夏になると、肌はまっすぐ光を浴びたくなります。海へ、川へ。強い日ざしは心を弾ませますが、肌にとっては小さな試練でもあります。出かける支度をしながら、ふと迷う人がいます。日焼けをするなら、サウナは先か、あとか。結論から言えば、先です。
温まった体は、いわば日焼けの下ごしらえを済ませた体です。これを逆にするのは、おすすめできません。こんがり焼けた肌に、サウナの熱をもう一枚重ねる。これが、肌には思いのほか重い負担になります。順番のこと、少し書いておきます。
なぜ、サウナが先なのか
サウナに腰かけて、十数分。体の芯から、じんわりと熱が広がります。皮膚の血管がひらき、血のめぐりが良くなる。毛穴もふっとゆるんで、汗が古い汚れを流していきます。この整えられた肌で、太陽の下へ出る。すると色が均一にのりやすく、焼けムラが出にくくなると言われています。
血のめぐった肌は、水分をたっぷり抱えて、やわらかい。乾いてこわばった肌より、光をおだやかに受けとめます。熱で開いた肌を、いちど汗で洗ってから陽を浴びる。サウナは、日焼けの前のちょっとした準備運動のようなものです。汗を流すこの時間は、全身の洗顔そのものでもあります。
日焼けは、下地を整えてから色をのせる作業に似ています。こわばって乾いた肌だと、色はまだらに沈みがちです。ふっくらして汚れの落ちた肌なら、色は均一にのりやすい。サウナで肌をやわらかくしておくのは、その下地づくりというわけです。

焼けたあとの、サウナはやめる
順番を逆にすると、事情が変わります。太陽をたっぷり浴びた肌は、内側に熱をため込んでいます。ほてって、軽い炎症を起こしかけた状態です。そこへサウナの熱を重ねると、負担は一気に増えます。
火照りはいっそう強まり、水分が奪われて、肌はカラカラに乾きます。赤みが増し、ひりつきます。のぼせて、めまいや立ちくらみを起こすことも報告されています。よく焼けた日の夜のサウナは、気持ちよさそうに見えて、体にはひどく過酷です。日焼けは、肌にとって、小さなやけどの一歩手前です。そこへ高温を足せば、回復はますます遅れます。ほてった肌は、まず冷やして、休ませる。その日は、ゆっくり体を休めてください。サウナは、また明日で間に合います。
正しい手順
むずかしいことは、ありません。順番だけ、覚えてください。
まず、短めのサウナで体を温めます。長居はしません。出たら、水風呂かシャワーで、いちど体をクールダウン。ほてりを鎮めてから、外へ出ます。日焼けは、短い時間で切り上げる。焼き終えたら、シャワーで汗と汚れを流し、たっぷりと保湿を。ほてりが残るときは、アロエのジェルが、火照った肌をやさしく冷やしてくれます。冷やし方のこまかなコツは、体を冷やす7つの方法にくわしく書きました。
時間の目安を、ひとつ。サウナは八分から十二分ほど、日光浴は真夏なら十数分で十分です。長く続けるより、短く区切って、何度かに分けるほうが、肌にも体にもやさしい。焦らず、こまめに、が基本です。
熱で開いて、汗で流して、光を浴びて、また潤す。ざっとこの流れが、肌にはいちばん楽なはずです。

安全のための、5つの約束
気持ちのいい時間だからこそ、守ってほしい約束があります。
ひとつ、水分を切らさない。サウナの前後、そして日焼けの合間にも、こまめに水を飲みます。ふたつ、時間は短く。サウナも日光浴も、少し物足りないくらいで、ちょうどいい。みっつ、屋外では日焼け止めを。焼くと決めた日も、素肌をむき出しにしすぎない。よっつ、終わったら必ず保湿。ひらいた肌は、水分を待っています。いつつ、めまいや強い火照りを感じたら、すぐに中断する。がまんは、上達ではありません。
焼きすぎない、という正直な話
最後にひとつ、正直なところを。日焼けそのものは、肌へのごほうびではありません。度を越して焼けば、それは火傷です。肌は深くダメージを負い、シミやしわの種にもなります。だから、焼くとしても、ずっと控えめに。こんがりより、ほんのり。そのくらいが、自分の肌とながく付き合っていくコツです。とくに肌の弱い人や子どもは、いっそう慎重に。日ざしの強い時間帯を避け、日陰と水分を、しっかり味方につけてください。
サウナで肌を整えて、あとは太陽をほどほどに。
順番さえ間違えなければ、肌はちゃんと応えてくれます。
サウナと太陽は、どちらも肌に届く熱です。片方で土台を整えてから、もう片方をほどよく浴びる。順番が分かっていれば、夏の肌はずいぶん変わります。
夏の入り口に、自宅のサウナがあれば。出かける前のひと汗も、帰ってからのクールダウンも、暮らしの中で静かに完結します。サウナの設計・施工のページで、あなたの夏に合うつくり方をご覧ください。盛岡・国道4号線沿いのショールームでは、白木のサウナ室で、熱と光の心地よさを、そのまま体感していただけます。ご相談は、いつでも無料です。



