取扱説明書には、点検の時期が表になって載っています。でも取説は引き出しの奥です。 全機種の取説から、いつ何を見るか・5年に1回の業者点検・すぐ止めるべき症状・保証書番号ごとの取説の版を、 このページに集めました。手順そのものは取説で。ここは「いつ、何を」の一覧です。
HETAの取扱説明書は、機種が違っても点検の章は同じ型で書かれています。 エクリプス・スクルド・ノルン・ロギ・アンビション・インスパイアの取説を並べて確かめました。 違うのは、灰の扱いと、対流層の有無と、ホーロー仕上げの手入れくらいです。
だから一枚にまとめられます。取説の文面をそのまま使い、機種で違うところだけ書き分けました。 手順の図や写真は、取説の該当の頁を最後に一覧にしてあります。
点検・お手入れは、ストーブを消して、本体と煙突が十分冷えてから。 取説にある「メンテナンススケジュール」は標準的な使い方でのもので、使う環境や状態に合わせて増やしてください。
| 周囲の状態 | ストーブ、煙突、給気口の周囲は常に整理・掃除し、燃えやすいものを置かない |
| 汚れ | いつも清潔に。汚れたままの使用は錆の発生などで劣化を早める |
| ほこり | ストーブや煙突のほこりは掃除機で吸い、固くしぼった濡れ雑巾でふく |
| 臭気・煙漏れ | 燃焼中に臭いがしないか、煙突から煙が漏れていないか。異常があれば販売店へ |
| 灰 | 燃焼室(灰受けボックスのある機種はそこも)がいっぱいになる前に取り出す。隙間にたまった灰は掃除機で |
| ドアガラス | ススが付いたら早めに専用クリーナーで。タール状のものは放っておくと落とすのに手間がかかる。割れが見えたらただちに使用をやめ、販売店へ |
| 排気経路 | 煙の排気経路がススで塞がる前に、燃焼室と煙突を点検・掃除 |
| 給気口のほこり | 給気口がほこりで塞がれないよう、ブラシや掃除機で取る |
| 遮熱板のほこり | 煙突の遮熱板がある場合、ほこりがたまったら隙間に入るブラシで取る |
| ストーブの破損 | 変形・損傷・ガタつきがあれば販売店へ |
| 煙突 | 掃除のあと、外れ・劣化・煙漏れがないか確かめる。見つけたら販売店へ |
| ファイバーロープ | 弾力がなくなった、ほつれた、などの劣化があれば新しいものに交換 |
| バッフルパネル・各パネル | 湾曲した、割れた、ひどく削れた、なら新しい部品に交換 |
| 灰・ススの除去 | 残しておくと湿気がたまって錆の原因になる。全部取り除く |
| 塗装 | はがれたら耐熱補修スプレー(別売)で表面を保護。ホーロー仕上げの機種はホーロー用補修液 |
| 対流層のほこり | 本体側面・背面の対流層の内部にほこりがたまったら、隙間に入るブラシで。または販売店へ |
地震・水害・落雷などの天災にあったら、そのまま使わず、販売店か専門業者の点検を受ける。隠れた不具合に気づかず使い続けると火災の原因になる。
定期的(5年に1回程度)に専門業者の点検・整備を受ける(有料)。ファイヤーサイドは購入後5年で「あんしん点検」を案内している。 自分でできる日々の手入れと、業者が見る定期点検は、別のものです。点検を受けずに使い続けると、経年劣化で故障や事故の原因になる、と取説は言っています。
| 点検項目 | 点検箇所 |
|---|---|
| 給排気経路の点検・掃除 | 給気ダクト、燃焼室の閉塞、煙突の接続部や支持部の劣化 |
| 消耗部品の点検・交換・掃除 | バッフルパネル、各パネル、各部のファイバーロープ |
| 装置のはたらきの点検・交換 | 可動部(各種ドア)の調整、操作部品 |
| 防火設備の点検 | 炉台、炉壁、周囲の可燃物 |
定期点検の表のうち、機能部品の欄だけは機種ごとに部品が違います。取説の記載どおりに並べます。
| 機種 | 機能部品の点検・交換・掃除 |
|---|---|
| モデルナ | ドアガラス、ドアハンドル(セット) |
| エクリプス | ドアガラス、ドアアッセンブリー |
| スクルド | グレート、ドアガラス、ドアアッセンブリー |
| ノルン | グレート、アンダイアン、燃焼室ドアガラス、燃焼室ドアアッセンブリー |
| ロギ | グレート、燃焼室ドアガラス、燃焼室ドアアッセンブリー |
| アンビション | スチールバッフル、燃焼室ドアガラス、燃焼室ドアアッセンブリー |
| インスパイア(販売終了) | スチールバッフル、グレート、グレートサポート、アンダイアン、ドアガラス、燃焼室ドアアッセンブリー |
どの機種の取説にも「次の症状が認められた場合は、すぐにお買い求めの販売店まで点検をご依頼ください」とあります。
買った店が分からない、遠い、もう無い。そういう方も当社で見ます。 019-681-2477(9:00〜17:00・水曜定休)
取説のあちこちに散らばっている数字を、一つの表にしました。全機種の取説で同じ数字です。
| 何 | 数字 | 出どころ |
|---|---|---|
| 煙突の掃除 | 少なくとも1年に1回。または煙突の内部に3mm以上のススやタールが付いたら必ず掃除 | 各取説 p.5「特に注意していただきたいこと」 |
| 煙突の高さ | 最低4m以上(海抜ゼロ地点)。「60cm・90cm・3m」の煙突基準も満たす | 各取説「煙突の据え付け」 |
| 業者の点検 | 5年に1回程度(有料)。日々の手入れとは別 | 各取説「定期点検」 |
| 部品の保有 | 製造打切り後10年 | 各取説「定期点検」・「保証とアフターサービス」 |
| 保証 | お買い上げから5年(消耗部品を除く) | 各取説「保証とアフターサービス」 |
| 灰の処分 | 取り出した灰は密閉できる金属の容器へ。可燃物から離し、不燃材の上で72時間以上おいて、火の気がないことを確かめてから | ノルン 2024年4月版 p.28 |
手順は取説の図を見ながらやってください。ここはやる前に知っておくことだけです。 部品の品番と価格は交換部品のページに。
同じ機種でも、作られた時期で取説の版が違います。 手元の保証書の番号で、自分の版が分かります。ファイヤーサイドが公開している一覧をそのまま載せます。 エクリプス・スクルドは番号の範囲が一つしか出ていません。それより前の番号の方は輸入元に確認します。
| 機種 | 保証書番号 | 取説の版 | ファイヤーサイド |
|---|---|---|---|
| エクリプス 全モデル共通 #7300・#7308・#7310・#7318 | H03428〜 | 2024年4月 | |
| スクルド 全モデル共通 #9000・#9007・#9008・#9010・#9017・#9018 | H01954〜 | 2024年5月 | |
| ノルン basic #5008 ノルン ソープストーン | H00001〜H00699 | 2019年7月 | |
| H00700〜H00923 | 2019年10月 | ||
| H00924〜H01640 | 2021年2月 | ||
| H01641〜 | 2024年4月 | ||
| ノルン basic #5000 ノルン | H00001〜H00699 | 2019年7月 | |
| H00700〜H01003 | 2019年10月 | ||
| H01004〜 | 2024年4月 | ||
| ノルン oven #5218 ノルン ソープストーン+オーブン | H00001〜H00699 | 2019年4月 | |
| H00700〜H01013 | 2019年11月 | ||
| H01014〜 | 2023年12月 | ||
| ノルン oven #5210 ノルン オーブン | H00001〜H00699 | 2019年4月 | |
| H00700〜H00923 | 2019年11月 | ||
| H00924〜 | 2023年12月 | ||
| ロギ basic #1008 ロギ ソープストーン | H00001〜H00937 | 2020年2月 | |
| H00938〜 | 2024年7月 | ||
| ロギ basic #1000 ロギ | H00001〜H01146 | 2020年2月 | |
| H01147〜 | 2024年7月 | ||
| ロギ oven #1018 ロギ ソープストーン+オーブン | H00001〜H01154 | 2020年2月 | |
| H01155〜H01778 | 2021年6月 | ||
| H01779〜 | 2024年1月 | ||
| ロギ oven #1010 ロギ オーブン | (旧型。輸入元は「販売終了モデル」欄に掲載) | 2020年2月 | |
| H00880〜H01778 | 2021年6月 | ||
| H01779〜 | 2024年1月 | ||
| アンビション #1800 | H00001〜H00864 | 2019年12月 | |
| H00865〜 | 2023年12月 | ||
| インスパイア(販売終了) 40H・45H・55H | 全番号 | 2020年4月 | |
| モデルナ #7400・#7408 | 全番号 | 2026年6月(代理店向けの配布のみ。輸入元の公開一覧には無い。必要な方は当社から) | — |
2026年9月15日時点。輸入元が改訂した場合は新しい方が優先します。
最新版の取説で、どの章が何ページにあるか。「ガラスとロープの交換」の頁を開いてから、部品を注文してください。
| 機種 | 点検 | 灰 | ガラスの 手入れ | ガラスと ロープの交換 |
パネル | 煙突 | トラブル シュート | 仕様一覧 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| モデルナ 2026年6月・48ページ | 30〜31 | 32 | 33 | 34〜36 | 37 | 38〜40 | 42 | 45 |
| エクリプス 2024年4月・56ページ | 32〜33 | 34 | 35 | 36〜38 | 39 | 40 | 46 | 49 |
| スクルド 2024年5月・56ページ | 32〜33 | 34 | — | 36〜38 | 39 | 40 | — | 49 |
| ノルン basic 2024年4月・48ページ | 26〜27 | 28 | 29 | 30〜32 | 33 | 36 | 38 | 41 |
| ノルン oven 2023年12月・52ページ | 30〜31 | 32 | 33 | 34〜36 | 37 | 40 | 42 | 45 |
| ロギ basic 2024年7月・48ページ | 28〜29 | 30 | 31 | 32〜34 | 35 | 39 | 41 | 46 |
| ロギ oven 2024年1月・52ページ | 29〜30 | 31 | 32 | 33〜35 | 41 | 42 | — | 47 |
| アンビション 2023年12月・44ページ | 26〜27 | 28 | 29 | 30〜32 | 33〜34 | 36 | 38 | 41 |
| インスパイア 2020年4月・48ページ | 30〜31 | 32 | 33 | 34〜36 | 37 | 38 | 40 | 43 |
「—」は、こちらで頁を確かめられなかったところ。取説の目次で見てください。
シーズン終了後の煙突掃除と本体の手入れ、5年ごとの定期点検、部品の交換。 岩手・盛岡から、青森・秋田まで伺います。煙突掃除は下から機械で行うのが基本で、屋根に登るのは必要なときだけの追加です。
出どころ:ファイヤーサイド株式会社「HETA 取扱説明書」各機種の最新版(エクリプス2024年4月・スクルド2024年5月・ノルン2024年4月/2023年12月・ ロギ2024年7月/2024年1月・アンビション2023年12月・インスパイア2020年4月)。取説の版の一覧は同社「HETA 使い方・お手入れ」ページ。 資料が改訂された場合は新しい方が優先します。
ここに書いたことは、全部うちが現場でやっていることです。
煙突の高さも、給気の穴も、機種の選定も、この考え方で決めています。
盛岡のショールームには、火を入れた実機があります。数字の話の続きを、炎の前でどうぞ。