はじめてのサウナは、少し緊張します。何度で入って、何分で出るのか。まわりの人の作法も、気になります。でも、身構えるほどのことはありません。サウナにあるのは、ゆるやかな順番だけです。それさえ覚えてしまえば、あとはもう、気持ちいいと感じるほうへ体が進んでいきます。
サウナは、熱い部屋に入り、体を冷やし、休む。これを何度か繰り返す時間です。順番さえ分かっていれば、はじめての一回もこわくありません。扉を開ける前の準備から、上がったあとの一杯まで、順番に沿ってお話ししていきます。
温度は、数字で決めなくていい
サウナ室の温度は、65℃から100℃ほどまで幅があります。ただ、高ければいいというものでもありません。はじめての方は、70〜80℃のあたりから始めてください。低めの温度でも、ロウリュ(熱した石に水をかけ、立ちのぼらせる蒸気)で湿度を上げれば、体はしっかり温まります。数字はあまり気にせず、自分が居心地いいと思える部屋を選べば大丈夫です。
入る前の、ひと手間
入る前のひと手間で、あとの気持ちよさが変わります。まずシャワーで、汗と汚れを流します。次に、タオルで体の水気を拭き取ってください。濡れた肌より、乾いた肌のほうが、汗は早く出はじめます。
喉が渇く前に、水を一杯。サウナは思う以上に汗をかくので、入る前の一杯が、あとで効いてきます。食事のすぐあとは避けてください。満腹のままの入室は、体に余分な負担をかけます。そして、タオルを一枚持って入ること。腰かける場所に敷けば、木のベンチをやさしく使えます。

サウナ室での、過ごし方
扉を開けたら、まずタオルを敷いて腰を下ろします。はじめの一回は、8分から10分を目安に。長く入るほどいい、というものではありません。ちょっと物足りないな、くらいでちょうどいいんです。
座るのは、低いベンチから。サウナ室は、上にいくほど熱くなります。天井近くと足元では、体感がまるで違います。慣れないうちは下の段で、ゆっくり呼吸を整えてください。鼻から吸って、口から長く吐く。それを何度かやっているうちに、肩の力が抜けてきます。

途中で、石に水をかけたくなったら、それがロウリュです。ふわりと湿度が上がって、肌を包む熱がやわらかくなります。息が楽になり、汗もよく出ます。ただ、無理は禁物です。頭がぼんやりしたり、めまいを感じたら、それが出るサイン。そうなったら、がまんせずに外へ出てください。
熱のあとは、冷やして、休む
サウナ室を出たら、体を冷やします。ここまでで、ようやくワンセットです。外の空気にあたるか、冷たいシャワーを浴びるか。どちらでもかまいません。火照った体に冷たさが触れると、開いていた血管が、きゅっと締まる。この熱いと冷たいの落差が、なんとも気持ちいいんです。
冷やしたあとは、椅子に座って10分から15分。呼吸が落ち着いて、体がなじむのを待ちます。個人的には、この「休む」時間がいちばん好きです。冷やし方をもっと知りたい方は、サウナ後のクールダウン、7つの方法もあわせてどうぞ。
2周、3周と、重ねていく
一度で終えても、じゅうぶん気持ちいい。余裕があれば、2周、3周と重ねてみてください。入って、冷やして、休む。この波を繰り返すほど、体はゆるみ、頭は静かになっていきます。ひとつだけ守ってほしいのは、毎回きちんと水分をとること。汗で失った分を、こまめに戻してください。
すべて終えたら、軽くシャワーで汗を流します。あとは、ゆっくり休むだけ。小腹がすいたら、軽く何か食べても。上がったあとのぼんやりした余韻も、サウナの時間のうちです。
安全のために、覚えておくこと
気持ちいいからこそ、守ってほしい一線があります。一周の入室は、長くても15分まで。妊娠中の方、心臓や血圧に不安のある方は、始める前に必ず医師へ相談してください。高温は、体に思った以上の負担をかけます。お子さんと入るときは、必ず大人が付き添って、短めに切り上げること。体が小さいほど、熱の影響を受けやすいと報告されています。とにかく、無理だけはしないでください。
入って、冷やして、休む。
結局のところ、サウナはこれだけなんです。
最後に、楽しみを少し足す
基本に慣れたら、自分だけの楽しみを足してみてください。ロウリュの水に、アロマを一滴。白樺やユーカリの香りが立ちのぼると、部屋の空気がふっと変わります。気の合う仲間と、とりとめのない話をしながら。静かな音楽を低く流して、ひとりで過ごすのもいい。過ごし方は、人それぞれでかまいません。気持ちいいと感じられれば、それでいいんです。
はじめてのサウナは、順番さえ知っていれば、こわくありません。何度か通ううちに、自分にちょうどいい温度や時間が、だんだん分かってきます。そうなればもう、サウナはあなたの居場所です。
盛岡・国道4号線沿いのD'STYLEショールームでは、本場のサウナヒーターに実際に触れて、熱とロウリュの蒸気を体験できます。まずは体で感じてみてください。自宅にサウナを、と考え始めた方はサウナの設計・施工のページもご覧ください。ご相談は、無料です。



