冬の外気浴で、椅子に沈んで動かずにいると、面白いことが起きます。鳥が、すぐそこまで来るのです。シジュウカラが庭木を渡り、ヤマガラが目の前の枝に止まる。人間が「動かない置物」になった数分後、庭は鳥たちの時間に戻る。今日は、外気浴とバードウォッチングという、静かな趣味の重なりの話です。
ととのい姿勢は、観察の正解姿勢
野鳥観察の基本は、動かず、音を立てず、待つこと。つまり、外気浴でととのっている人間は、知らぬ間にバードウォッチングの正解姿勢を取っています。鳥の警戒心は、人の動きに反応します。毛布にくるまって微動だにしない外気浴の人は、彼らにとって岩か切り株のようなもの。ふだん双眼鏡を持って追いかけても近づけない距離まで、向こうから来てくれる。ととのいの静けさが、そのまま観察の腕前になる。こんな趣味の相性は、めったにありません。(外気浴の装備は、椅子の話。)
岩手の冬の、常連たち
岩手の冬の庭に来る顔ぶれは、なかなか豪華です。ネクタイ模様のシジュウカラ、オレンジのお腹のヤマガラ、小さな体で群れるエナガは「雪の妖精」と呼ばれる人気者。ヒヨドリ、ツグミ、赤い実をついばむレンジャク類の当たり年もあります。近くに林があれば、コンコンコンという音の主、アカゲラ(キツツキ)も。名前を三つ覚えるだけで、庭の解像度は驚くほど上がります。図鑑アプリを外気浴の後の楽しみにするのも一興です。
庭に招く、二つの仕掛け
鳥をもっと呼びたければ、仕掛けは二つ。餌台と、水場です。冬場の餌台にヒマワリの種や牛脂を置けば、カラ類の食堂になります(餌やりは冬の間だけ、が野鳥との付き合いの作法です)。そして意外に効くのが水場。冬は凍らない水が貴重なので、浅い水盤の水を朝替えるだけで、水浴びの客が来ます。サウナ小屋の屋根や薪棚は、鳥たちの止まり木としても人気です。薪棚の主のように毎朝来るヤマガラに、名前がついているお宅もあります。(薪棚の話は、こちら。)
五感の外気浴に、鳥の声を
目を閉じれば、鳥の声の外気浴。目を開ければ、羽の色の外気浴。春が近づくと、さえずりが変わっていくのも分かるようになります。ととのいの数分が、季節の定点観測になる。庭のサウナの楽しみは、こうしてどこまでも増えていきます。岩手・盛岡のD'STYLEは、ハルビア岩手県正規代理店として、庭ぐるみのサウナ暮らしをお手伝いしています。ご相談、いつでもどうぞ。



