
石が、
太陽になる。
カレリアンソープストーンは、約28億年の時間をかけて生まれた、世界でいちばん北の採石場で採れる石。半トンを超えるその石が、一度焚いた火の熱をため込み、消えたあともほぼ一日、太陽の光に包まれるような輻射熱を放ち続けます。トゥリキビ(Tulikivi)は、その一枚を削り出して組み上げる、フィンランド生まれの蓄熱式ストーブです。
火を、石にためる。
それが、いちばん贅沢な暖かさ。
ふつうの薪ストーブは、火が燃えている間だけ暖かい。トゥリキビは、ちがいます。「トゥリ(火)」と「キビ(石)」という名のとおり、燃やした火の熱をぶ厚いソープストーンにためこみ、火が消えたあとも、石がゆっくりと熱を返し続けます。朝と晩に少し焚くだけで、一日じゅう、家がほんのり暖かい。
その熱は、風を送るのではなく、石の全面からじんわり広がる輻射熱(ふくしゃねつ)。波長の長い赤外線、いわゆる遠赤外線です。空気ではなく、人や床や壁に直接届いてから熱に変わる。だから室内が乾きにくく、埃も舞いません。北欧では「体の芯からあたたまる」と、世代を超えて選ばれてきました。
日本で選べるのは、四角いKORPI(コルピ)14/18と、円柱に近いPURO(ピュロ)14/18の4機種。そして石の表面の仕上げが、クラシック・グラフィア・ウニカ・ノビレの4種類。このページに、その全部を載せました。石の薪ストーブは日本ではまだ数少ない一台なので、来店される前にひと通り分かっている状態にしておきたいのです。
焚くのは、一日に一度。
あとは、石が暖める。
朝と晩に少し焚くだけで、半トンを超える石が熱をため込み、一日じゅう家をやさしく暖めます。少ない薪で、朝まで暖かい。薪をくべ続ける冬から、解放されるストーブです。
石のストーブが、
心地よい3つの理由。
一度焚けば、ほぼ一日暖かい
半トンを超えるソープストーンが、燃焼の熱をまるごとため込みます。火が消えても石は温かいまま。朝に焚けば夜まで、夜に焚けば朝まで、暖かさがゆるやかに続きます。薪をくべ続ける必要がありません。
蓄熱 / 少ない薪で長時間太陽のような、やさしい輻射熱
熱風を吹き出すのではなく、石の全面からじんわり広がる輻射熱。日なたにいるような、体の芯からあたたまる暖かさです。空気が乾きにくく、埃も舞いにくいので、小さなお子さんやご年配の方のいる家にも向いています。
輻射熱 / 乾燥しにくい石の表情を、4種類から選べる
無骨な森を思わせるKORPI、フィヨルドの曲線を写したPURO。そのうえで、石の表面の仕上げをクラシック・グラフィア・ウニカ・ノビレの4種類から指定できます。石そのものは同じカレリアンソープストーン、性能も同じ。変わるのは部屋に置いたときの見え方だけです。4種類を並べて見る →
フィンランドデザイン / 石の表情4種日本で選べる石は、
4種類あります。
トゥリキビの石は、どれも同じカレリアンソープストーンです。違うのは、その表面をどう仕上げるか。フィンランドの工場で、削り方を変えて4つの表情を作り分けています。明るく軽く見せるか、濃く締めるか、石の仕事を見せるか。性能はまったく同じで、部屋に置いたときの見え方だけが変わります。ここは、機種選びと同じくらい時間をかけて決めていただきたいところです。
石そのままの、なめらかな面。灰白色から青灰色までの層がそのまま浮かび、手ざわりはビロードに近い。4つの中でいちばん明るく、部屋を重くしません。白い壁や無垢の床に、すっと溶けます。
KORPI・PURO 全機種で選べます
高圧の水で石を削り、細かい筋目を出した面。光の向きで銀色にきらめきます。4つの中でもっとも表情が強く、近づくとひと筋ずつ違うのが分かる。現代的な内装のなかで、石であることを主張させたいときに。
KORPI14・KORPI18
横方向のうねを、等間隔に刻んだ面。落ち着いた濃い色で、光をやわらかく受けます。離れて見ると静かで、近づくと手の込んだ仕事が見える。派手にせず、それでも既製品には見せたくない住まいに。
KORPI14・KORPI18
石本来の色より濃く落ち着かせた面。スエードのような、しっとりした肌になります。4つの中でいちばん暗く、木と黒で締めた部屋によく合う。石の柱が黒い塊として立ち、空間の中心が決まります。
KORPI・PURO 全機種で選べます※ KORPI14/KORPI18は4種類すべてから、PURO14/PURO18はクラシックとノビレの2種類から選べます。※ 石は天然のものなので、同じ仕上げでも一台ずつ模様が違います。同じ一台が二つとありません。※ 仕上げによる性能の差はありません。※ 画像はトゥリキビ(Tulikivi)/輸入元提供の参考画像です。実物の色味は光の当たり方で変わりますので、ショールームでお確かめください。
薪をくべ続ける冬から、
解放される。
ふつうの薪ストーブ(下段)は、暖かさを保つために何度も薪をくべます。トゥリキビ(上段)は、一日に一度か二度、まとめて焚くだけ。あとは石がためた熱を、ゆるやかに放ち続けます。使う薪の量も、火の番の手間も、ぐっと減ります。

石が返しているのは、
遠赤外線です。
熱の伝わり方は、大きく二つあります。空気を暖めて部屋じゅうに回す対流と、離れたものへ直接届く輻射(放射)。エアコンや温風ヒーターは前者、トゥリキビの石が出しているのは後者です。そして石のような温度帯から出る輻射熱は、波長の長い赤外線、いわゆる遠赤外線にあたります。
遠赤外線は、空気にほとんど吸われません。途中の空気を素通りして、人の体や、床、壁、家具に届いてから熱に変わります。冬の晴れた日、風は冷たいのに日なたに出ると背中が暖かい。あれと同じことが、家の中で起こります。フィンランドでトゥリキビの暖かさが「やさしい日光に包まれるよう」と言われてきたのは、たとえ話ではなく、実際に同じ種類の熱だからです。
空気を焼かないから、乾きにくい
温風で室温を上げる暖房は、空気の水分を飛ばします。石の輻射熱は空気そのものをあまり暖めないので、室内が乾きにくい。加湿器を足さずに冬を越せる家が多いのは、この違いによるものです。
風がないから、埃が舞わない
ファンで空気を押し出さないので、床の埃を巻き上げません。ハウスダストが気になるご家庭、小さなお子さんやご年配の方のいる家から、この点を挙げて選ばれることがあります。
上ばかり暖かい、が起きにくい
暖かい空気は天井に溜まります。輻射熱は空気ではなく物に届くので、床や壁そのものが暖まる。足元が冷えて頭がのぼせる、という冬の不快さが出にくい暖まり方です。吹き抜けのある家ほど、差がはっきり出ます。
そのかわり、立ち上がりは穏やか
正直に書きます。石に熱がしみ込むまで時間がかかるので、鉄の薪ストーブのように焚いて30分で部屋が熱くなることはありません。表面が赤熱するほど熱くもなりません。「帰ってきてすぐ暖めたい」使い方には向かない一台です。
※ 遠赤外線は、物を暖める性質を説明したものです。健康・治療にかかわる効果をうたうものではありません。
KORPI(コルピ)
野趣的な森を思わせる、無骨で存在感のあるシリーズ。角ばったフォルムに、湖の光を映すウニカ、自然の風を写したグラフィアなど、選べる意匠。標準の14と、蓄熱量の大きい大型の18があります。

KORPIの標準サイズ。540kgのソープストーンが、一度の焚き火をしっかりためこみます。一般的なリビングに、石の暖かさを持ち込む一台。
| 定格出力 | 7 kW |
|---|---|
| 本体寸法 W×D×H | 520×440×1,355 mm |
| 本体重量 | 540 kg |
| 炉開口 W×H | 320×280 mm |
| 最大薪長 / 熱効率 | 約25 cm / 75 % |
| 石の表情 | クラシック/グラフィア/ウニカ/ノビレ(4種すべて) |
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暖房のめやす 約22〜28畳 KORPI14の詳細を見る →
KORPIの大型。740kgの石が、より多くの熱をため、より長く放ちます。熱効率85%。吹き抜けや広い空間、寒さの厳しい家に。
| 定格出力 | 7 kW |
|---|---|
| 本体寸法 W×D×H | 520×440×1,805 mm |
| 本体重量 | 740 kg |
| 炉開口 W×H | 320×280 mm |
| 最大薪長 / 熱効率 | 約25 cm / 85 % |
| 石の表情 | クラシック/グラフィア/ウニカ/ノビレ(4種すべて) |
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暖房のめやす 約30〜36畳 KORPI18の詳細を見る →PURO(ピュロ)
フィンランドの自然が形づくったフィヨルドのような、滑らかな曲線が最大の魅力。角のない、やわらかな佇まい。空間にそっと溶け込みながら、石の存在感で主役になります。標準の14と、大型の18。

PUROの標準サイズ。円柱に近い、やわらかな曲面。540kgの石が、やさしい輻射熱を長く放ちます。すっきりした内装によく似合います。
| 定格出力 | 6 kW |
|---|---|
| 本体寸法 W×D×H | 500×500×1,355 mm |
| 本体重量 | 540 kg |
| 炉開口 W×H | 270×270 mm |
| 最大薪長 / 熱効率 | 約25 cm / 78 % |
| 石の表情 | クラシック/ノビレ(2種) |
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暖房のめやす 約19〜26畳 PURO14の詳細を見る →
PUROの大型。高さ1855mmの、堂々たる石の柱。630kgの蓄熱で、広い空間をやわらかく満たします。天井の高い部屋で映える一台です。
| 定格出力 | 6.5 kW |
|---|---|
| 本体寸法 W×D×H | 500×500×1,855 mm |
| 本体重量 | 630 kg |
| 炉開口 W×H | 270×270 mm |
| 最大薪長 / 熱効率 | 約25 cm / 80 % |
| 石の表情 | クラシック/ノビレ(2種) |
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暖房のめやす 約28〜34畳 PURO18の詳細を見る →※ 価格は仕様・意匠・設置条件で変わるため、個別にお見積りします(お問い合わせください)。※ トゥリキビは本体重量が540〜740kgと非常に重いため、設置場所の床補強が必要になる場合があります。新築なら設計段階から、既存住宅なら現地調査のうえで、無理のない設置プランをご提案します。※ 製品写真はトゥリキビ(Tulikivi)/輸入元提供の参考画像です(写真:Tulikivi)。
日本で買えるのは、
この4機種です。
トゥリキビはフィンランド本国にもっと多くの機種がありますが、日本の輸入元が扱うのはこの4機種です。当社は、日本で正規に入って、部品も保証も続くものだけをご案内します。
形で選ぶなら、四角いKORPIか、円柱に近いPURO。大きさで選ぶなら、標準の14か、大型の18。この2×2です。
| KORPI14 コルピ14 | KORPI18 コルピ18 | PURO14 ピュロ14 | PURO18 ピュロ18 | |
|---|---|---|---|---|
| かたち | 四角 | 四角 | 円柱に近い | 円柱に近い |
| 定格出力 | 7 kW | 7 kW | 6 kW | 6.5 kW |
| 本体寸法 W×D | 520×440 mm | 520×440 mm | 500×500 mm | 500×500 mm |
| 本体高さ | 1,355 mm | 1,805 mm | 1,355 mm | 1,855 mm |
| 本体重量 | 540 kg | 740 kg | 540 kg | 630 kg |
| 炉開口 W×H | 320×280 mm | 320×280 mm | 270×270 mm | 270×270 mm |
| 最大薪長さ | 約25 cm | 約25 cm | 約25 cm | 約25 cm |
| 熱効率 | 75 % | 85 % | 78 % | 80 % |
| 石の表情 | 4種すべて | 4種すべて | クラシック ノビレ | クラシック ノビレ |
| 暖房のめやす | 約22〜28畳 | 約30〜36畳 | 約19〜26畳 | 約28〜34畳 |
| 詳しく | KORPI14 → | KORPI18 → | PURO14 → | PURO18 → |
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※ 数値は輸入元 株式会社メトスの公表値です。トゥリキビ本国(フィンランド)の公表値と食い違う項目があり、各機種のページに並べて書き出しました。ご発注の前に必ず最新の日本仕様を確認してお伝えします。
※「暖房のめやす」は当社の見立てです。メーカー公表はKORPIシリーズが約22〜36畳、PUROシリーズが約19〜34畳。断熱・間取り・吹き抜けの有無で実際は動きますので、図面を見せていただくのが確かです。
写真で見る、
トゥリキビのある家。
石の質感、火のゆらぎ、空間になじむ佇まい。写真をクリックすると拡大します。







※ 写真はトゥリキビ(Tulikivi)提供の参考画像です(写真:Tulikivi)。当社の施工事例ではありません。
トゥリキビのこと。
| 生まれ | フィンランド。世界でいちばん北のソープストーン採石場を持つ、蓄熱式ストーブの専門メーカー。石の切り出しから加工・組み立てまで一貫して手がけています。 |
|---|---|
| 素材 | カレリアンソープストーン。約28億年かけて生まれた、蓄熱性にすぐれた天然石。熱をためて、長くゆっくり返します。 |
| 暖め方 | 蓄熱+輻射熱。一度の焚き火の熱を石にため、火が消えたあともほぼ一日、石の全面からやさしく放熱します。 |
| 日本のラインナップ | 四角いKORPI(コルピ)14/18、曲線のPURO(ピュロ)14/18の4機種。本国にはほかにも機種がありますが、日本の輸入元が扱うのはこの4機種です。 |
| 石の表情 | クラシック・グラフィア・ウニカ・ノビレの4種類。KORPIは4種すべて、PUROはクラシックとノビレから選べます。性能は変わらず、見え方だけが変わります。 |
| 向いている家 | 一日をとおして家にいる暮らし、乾燥や埃を抑えたい家、石の意匠を主役にしたい住まい。本体が重いため、床補強を前提に計画します。 |
| 北東北での扱い | 選定・煙突設計・床補強を含む施工・点検・薪の供給まで、盛岡のD'STYLEが一貫対応。岩手を拠点に、青森・秋田へも伺います。 |
→ 横に動かすと、続きが見えます
※ 数値はメーカー公称値です。蓄熱式は「一度焚けばどれくらい暖かさが続くか」が住まいの断熱・広さで変わります。薪の量や焚き方の目安を含め、住まいを伺ったうえでご提案します。
トゥリキビについて、
よくいただく質問。
トゥリキビの石は、日本では何種類から選べますか。+
表面の仕上げが4種類あります。石そのままのなめらかなクラシック、水で削って筋目を出したグラフィア、横うねを刻んだウニカ、濃く落ち着かせたノビレです。KORPI14/18は4種類すべて、PURO14/18はクラシックとノビレの2種類から選べます。石そのものはどれも同じカレリアンソープストーンで、性能は変わりません。4種類を並べて見る →
日本で買えるトゥリキビは何機種ですか。+
KORPI(コルピ)14と18、PURO(ピュロ)14と18の4機種です。KORPIは四角い姿で炉が320×280mm、PUROは円柱に近い姿で炉が270×270mm。14は高さ1,355mm、18は1,800mm台です。本国フィンランドにはほかにも機種がありますが、日本の輸入元が扱わないものは、部品も保証も続きません。当社は正規に入る4機種だけをご案内します。
トゥリキビの暖かさは、ふつうの薪ストーブとどう違いますか。+
鉄の薪ストーブは火が燃えている間だけ熱く、消せば冷めます。トゥリキビは燃やした熱を半トン前後のソープストーンにためこみ、火が消えたあとも石がゆっくり返します。放つのは風ではなく、波長の長い赤外線(遠赤外線)です。空気を焼かないので乾きにくく、送風がないので埃も舞いません。遠赤外線の話を読む →
遠赤外線の暖かさとは、具体的にどういうものですか。+
遠赤外線は空気にほとんど吸われず、途中の空気を素通りして人の体や床・壁・家具に届いてから熱に変わります。冬の晴れた日、風は冷たいのに日なたに出ると背中が暖かい。あれと同じことが室内で起こります。エアコンのように上ばかり暖まる、ということが起きにくい暖まり方です。
床の補強は必要ですか。+
本体重量が540〜740kgあり、それが一点に載ります。新築なら設計の段階から梁と根太に織り込みます。既存の住まいでも床下を見たうえで、補強の方法と費用を図でお出しします。据えてから困らないよう、順番を逆にしません。
価格はいくらですか。+
トゥリキビは石の仕上げと組み方で一台ずつ変わるため、カタログの定価という形がありません。機種と石の表情、設置場所が決まれば、その日のうちにお出しできます。本体だけでなく、煙突・炉台・床補強・工事まで含めた総額でお答えします。ご相談は無料です。
History — From a Finnish Quarry
「火の石」と書いて、Tulikivi。
フィンランドの採石場から届く、28億年の熱。
フィンランド語で「tuli」は火、「kivi」は石。「火の石」という名前を持つTulikivi(トゥリキビ)は、フィンランド北カレリア地方のユウカ市(Juuka)に本拠を置く。採石・加工・製品化の全工程を自社で担う唯一の薪ストーブメーカーだ。石は単なる素材ではなく、28億年という地球規模の時間が凝縮した、生きた蓄熱体である。
先カンブリア時代 ─ 約28億年前
カレリアンソープストーン(滑石)の形成
フィンランド北カレリアの大地に、タルク(滑石)を主成分とするソープストーンの地層が形成される。この岩石は非常にゆっくりと変成した密度の高い石で、熱を蓄える能力が際立って高く、1トン近い重さで1日中ゆっくりと放熱し続ける特性を持つ。
19世紀〜 フィンランド暖炉文化
「レイヴィンウーニ(leivinuuni)」の時代
フィンランドの農村では「レイヴィンウーニ(石のパン窯兼暖房炉)」が住宅の中核にあった。1〜2時間焚いて熱をため、その後12〜24時間ゆっくりと放熱する。この発想は現代のTulikivi製品に直接受け継がれている。炉があること=暖かい家の証明だった。
1893年 創業の起源
Suomen Vuolukivi Oyとしてユウカで採石開始
フィンランド北カレリア地方のユウカ(Juuka)で、ソープストーン採石を目的とした会社として創業。ユウカはフィンランドのソープストーン埋蔵量の約70%が集まる「ソープストーンの首都」。1904年にはフィンランド国民ロマン主義の巨匠エリエル・サーリネンが、このユウカ産ソープストーンで暖炉を設計し、世界に知られるようになった。
1980年 現法人設立
Reijo & Eliisa Vauhkonen夫妻が現在のTulikiviを設立
1970年代のオイルショックを契機に石暖炉への関心が再燃。Reijo Vauhkonenが採石場を再開し、現在のTulikivi社を設立した。採石・加工・製品化の全工程を自社で担う垂直統合型モデルを確立。ユウカ市の主要雇用企業として地域経済にも深く根ざしている。現在はその2世、Heikki Vauhkonen(ハイッキ・バウフコネン)が経営を引き継いでいる。
1988年
ヘルシンキ証券取引所に上場(NASDAQ Helsinki: TUL1V)
フィンランドの石・暖炉ブランドとして株式市場に上場。透明性の高い経営と品質基準の維持が義務付けられ、製品の安全性・環境性能に対する第三者評価が継続的に行われるようになった。世界300,000軒以上への設置実績を誇る、北欧最大の蓄熱暖炉メーカーとなった。
2000年代〜現在
現代的な薪ストーブ・蓄熱暖炉ラインへ進化
伝統的な組み積み式石暖炉に加え、KORPI・PUROに代表される現代的なコンパクト蓄熱ストーブを展開。ヨーロッパの排出規制(ECODesign 2022・ドイツBImSchV)に全機種で適合。日本へはD'STYLEを通じてKORPI14・18・PURO14・18の4機種が正規入荷している。
KORPI — フィンランド語
「深い森」
北欧の針葉樹林が続く荒野の奥地を指すフィンランド語。直線的で野趣あふれるフォルム、石肌の力強い表情は、まさにカレリアの深い森そのもの。炉口320×280mmとPUROより広く、太い薪も受け入れる。
PURO — フィンランド語
「小川・せせらぎ」
森の中を流れる澄んだ小川を意味するフィンランド語。円柱に近い滑らかな曲面がPUROの特徴で、フィンランドの樹林地を静かに流れる水のように、空間に馴染む。炉口270×270mmのコンパクトな一台。
Material Science — Soapstone
なぜ「石」なのか。
ソープストーンの蓄熱性能を、数値で見る。
鋳鉄も鋼板も熱を伝える。しかしソープストーンは熱を「ためる」。比熱容量0.98 kJ/(kg·K)は鋳鉄の約2倍。約540〜740kgの重量は単なる存在感ではなく、一冬を暖め続けるための「熱のバッテリー」だ。
比熱容量
0.98
kJ/(kg·K) — 鋳鉄の約2倍
放熱持続
12〜20時間
焚き終わり後も遠赤外線を放射
表面温度
60〜80°C
触れても火傷しない穏やかな熱さ
岩石年齢
28億年
フィンランド北カレリア、ユウカ採石場
ソープストーンの主成分はタルク(滑石)とドロマイト、トレモライト。タルクは地球上で最も柔らかい鉱物のひとつでありながら、熱に対しては驚くほど安定している。1,000°Cを超える炎に繰り返しさらされても割れず、温度変化に強く、蓄えた熱を穏やかに長時間放射する。
鋳鉄や鋼板の薪ストーブは、表面が300〜400°Cを超える高温になる。その放射熱は強烈だが、火が消えればすぐに冷える。一方Tulikivi KORPI18(740kg)は、1〜2時間の焚き上げで石全体に熱が蓄積し、その後12〜24時間以上にわたってゆっくり遠赤外線を放射し続ける。大型の蓄熱暖炉モデルでは最長39.1時間の放熱が確認されている。一日に焚く回数は1回で十分だ。
表面温度が60〜80°Cに抑えられるため、子どもやペットがいる家でも「触れても火傷しない石」として安心して使える。エアコンのように熱い空気を吹き出さないため、空気が乾燥しにくく、ほこりも舞わない。体の芯から温まる、遠赤外線の放射暖房だ。
| 比較項目 | ソープストーン Tulikivi |
ダクタイル鋳鉄 AGNI |
グレー鋳鉄 JØTUL等 |
鋼板 各社 |
|---|---|---|---|---|
| 比熱容量(kJ/kg·K) | 0.98 | 0.50 | 0.46 | 0.49 |
| 放熱持続時間 | 6〜39時間 | 4〜8時間 | 3〜6時間 | 1〜3時間 |
| 最大表面温度 | 60〜80°C | 200〜350°C | 200〜380°C | 300〜400°C |
| 暖房方式 | 遠赤外線放射 | 輻射+対流 | 輻射+対流 | 対流中心 |
| 本体重量(KORPI18相当) | 740 kg | 120〜180 kg | 90〜160 kg | 50〜100 kg |
| 1日あたりの焚き回数 | 1回 | 2〜3回 | 2〜3回 | 3〜5回 |
| 触れての安全性 | ◎ 触れても安全 | △ 高温注意 | △ 高温注意 | ✕ 大変危険 |
How it Works — Heat Retention
火が消えてから、
本当の暖かさが始まる。
STEP 01
1〜2
時間の焚き上げ
石に熱をため込む「充電」
針葉樹・広葉樹を問わず、良く乾燥した薪で1〜2時間焚く。炎の温度は600〜900°Cに達し、その熱がソープストーン全体にゆっくり浸透する。石の芯温が上がるまでの「充電フェーズ」だ。
STEP 02
740
kg の蓄熱体(KORPI18)
半トンの石が「熱のバッテリー」へ
比熱容量0.98 kJ/(kg·K)のソープストーン740kgは、充電が完了した状態で約20,000〜30,000 kJもの熱エネルギーを内部に保持する。この「熱のバッテリー」が、その後の長時間放熱を支える。
STEP 03
最長39
時間の自然放熱(大型モデル時)
眠っている間も、翌日も温かい
火が消えた後、表面温度60〜80°Cを保ちながら遠赤外線を静かに放射し続ける。大型のAkkoモデルでは最長39.1時間の放熱が確認されている。夜に焚いて就寝し、翌朝まで室温を維持。送風ファンも燃料補給も不要。
遠赤外線とは何か ─ 空気を素通りして体に届く熱
遠赤外線(波長4〜1,000μm)は、空気にほとんど吸収されない。エアコンが「空気を温めて体に届ける」のに対し、ソープストーンは「空気を素通りして体や床・壁に直接届く」。冬の晴れた日、風は冷たくても日なたに出ると背中が暖かい──あれと同じ現象が室内で起きる。上方にたまりやすい熱を循環させる必要がなく、足元から均一に温まる暖かさが得られる。空気が乾燥しにくいのは、加熱しながら燃焼させる輻射暖房とは異なり、水蒸気を奪わないからだ。花粉症・ぜんそく・乾燥肌に悩む家族がいる家に、欧州で特に支持される理由でもある。
Case Studies — Tohoku Region
「石の暖かさ」を選んだ、
東北の4軒。
IWATE / MORIOKA
盛岡市 H様邸
LDK全体を石1台で暖める設計。設計段階から床補強と基礎計画を組み込み、KORPI18(740kg)を壁の中心に据えた。石肌に横筋を刻んだ「ウニカ」仕上げが空間のアクセントになり、焚かない季節も「家の顔」として機能している。「夜に1回焚けば、翌朝まで暖かい」という感想を多くいただく一台。
IWATE / HANAMAKI
花巻市 S様邸
既存住宅のリノベーションでPURO14を導入。床下を開けて補強を施し、ストーブの重さに対応した基礎補強を実施。「クラシック」仕上げの石肌が白壁の内装に馴染み、北欧インテリアの雰囲気を高めている。小さなお子様がいるご家族で、触れても安全な表面温度が決め手になった。
AKITA / DAISEN
大仙市 M様邸
秋田県大仙市の雪国仕様の住宅に、KORPI14(540kg)を設置。「ノビレ」仕上げはグレー系の深い色合いで、和モダンのインテリアに違和感なく溶け込んだ。秋田杉を中心に地元の薪を使用し、薪代と快適さのバランスに満足されている。翌朝の寒さを気にせず眠れると好評。
AOMORI / HIROSAKI
弘前市 T様邸
津軽の冬に対応するため、PURO18(630kg)を選択。高さ1,855mmの大型機が吹き抜けのあるLDKに堂々と立ち、空間の主役になっている。青森ヒバや岩木山麓のナラ材など地場の薪を活用。「石が朝まで暖かく、灯油代の節約になっている」と施主様からご連絡をいただいた。
FAQ — Your Questions Answered
石の薪ストーブを
検討する前に読む、8問。
ソープストーン(滑石)とは、どんな石ですか? +
タルク(滑石)を主成分とする変成岩で、フィンランド北カレリア地方のユウカ採石場から採掘されます。手で触るとほんのり滑らかに感じることから「ソープ(石鹸)ストーン」と呼ばれます。比熱容量が0.98 kJ/(kg·K)と高く、同重量の鋳鉄の約2倍の熱を蓄えられます。岩石の年齢は約28億年(先カンブリア時代)。Tulikivi社は採石場から製品化まで全工程を自社で行っており、品質が一貫しています。
鋳鉄の薪ストーブと、根本的にどう違うのですか? +
鋳鉄は熱を「伝える・放つ」素材で、燃焼中は300〜400°Cを超える高温放射熱が出ます。火が消えれば比較的早く冷えます。一方ソープストーンは熱を「蓄える」素材です。表面温度は60〜80°Cに抑えられますが、その分12〜20時間という長時間にわたって安定した遠赤外線を放射し続けます。一日1〜2回の焚き付けで一日中暖かい、という暖房スタイルになります。子どもやペットがいる家では「触れても安全な表面温度」も大きな利点です。
重さが540〜740kgあると聞きました。床補強は必ず必要ですか? +
基本的にはほぼ全ての住宅で床補強が必要です。新築の場合は設計段階から根太・梁の補強を計画に組み込みます。既存住宅の場合は、床下を確認したうえで束・根太・大引きを補強する工事を行います。補強のやり方と費用は住宅の構造によって異なりますが、図面でお出しします。ストーブを据えてから「やっぱり補強が必要だった」とならないよう、事前の現地確認を必ず行います。
針葉樹(スギ・カラマツ・アカマツ)でも使えますか? +
使えます。ただし乾燥が絶対条件です(含水率20%以下が理想)。ソープストーンの蓄熱炉は炉内温度が高くなりやすく、針葉樹の樹脂も完全燃焼しやすい構造です。岩手・青森・秋田はスギ・カラマツ・アカマツの産地で、地場の薪が入手しやすいというメリットがあります。1〜2シーズン乾燥させた薪であれば問題なく使用できます。生木や半乾きの薪は煙道タールの原因になるので避けてください。
石の仕上げ(クラシック・グラフィア・ウニカ・ノビレ)で何が変わりますか? +
石の表面の質感・色合いが変わります。蓄熱性能は4種類すべて同一です。クラシックは石本来の滑らかな灰緑色。グラフィアは水流で削ったような縦筋が入り、ザラっとした表情。ウニカは横うねが連続し、立体感のある刻み目が特徴。ノビレは表面を暗く仕上げたダークグレーで、モダン・和モダン系の内装に合わせやすい。KORPI14・18は4種類すべて、PURO14・18はクラシックとノビレの2種類から選べます。
欧州の環境規制(ECODesign・BImSchV)に対応していますか? +
はい、全機種が対応しています。ECODesign 2022はEUが2022年に施行した固体燃料燃焼機器の環境規制で、熱効率・一酸化炭素・有機ガス・粒子状物質(PM)に基準値が設けられています。ドイツのBImSchV(連邦汚染防止令)は欧州で最も厳しい固体燃料規制のひとつで、Tulikivi全機種が第1段階・第2段階の基準を満たしています。日本では同等の国家規格は未整備ですが、これらの認証は品質と燃焼効率の高さを証明するものです。
KORPI14・18とPURO14・18で、どれを選べばよいですか? +
主に部屋の広さ・建物の断熱性能・インテリアの好みで選びます。14は高さ約1,355mm・標準サイズ、18は高さ1,800mm台・大型。広いLDKや吹き抜けには18を、コンパクトな空間や補助暖房として14を。デザインでは、KORPIは四角く力強い存在感、PUROは曲面の柔らかいシルエット。炉口はKORPIが320×280mm(太薪対応)、PUROが270×270mm(コンパクト)。同じ部屋でも断熱性能によって適正機種が変わるため、お気軽にご相談ください。
価格はどのくらいかかりますか? +
本体(石の仕上げと機種の組み合わせ)・煙突・炉台・床補強工事・設置工事の合計で、一般的には200〜350万円前後が目安です。ただし住宅の構造・煙突の長さ・既存設備の状況によって大きく変わります。また岩手・青森・秋田・宮城・山形の各自治体には薪ストーブ設置を対象にした補助金制度があり、数万〜最大60万円の補助を受けられるケースがあります。正確な金額は現地確認後にお出しします。まずはご相談ください。
Fuel & Care ─ 買ったあとも、ずっと。
薪で焚く火は、「薪」と「手入れ」まで、
まるごと当社の仕事です。
人が生きるのに衣食住が欠かせないように、薪ストーブにも薪サウナにも、「薪という燃料」と「メンテナンス」は必ずついてきます。売って終わりの店では、そこで行き詰まる。D'STYLEは、この2つを自社で持っているから、火のある暮らしを、買ったその先まで支え続けられます。ここが、当社の強みです。
薪を、切らさない。
薪の販売はもちろん、ご自宅の薪棚のそばまで届ける配達、原木の販売、薪割り機のレンタルまで。燃料の心配をせずに、火のある暮らしを続けられます。ストーブが他社の一台でも、薪だけのご購入でも、大歓迎です。
薪の販売・配達を見る →煙突掃除・点検・修理まで。
煤や煙道火災のリスクは、定期的な煙突掃除と点検で防げます。他社で入れた一台も含め、点検・部品交換・修理まで対応。長く、安全に焚き続けられます。
メンテナンス・煙突掃除を見る →薪も、掃除も、修理も、ぜんぶ一社で。だから、"売ったあとまで面倒を見られる店"で選んでください。

トゥリキビの価格は、お見積りでお出しします。
トゥリキビ(フィンランド製)は、石の量と組み方で一台ずつ変わるため、定価という形がありません。ここに載せられる定価がないので、はっきり書いておきます。
金額が分からないわけではありません。機種と設置場所が決まれば、その日のうちにお出しできます。本体だけでなく、煙突・炉台・工事まで含めた総額でお答えします。お住まいの間取りと、置きたい場所の写真をいただければ、それだけで概算は出せます。
選ぶ前に、読んでおくと迷いません
値段のことも、面倒なところも、先に出しておきます。読んだうえでご相談いただいた方が、話が早く進みます。
トゥリキビの4機種(1台ずつ詳しく)
フィンランドのブランド
ほかの蓄熱・石の薪ストーブ
ほかの薪ストーブのブランド
薪ストーブ・サウナ・ペレットの対応エリア岩手県・青森県・秋田県の全域と、宮城県・山形県の一部エリアに対応しています(県名をタップで市町村一覧)。
岩手県全域+
青森県全域+
秋田県全域+
宮城県県北〜仙台・名取+
山形県最上・村山を中心に+
まず、火にあたりに来てください。
写真ではわからないことが、いくつもあります。熱の届き方、はぜる音、部屋のにおい。盛岡・国道4号線沿いのショールームで、実際に焚いています。ご相談は無料です。
岩手県・青森県・秋田県の全域と、宮城県・山形県の一部エリアへ伺います。
対応エリアを見る / 使える補助金を確認する
ハルビア
ハースストーン
ヒタ ソープストーン
ホクスター
ヒタ
アグニ
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ヨツール
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