現行は、この2機種だけです。
ダッチウエストジャパンが「Designerシリーズ」として扱っている SA36C と SA36R。違いは末尾の1文字で、C は熱循環式(Circulating)、R は放射式(Radiant)です。本体の大きさと開口部は同じ。価格も同じです。どちらを選ぶかは、まわりの造作をどう見せたいかで決まります。

SA36C
熱循環式(Circulating)
燃焼室が熱循環構造になっていて、室内の空気を本体の内部で暖めてから放出します。暖炉として炎を見せながら、部屋の空気も回したい場合はこちらです。前面の下にルーバーが入るので、見た目もそのぶん機械的になります。

SA36R
放射式(Radiant)
開口部のまわりが平らな金属仕上げになっていて、お好みの仕上げ材を直接貼れます。石でもタイルでも、まわりの造作と一体に見せたいときはこちら。熱は炎からの放射で受けます。
599,500円税込・本体のみ(税抜 545,000円)/SA36C・SA36R 共通
ダッチウエストジャパンの公表価格です。送料は全国無料(沖縄・離島も追加料金なし)。商品はトラックの荷台からのお引き渡しとなります。別途、煙突部材・木枠・炉台・仕上げ・据え付けの費用がかかります。暖炉は建物の工事と一体になるため、現地と図面を見てからお見積りします。
オプション(別売)
| 36インチ 二つ折りガラスドアキット DM1736 | 113,300円 税抜 103,000円 |
|---|---|
| 外気導入キット AK22 | 13,200円 税抜 12,000円 |
※ 36インチ 二つ折りガラスドアキット:標準はワイヤーメッシュのファイヤースクリーンです。ガラスドアは別売になります
※ 外気導入キット:ダクトは付いていません。φ100のアルミフレキ管を別にご用意ください
正直に言っておきたいこと。
「何畳暖まりますか」に、数字で答えられません
マジェスティックの薪暖炉には、出力(kW)も暖房面積も公表がありません。メーカーの仕様書・施工要領書・本国サイトを当たっても、その数値は存在しません。UL 127という「工場生産暖炉」の規格の製品で、EPA認証の薪ストーブのような性能値をそもそも取っていないからです。
ですので、家全体を暖めたいというご希望であれば、私たちは薪ストーブをおすすめします。暖炉は、部屋を暖める能力で選ぶ器具ではありません。炎のある部屋を設計としてつくるための物です。そこを取り違えると、入れたあとで「思ったより暖かくない」という話になります。
新築か、大きな改修のときにしか入りません
壁の中に木枠(幅1,092×高さ1,054×奥行584mm)を組んで納める製品です。炉台も必須で、開口部の前に406mm、左右に203mmの不燃床が必要になります。既存の壁に後から差し込めるものではありません。
逆に言えば、設計の段階からご相談いただければ、壁の作り方・煙突の抜き方・仕上げ材まで一緒に決められます。工務店さん・設計事務所さんからのご相談も承っています。
ガラスドアは、標準では付いていません
標準はワイヤーメッシュのファイヤースクリーンです。火の粉は止まりますが、開口部は開いた状態になります。閉じたい場合は二つ折りのガラスドアキット(DM1736・税込113,300円)を別に入れてください。写真の見え方が変わりますので、ショールームでご確認いただくのが確かです。
プレハブ住宅には入れられません
メーカーの施工要領書に、工業化住宅(manufactured homes)への設置は認められていないと明記されています。寝室への設置は認められています。
標準で付いているもの。
- レンガ調のパターンが付いた耐火性の断熱材で内張り(本物のレンガと見間違うほどの仕上げ)
- 煙突ダンパーを内蔵。使わないときに室内の熱が煙突から逃げるのを防ぐ
- 底面にバスケットグレート。薪の下に空気が流れるので着火しやすい
- ワイヤーメッシュのファイヤースクリーン(火の粉止め)
- 灰リップ(前面下の灰受け縁)
- 屋根裏の断熱シールドを標準付属
- 燃焼室の両側面を大きく広げ、放射熱をより多く反射する形
- UL 127(米)/ULC-S610(加)認証
寸法と形式
| 形式 | 工場生産暖炉(ビルトイン)。壁の中に木枠を組んで納めます |
|---|---|
| 本体寸法 | 幅42インチ(1,067mm)× 高さ41-1/4インチ(1,048mm)× 奥行22-3/4インチ(578mm)/背面幅28-1/4インチ(718mm) |
| 木枠の寸法 | 幅43インチ(1,092mm)× 高さ41-1/2インチ(1,054mm)× 奥行23インチ(584mm) |
| 開口部 | 幅36インチ(914mm)。高さはメーカー資料で21-3/8インチと23-3/8インチの2つの記載があります |
| 重量 | SA36C 175ポンド(約79kg) |
| 煙突 | 専用のSL300シリーズ(空冷二重)。内径8インチ(203mm)/外径10-1/2インチ(267mm) |
| 設置できる形 | 壁沿い/コーナー/間仕切り/外部チェイス・ガレージへの張り出しの4通り。寝室にも設置できます |
| 最大出力・暖房面積 | 公表されていません(下の「正直に言っておきたいこと」をお読みください) |
| 最大薪長さ・燃焼方式 | 公表されていません |
| 製造 | アメリカ・ケンタッキー州の工場(輸入元ダッチウエストジャパンの記載) |
可燃物までの離隔距離
メーカーの施工要領書の値です。壁の中に納める製品なので、この数字が木枠の作り方をそのまま決めます。
| 背面・側面(可燃物まで) | 3/4インチ(19mm)以上。釘打ちフランジの部分は1/2インチ(13mm) |
|---|---|
| 上のヘッダーまで | 2インチ(51mm)以上 |
| 開口部から側壁まで | 12インチ(305mm)以上 |
| マントル(飾り棚) | 開口部の上端から12インチ(305mm)以上。奥行は最大12インチ(305mm) |
| 可燃性のマントル | 炉の底から43-1/2インチ(1,105mm)より下には付けられません |
| 炉の底から天井まで | 6フィート(1,829mm)以上 |
| 煙突のまわり | 可燃物・断熱材から全周2インチ(51mm)の空気層が必須 |
炉台(必須)
「You MUST use a hearth extension」と施工要領書に書かれています。付けずに使うことはできません。
| 炉台 | 必須です。R値1.03以上の断熱を入れ、表面はタイルや石などの不燃材で仕上げます |
|---|---|
| 必要な範囲(SA36) | 開口部の前方16インチ(406mm)、左右それぞれ8インチ(203mm) |
| 炉台の高さ | 床から仕上げ面まで最大2インチ(51mm) |
| 保護金属板 | 付属の2枚(約660×102mm)は必須。本体前端の下に51mm差し込み、中央で25mm以上重ね、開口の前と左右へ51mm以上出します |
| 断熱材の代替 | セメントモルタルなら5-1/8インチ、普通レンガなら5-1/8インチ、セラミックタイルなら12-1/4インチ相当(R値1.03に必要な厚み) |
煙突
専用の空冷二重煙突です。煙突の高さが確保できるかどうかで、そもそも入るか入らないかが決まります。図面を先に見せてください。
| 最低の直線高さ | 16.5フィート(5.03m) |
|---|---|
| オフセット1組の場合 | 16.5フィート(5.03m) |
| オフセット2組の場合 | 20フィート(6.1m)以上(施工要領書の値。メーカー仕様書には21フィートという記載もあります) |
| 最大の高さ | 90フィート(27.43m) |
| オフセットの角度 | 30度を超えないこと。最大2組まで |
| 屋根から上 | 屋根面から3フィート(0.9m)以上。かつ、10フィート(3m)以内にある屋根や隣の構造物より2フィート(0.6m)以上高く |
| 屋根上の無支持長 | 最大6フィート(1.83m) |
| 火止め枠 | 14-1/2 × 14-1/2インチ(368 × 368mm) |
※ 価格とオプションはダッチウエストジャパンの公表値です。寸法・離隔距離・炉台・煙突の値は、メーカー(Hearth & Home Technologies/Majestic)の製品仕様書・施工要領書・アーキテクトガイドから写しました。資料の間で数値が違う箇所は、施工に使う側(施工要領書)を採り、違いがあることを本文に書いています。
※ 実際の施工は、日本国内の法令と現場の条件で変わります。必ず現地を確認したうえでご案内します。
昔のマジェスティックを、お使いの方へ。
現行一覧から外れた機種があります。旧Sovereignシリーズの SC36A・SR36A、多面開放の STR36・CVR36。それに1990年代から2000年代にメトスが扱っていたマジェスティックのビルトイン暖炉18機種(SH36・SH42・SH48・MBU36・MBU42・MBUC36・RC36A・MRC42A・36ST・36BAY・36IS・C36R/L・R36・CV36・42CV・MSF36・MSF42・MST36)は、保守在庫まで終了しています。
それでも名前を出しておきます。この型番で探して当社にたどり着く方がいるからです。純正部品が出ない場合は、鉄板やバーミキュライトを加工してその一台に合わせて作ることもできます。まずは写真をお送りください。
※ コンコード(1660/1661/1662)とプリマス(1625/1626)は、マジェスティックではなくダッチウエストブランドの薪ストーブです。以前このページに「Plymouth」を現行機種として載せていましたが、間違いでした。輸入元の取扱説明書ページでも、ダッチウエストの販売終了品として扱われています。訂正します。
よくあるご質問
マジェスティックは、どこの国のものですか?
アメリカのブランドです。輸入元のダッチウエストジャパンは、買収された当時のマジェスティック社を「全米でナンバーワンの暖炉メーカー」と紹介しており、暖炉はケンタッキー州の工場で作られていると書いています。ダッチウエスト・バーモントキャスティングスと同じVCG(バーモントキャスティングスグループ)の傘下にあるブランドです。日本総輸入元はダッチウエストジャパン株式会社(北海道帯広市)です。
SA36C と SA36R は、どちらを選べばいいですか?
SA36Cは熱循環式で、燃焼室が熱循環構造になっていて、室内の空気を本体の内部で暖めてから放出します。前面の下にルーバーが入ります。SA36Rは放射式で、開口部のまわりが平らな金属仕上げになっており、お好みの仕上げ材を直接貼れます。まわりの造作と一体に見せたいならR、空気も回したいならC。価格は同じです。図面をお持ちいただければ、どちらが納まるかをお答えします。
何畳くらい暖まりますか?
これは公表されていません。マジェスティックの薪暖炉はUL 127という「工場生産暖炉」の規格の製品で、EPA認証の薪ストーブのような出力(kW)や暖房面積の数値がそもそも存在しません。暖炉は、部屋を暖める能力で選ぶ器具ではなく、部屋の設計と一体で決めるものです。家全体をこれで暖めたいというご希望なら、薪ストーブをおすすめします。正直に申し上げます。
薪ストーブとは、何が違うのですか?
暖炉は壁の中に組み込む形で、開口部が大きく、炎の見え方が主役になります。薪ストーブは部屋の中に置いて本体全体から熱を出すので、暖房の力が段違いです。同じ薪を焚く器具ですが、目的が違います。暖房を第一にお考えなら薪ストーブ、炎のある部屋を設計としてつくりたいなら暖炉です。
工事はどこまでお願いできますか?
木枠の位置決めから、炉台、煙突、まわりの仕上げまで引き受けます。暖炉は新築か大きな改修のときに入れるものなので、設計の段階から一緒に考えたほうが確実です。工務店さん・設計事務所さんからのご相談も承っています。
ガラスドアは付いていますか?
標準はワイヤーメッシュのファイヤースクリーン(火の粉止め)です。二つ折りのガラスドアキット(DM1736)は別売で、税込113,300円です。
プレハブ住宅にも入れられますか?
メーカーの施工要領書に「manufactured homes(工業化住宅)への設置は認められていない」と明記されています。寝室への設置は認められています。
昔のマジェスティックの暖炉を使っています。修理はできますか?
ご相談ください。旧型のSC36A・SR36A、多面開放のSTR36・CVR36は、現行の一覧から外れています。また1990年代から2000年代にメトスが扱っていたマジェスティックのビルトイン暖炉18機種は、保守在庫まで終了しています。純正部品が出ない場合は、鉄板やバーミキュライトを加工してその一台に合わせて作ることもできます。まずは写真をお送りください。
図面を、見せてください。
暖炉は「置ける/置けない」が図面で決まります。壁の作り、煙突の抜き道、天井までの高さ。先に見ておけば、入らないものを検討して時間を使うことがありません。ご相談は無料です。
019-681-24779:00〜17:00/水曜定休(土日営業) 有限会社D'STYLE(盛岡市厨川3-12-44)