
ペレットストーブで起きる不調の多くは、掃除で防げます。逆に、掃除をしないまま焚き続けると、いつか止まります。どこを、どれくらいの間隔で、誰がやるのか。実際に直しに行っている立場から書きます。
毎日やること、週に一度でよいこと、燃料をひと山使ったらやること、シーズンが終わったらやること。この4段に分けると迷いません。
ハーマンは「上質なペレットなら約1トン分の灰が灰受けに入り、空にするのは年に1〜2度でよい」としています。薪ストーブを想像していると意外に思われますが、ペレットは灰分が少ないためです。ただしこれは燃料の質しだいです。バークの多いものや灰分の多いペレットに替えると、この回数は増えます。燃料を替えたら灰の出方も変わるとお考えください。
ラベリーには運転時間の積算があり、約2000時間で液晶の操作ボタンが効かなくなったりアラームが鳴ったりします。故障ではありません。「そろそろ中を掃除してください」という合図です。清掃したあとに運転時間をリセットすれば元に戻ります。当社で対応します。
ほかのメーカーにも、掃除不足がそのままエラーになる仕組みがあります。ラベリーのAL-13は「燃焼皿の通気不良」、AL-08は「排気圧の異常」で、どちらも詰まりが原因になり得ます。エラーコードの一覧はこちら。
付属の工具でできるところまでは、ご自分でやっていただいて構いません。分解を伴うところは、道具と勘所が要ります。無理をして壊すより、呼んでいただいた方が安く済みます。
| ところ | やること | 誰が |
|---|---|---|
| 燃焼ポット | 燃えかすと灰をこそぎ落とす。穴が詰まっていないか見る。焼けて穴が開いたり変形したら交換。 | ご自分で |
| 灰受け | たまった灰を捨てる。完全に冷めてから。金属の容器に移します。 | ご自分で |
| ガラス | 冷えてから拭く。専用のクリーナーか、灰を少し付けた濡れ布でも落ちます。 | ご自分で |
| 熱交換パイプ | 付属のバネブラシを通して、内側の灰とススを落とす。ここが詰まると暖まらなくなります。 | ご自分で |
| 給排気筒の中 | ブラシと棒を継いで、管の中を通す。横引き部分は特に灰がたまります。 | ご自分で/当社でも |
| 本体の内部 | 側面パネルを外して、燃焼室のまわりと送風路にたまった灰を落とす。 | 当社で |
| 排気ファン | 羽根に固まった灰を落とす。湿気で固まると回らなくなり、異音や停止の原因になります。 | 当社で |
| 扉のパッキン | つぶれ具合を見て、密閉が落ちていたら交換。耐熱コーキングを使うので当社で。 | 当社で |
| 電装の点検 | 点火ヒーター、各センサー、基板の状態を見る。運転時間のリセットもここで。 | 当社で |
※ 機種によって手順と部位の名前が違います。取扱説明書の指示が優先です。分からないところは、そのままお問い合わせください。
シモタニの設置基準に「給排気筒は必ず掃除できる場所に計画してください」と書かれています。使っていれば排気筒の内部には灰が付着し、堆積していくからです。据えるときに考えておかないと、あとから手が入りません。
当社が両サイドを500mm以上あけるのも、同じ理由です。メーカーの施工図に書かれている最小値は「燃えないための寸法」で、人が手を入れて掃除する幅ではありません。1000mmあれば、本体を動かさずに整備ができます。離隔の考え方はこちら。
本体に付いてくるものが基本です。傷んだら買い足せます。ウォームアーツなら小ほうきが440円、熱交換パイプ用のバネブラシが1,650円から、給排気筒の掃除ブラシ一式が7,150円(いずれも税込)。灰を受けるトレイもあります。
本体を開けての清掃、排気筒の内部、電装の点検までを一度に行います。焚き始める前の秋よりも、シーズンが終わった春のほうが、部品の手配に余裕があります。他店でお買い上げの機体でも構いません。もう売っていない機種も承ります。
値段のことも、面倒なところも、先に出しておきます。読んだうえでご相談いただいた方が、話が早く進みます。
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