は特に気をつけます。
ソーラーパネルなら、燃料も要りません
ポータブル電源には、折りたたみのソーラーパネルをつなげるものがあります。昼のうちに陽で充電しておき、夜に焚く。 これができれば、停電が何日続いても燃料の心配がありません。ガソリンを買いに行く必要も、灯油を切らす心配もなくなります。
冬の岩手は日照が短く、雪でパネルが埋もれることもありますので、晴れた日にどれだけ充電できるかは天気しだいです。それでも、電源が空になったら終わりという状態と、少しずつでも戻る状態とでは、心持ちがまるで違います。ポータブル電源をお選びになるなら、ソーラー入力に対応した機種をお勧めします。
※ 目安です。実際の持ち時間は運転の強弱、気温、電源の劣化具合で変わります。正弦波出力のものをお選びください。矩形波では制御基板やモーターが正しく動かないことがあります。
※ ハーマンが指定しているのは UPS(無停電電源装置)750VA以上です。ポータブル電源とUPSは役割が違い、UPSは停電した瞬間に切れ目なく引き継ぎます。短い納まりではこちらが確実です。
電気を使わない、という選び方
備えるのではなく、そもそも電気に頼らない道もあります。
石村工業の薪ペレット兼用機は、停電しても薪で焚けます。岩手・釜石のメーカーです。普段はペレットの手軽さで、いざというときは薪で。この二段構えができるのは兼用機だけです。石村工業のページ →
ペレット専用機で電気を完全に切り離すことはできません。着火・燃料送り・排気のどれもが電気で動いているからです。ですので、備えるか、兼用機を選ぶかの二択になります。どちらが合うかは、暮らし方と、停電がどれくらい起きる土地かで変わります。
岩手で考えておきたいこと
冬の停電は、暖房が止まるという意味で他の季節と重みが違います。ペレットストーブを主暖房にするなら、備えを決めておくのが安心です。灯油ストーブや薪ストーブとの併用も、現実的な答えのひとつです。当社は薪ストーブも扱いますので、「リビングは薪、寝室はペレット」といった組み合わせのご提案もできます。
選ぶ前に、読んでおくと迷いません
値段のことも、面倒なところも、先に出しておきます。読んだうえでご相談いただいた方が、話が早く進みます。
薪ストーブ・サウナ・ペレットの対応エリア岩手県・青森県・秋田県の全域と、宮城県・山形県の一部エリアに対応しています(県名をタップで市町村一覧)。
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まず、火にあたりに来てください。
写真ではわからないことが、いくつもあります。熱の届き方、はぜる音、部屋のにおい。盛岡・国道4号線沿いのショールームで、実際に焚いています。ご相談は無料です。
岩手県・青森県・秋田県の全域と、宮城県・山形県の一部エリアへ伺います。
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