アニメのハイジで、おじいさんが暖炉の火にチーズをかざし、とろりと溶けたところをパンにのせる。あの場面に食欲を撃ち抜かれた人は、世代を問わず多いはずです。あれは実在の料理、スイスの山の名物ラクレットです。そして薪ストーブの家は、あの山小屋の夜を再現できます。今日は、火とチーズの話です。
ラクレットは、火の料理だった
ラクレットはフランス語の「削る(racler)」から来た名前で、本場では大きなチーズの断面を火で直にあぶり、溶けたところを削ぎ落として、ゆでたじゃがいもにかけます。チーズフォンデュが鍋の料理なら、ラクレットは火の料理。暖炉と山小屋の文化から生まれた食べ方です。つまり、家に火がある人のための料理。薪ストーブの家が黙っている手はありません。
スキレットで、簡単ラクレットの夜
本式の丸ごとのチーズがなくても大丈夫。スーパーのラクレット用チーズか、なければ とろけるタイプのチーズで十分です。小さなスキレットや耐熱皿にチーズを入れ、天板か熾火の近くへ。ふつふつと溶けて、ふちが少し焦げたら食べごろです。かける先は、ゆでたじゃがいも、バゲット、温野菜、ウインナー。テーブルにスキレットごと運んで、各自でとろり。会話が弾まないわけがない夜です。仕上げに黒こしょう、通はピクルスを添えて。(天板料理の入り口は、こちら。)
岩手は、乳製品の実力県
そして、ここでも地元の出番です。岩手は酪農の盛んな土地で、小岩井をはじめ、県内の工房のチーズは全国区の実力。地元のモッツァレラやカマンベール、スモークチーズを火であぶれば、産地の夜は完成です。サウナ上がりの塩気とタンパク質の補給としても、チーズは優秀なサ飯の脇役。ワインでも、地ビールでも、りんごジュースでも。(夜の一杯の話は、こちら。)
山小屋の夜を、あなたの家で
雪の晩、火のそばで、チーズの溶ける匂い。アルプスも岩手も、山の冬のごちそうの文法は同じです。岩手・盛岡のD'STYLEは、ハースストーンやバーモントキャスティングスの薪ストーブの設置をお手伝いしています。ハイジのあの場面、今年の冬、ご自宅でどうぞ。ご相談はいつでも。



