薪ストーブ(とペレットストーブ)を検討している方や、使い始めたばかりの方からよくいただく質問をまとめました。火を扱う道具ですから相応の心構えは要りますが、たいていの疑問は、きいてみれば案外あっさり片づきます。
薪ストーブについて
Q薪ストーブは環境に優しいって本当?+
A
本当です。薪を燃やすと二酸化炭素が出ますが、木は育つ過程で、光合成によって同じだけの二酸化炭素を吸収しています。ライフサイクル全体で見れば、大気中の二酸化炭素はプラスマイナスゼロ。しかも木は、人の手で植えて育て直せます。繰り返し使える再生可能エネルギーなんです。
Q火災の危険性は大丈夫?+
A
燃焼中の薪ストーブが火災を起こす可能性は、極めて低いです。それでも火災が起きるのは、専門業者以外が安易に取り付けたり、煙突掃除を怠ったり、薪以外のものを燃やしたりした場合です。ストーブや煙突には必ず離隔距離が定められています。専門知識を持つ業者に、決まりを守って設計・施工してもらい、正しく使えば、安心して使えます。
Q小さい子どもやペットがいても設置できますか?+
A
薪ストーブからは熱が出ているので、動物的な本能から近づいていくことはほとんどないようです。それでも心配なときに活躍するのが、ストーブガード(ストーブフェンス)です。ストーブのまわりを囲えば、接近を防げます。余談ですが、息子が3か月ごろ、ストーブに手を近づけさせてみたら嫌がりました。小さな子でもちゃんとわかるのだと、妙に感心したのを覚えています。
Q煙で隣家に迷惑をかけませんか?+
A
規定どおりの煙突に、よく乾いた薪。あとは説明書のとおりに焚いて、きちんと手入れをする。それだけで、煙の苦情はほとんど出ません。近ごろは家と家の距離が近く、水分の多い薪を焚いている方もいます。全国の仲間が集まると、煙のトラブルの話もたまに出ます。焚き方で解決できることが多いので、気になるときはご相談ください。
Qストーブの寿命はどれくらいですか?+
A
使い方と環境で大きく変わります。メンテナンスを怠ったり乱暴に燃やしたりすると数年で故障することもありますが、取扱説明書を守って使えば30年以上使うことも可能です。万一破損しても、当社は全パーツを保管しているので修理できます。
Q女性でも扱えますか?+
A
ご主人の希望で導入し、最初は消極的だった奥さまのほうが、いつの間にか夢中になっている。そんなお話をよく聞きます。火入れも料理も、コツさえつかめば女性でも簡単にできます。
Q灰などで家が汚れませんか?+
A
ストーブの周辺には木くずや灰が多少落ちますが、壁紙や家具が汚れることはありません。排気は煙突から行われ、室内の空気は燃焼のためにストーブへ吸い込まれます。正しく使えば、煙が室内に出ることはありません。
設置について
Q取り付けは自分でできますか?+
A
薪ストーブの取り付けには専門知識が必要です。高所での作業は危ないですし、遮熱が不十分だと火災につながります。火事で家を失ってからでは遅い。設置は専門店にお任せください。ネット通販やホームセンターでも簡単に買えますが、生半可な知識での設置は本当に危険です。絶対におやめください。
Q新築じゃないと設置できないのですか?+
A
今お住まいの一軒家でも、ほとんどのケースで設置できます。新築なら、あらかじめ置き場所や煙突を考えて設計できるメリットがあります。置き場所の考え方はこちらの記事もどうぞ。
Q住宅が密集したところでも設置できますか?+
A
確実な施工と、薪の乾燥・焚き方さえ守っていれば、心配はいりません。排煙をクリーンにした薪ストーブから出るのは透明に近い煙で、洗濯物を汚すこともありません。ただ、わずかに漂う薪の匂いを気にする人もいます。ご近所にひと言、断っておくくらいの気づかいはしておきたいところです。
Q高気密住宅にも設置できますか?+
A
可能です。外気導入キットを取り付けられるストーブなら、外から直接ストーブへ給気でき、室内が負圧になる心配もなくなります。
薪について
Q薪の調達はどうしたらいいですか?+
Q薪代はどれくらいかかりますか?+
A
すべて買うと、それなりのコストがかかります。玉切り(丸太を輪切りにした状態)を購入し、自分で斧で割れば、コストを抑えられます。
Q湿った薪は燃やしていいのですか?+
A
いけません。表面が乾いていても、燃やすと端から水分が泡のように出てくることがあります。湿った薪は火力が上がらず、燻ってばかりでうまく燃えません。おまけに煙突やガラスに煤やタールが付き、焚き続ければ煙道火災の原因になります。薪は最低でも1年、できれば2年ほど、日当たりと風通しのいい場所で乾かしたものを使ってください。
メンテナンスについて
Qメンテナンスや煙突掃除はいつやるのが良いのですか?+
A
1年に1回、シーズン終了直後が良いでしょう。煙突や炉内に煤や灰を残したままにすると、梅雨どきに灰が湿気を吸って固着し、錆びや腐食の原因になります。
Qストーブ本体のメンテナンスは自分でもできますか?+
A
専用のキットなどがあれば可能です。その際は、安全器具をしっかり装備してください。あわせて、数年に1回は、専門業者によるプロのメンテナンスを受けることをおすすめします。自分でできる手入れはこちらの記事にまとめています。
Q灰の処理はどうしたらいいですか?+
A
可燃ゴミ、または不燃ゴミ(地域で異なります)として捨てられます。じつは木灰は、樹木が土から吸い上げた天然のミネラル(カルシウム・カリウム・マグネシウムなど)と、燃え残った炭素の集まり。天然肥料として、畑や花壇にも使えます。


