YOMIMONO / サウナの話

サウナを建てるとき、何を考えるか。

文・有限会社D'STYLE|岩手・盛岡の薪ストーブとサウナの店

公開日:2026年9月24日

「サウナを自宅に作りたい」という相談が増えている。完成したサウナの写真を見て「こんなのが欲しい」と言うのは簡単だが、実際に建てるとなると考えることが多い。何から考えるのかを整理してみる。

1. サイズ

まず何人で入るか。1人なら1畳(約1.8㎡)でも成り立つ。2人なら1.5畳から2畳。家族で使うなら3畳以上が欲しい。ベンチに横になりたいなら、長さ180cm以上のスペースが必要だ。小さすぎると窮屈で長く入れない。大きすぎるとストーブが温めきれない。

2. 動線

サウナは「温まる→冷える→休む」の繰り返しだ。サウナ室を出て水風呂またはシャワー、そして休憩椅子。この3つが近いほど動線が良い。廊下を渡って水風呂、別の部屋で休憩、というのでは流れが途切れる。

3. 素材

サウナ室の内壁と天井には断熱性が高く、樹脂の少ない木材を使う。フィンランドでは北欧パイン(松)やスプルース(トウヒ)が定番。日本ではヒノキやスギも使われる。ヒノキは香りが強く好みが分かれる。パネル材の厚みは12mm以上が望ましい。

4. ストーブ

電気ストーブか薪ストーブか。電気は温度管理が楽で、住宅地でも設置しやすい。薪は煙突が必要だが、火の音とロウリュの質が違う。HARVIAの電気ストーブは家庭用200Vで使えるモデルがあり、工事の負担が少ない。

5. 換気

見落とされやすいが重要なのが換気。サウナ室には給気口と排気口が必要だ。給気はストーブの近く(下部)、排気は対角線上の上部に設ける。換気が不十分だと酸素が減り、頭痛やめまいの原因になる。

6. 冷却

水風呂を設置するか、シャワーで代用するか。水風呂があれば「ととのう」体験の質が上がるが、設置にスペースとコストがかかる。庭にスペースがあれば外水風呂という選択肢もある。岩手の冬なら外気浴だけでも十分に冷える。

これら6つの要素をバランスよく考えて、初めてサウナの設計が始まる。「とりあえず部屋を作ってストーブを入れる」だけでは、使い勝手の悪いサウナになる。使う前にどれだけ考えるかで、使い始めてからの満足度が変わる。

D'STYLE
橋本 大治(有限会社D'STYLE 代表)

岩手・盛岡でサウナと薪ストーブの施工を手がけて20年。HARVIA岩手県正規代理店。

サウナの設計から、お手伝いします。

D'STYLEはHARVIA(ハルビア)岩手県正規代理店。設計からストーブ選定、施工までワンストップです。

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