バーモントキャスティングスのデファイアントは、広い天板と、しっかりした炉内を持つ薪ストーブです。暖房のかたわらで、鍋も、網も、ホイル焼きもこなす働き者。今日はこの上で、三陸の海の幸を焼いていただきます。前回のムール貝の蒸し料理の続きです。

天板は、ひとつのコンロで何役もこなす
薪ストーブの天板には、温度の地図があります。煙が最初に当たる真上あたりがいちばん高温で、端へ行くほどおだやかになる。この温度の差を使い分けると、天板ひとつが、強火・中火・保温のコンロに早変わりします。海老は高温側のフライパンで一気に。ホタテはホイルに包んで、少し離した場所でじっくり。焦らず、素材ごとに置き場所を変えるのがコツです。火加減の調整はレバー一本ではなく、鍋の置き場所で行う。これが薪ストーブ料理ならではの面白さです。

ホタテは、蒸し焼きで甘さを閉じ込める
ホタテの貝柱は、火を通しすぎると一気に固くなります。ホイルに包んで蒸し焼きにすると、水分と甘みが逃げずに残り、ぷりっとした食感に仕上がります。アルミホイルにホタテとバターをひとかけ、しょうゆをひと垂らし。天板の中温の場所に置いて、香りが立ってきたら開けどきです。磯の香りとバターしょうゆの湯気が立ちのぼった瞬間の、あの歓声。薪ストーブの料理は、鼻から先においしいのです。

焼いた海の幸を、熱々のグラタンへ
焼いた海老とホタテは、そのまま食べてもごちそうですが、ひと手間かけてグラタンにも。ホワイトソースと合わせて耐熱皿に入れ、炉内の熾火のそばに置けば、表面がこんがり色づきます。薪ストーブは、焼く・蒸す・煮る・オーブン仕事まで、ひと台でこなす台所の相棒です。冬のあいだ、暖房のついでにこれだけの料理ができるのですから、光熱費の使い方としても実に賢い道具だと思います。
火を前に、みんなで食べる
焼き上がった海の幸を、デファイアントの炎を前に、みんなで囲んでいただきました。ホタテの甘さ、海老のぷりぷり。同じ食材でも、炎のそばで食べると格別においしく感じます。それはきっと、待つ時間と、火の温もりと、一緒に食べる人の顔まで、まるごと味の一部になるからです。薪ストーブ料理のページや、薪ストーブは、料理がうまい。もどうぞ。
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