一日の終わり、空が茜色に染まる時間にサウナに入る。昼と夜のあいだの、あの静かなひととき。夕暮れのサウナは、一日をやさしく締めくくり、心と体をゆっくりと夜へ導いてくれます。一日でもっとも心のほどける、静かな時間です。今日は、夕暮れどきに楽しむサウナの、しみじみとした魅力の話をします。
昼と夜のあいだの、静けさ
夕暮れは、一日のうちでも特別な時間です。昼の明るさが少しずつ引いて、あたりが茜色に染まり、やがて藍色の夜へと移っていく。この昼と夜の境目には、ふしぎな静けさがあります。鳥が塒に帰り、風がやみ、世界が少しずつ音を落としていきます。そんな時間にサウナに入ると、外の移ろいと呼吸を合わせるように、心が静まっていきます。一日の慌ただしさが遠のき、体の力がほどけていく。夕暮れのサウナは、昼の緊張を夜の安らぎへと橋渡ししてくれます。
空の色が、刻々と変わる
夕暮れのサウナの醍醐味は、なんといっても空の色の移ろいです。窓の外や外気浴の場所から、茜色から橙、紫、藍へと刻々と変わる空を眺める。同じ夕暮れは二度となく、その日その日で違う色を見せてくれます。熱い体で椅子に腰かけ、暮れていく空をぼんやり見上げる時間は、言葉にできない心地よさです。日が沈むにつれて外の空気も涼しくなり、外気浴がいっそう気持ちよくなります。空の色と、涼しい風と、熱い体。夕暮れならではの取り合わせです。刻一刻と表情を変える空を眺めていると、時間を忘れてしまいます。
一日の疲れを、そこで手放す
夕暮れのサウナには、一日の疲れをそこで手放す働きがあります。仕事や家事を終えて、暗くなる前にひと汗かく。夜になる前に体をゆるめておくと、その後の時間がぐっと穏やかになります。夕方に温まって血のめぐりが良くなり、緊張がほどけると、夜の食事もお風呂も心地よく感じられます。一日の区切りをサウナでつける。この習慣があると、昼の自分と夜の自分のあいだに、ゆったりとした切り替えの時間が生まれます。夕暮れは、その切り替えにうってつけの時間帯です。
灯りを、ともす頃に
夕暮れが深まると、あたりが暗くなり、サウナに灯りがともる頃になります。うす暗い室内に、ろうそくや小さな明かりが揺れる。昼の光の中のサウナとはまた違う、しっとりとした雰囲気に包まれます。明るさが落ちるにつれて、視覚から入る情報が減り、体の感覚がとぎすまされていきます。熱、蒸気、木の香り。暗がりの中で、それらがいっそう際立って感じられる。灯りのともる夕暮れのサウナは、心を内側へと静かに向かわせてくれます。暗くなるほどに、自分の呼吸や鼓動が、はっきりと感じられるようになります。
夜への、なめらかな入り口
夕暮れにサウナで体を温めておくと、そのあとの眠りにもやさしくつながります。夕方に上がった深部体温が、夜にかけてゆっくり下がっていく。この下り坂が、自然な眠気を呼びます。暗くなりきる前に整えておけば、夜はあわてず、静かに過ごせます。灯りを落とした部屋で、温まった体のままくつろぐ時間は、一日のごほうびです。夕暮れのサウナは、昼の活動から夜の休息へと、体をなめらかに導いてくれる入り口になります。
一日を締めくくる時間を、わが家のサウナで
暮れていく空を眺めながら、一日の疲れをそっと手放す。夕暮れのサウナは、暮らしにやさしい区切りを与えてくれます。岩手・盛岡のD'STYLEは、ハルビアのサウナヒーターで、一日を心地よく締めくくるサウナのある暮らしをご提案しています。時間帯で楽しむサウナの話も、店でどうぞ。
写真: Famartin (Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0)



