ここ最近、店に来られるお客様の顔ぶれが、少しずつ変わってきました。新築を建てる方だけでなく、「中古の家を買って、これからリフォームします」という方が、目に見えて増えています。土地の値段も、建築費も上がり続ける今、新築という選択肢がだんだん遠くなっている。それでも、火のある暮らしをあきらめたくない。そういう方が、中古住宅のリフォームという道の中で、薪ストーブやサウナを一緒に叶えようとしています。
特にサウナは、もともと建物の中に作るものです。新築でなければ実現できない、というものではありません。むしろ「リフォームだからこそ作れる」場所だと、私は思っています。今日は、その中古住宅+リフォームという選択肢について、正直なところをお話しします。
フラット35(リノベ)という選択肢
中古住宅を買って、あわせてリフォームをする方に知っていただきたい制度のひとつが、住宅金融支援機構の「フラット35(リノベ)」です。中古住宅の購入とあわせて、一定の要件を満たすリフォームを行うことで、フラット35の借入金利が一定期間引き下げられる仕組みです。
これは薪ストーブやサウナそのものへの補助金ではありません。住宅ローン全体の金利負担が軽くなる制度です。ですが、月々の返済が軽くなれば、その分を薪ストーブやサウナの工事費に回せる、という考え方はできます。中古住宅のリフォーム計画を立てるときは、まずこの制度が使えるかどうかを、金融機関やフラット35の相談窓口に確認してみることをおすすめします。要件は取り扱う金融機関やリフォームの内容によって変わりますので、当社でも分かる範囲でご案内します。
正直にお伝えします ― 薪ストーブ・サウナ単体は、多くの場合、補助金の対象外です
ここは誠実にお話しします。国の大型リフォーム補助金は、窓や壁・床の断熱改修など、住宅全体の省エネ性能を高める工事が中心です。薪ストーブやサウナの購入・設置費そのものは、多くの場合、対象に含まれません。
「薪ストーブを入れれば国から補助金が出る」というような案内は、正確ではないことがあります。当社は、事実と違う期待を持たせたまま契約していただくことは、絶対にしたくありません。薪ストーブ・ペレットストーブに関して実際に使える補助金は、多くが盛岡市や陸前高田市など、それぞれの市町村が独自に用意している制度です。この一覧は「薪ストーブ・ペレットストーブ補助金まとめ」のページに、市町村ごとにまとめてあります。
だからこそ、断熱・窓のリフォームと一緒に計画する
薪ストーブ・サウナ単体では対象外になりやすい一方で、窓や断熱の改修そのものには、国や県が用意する大きな補助制度が別に存在します。中古住宅は新築に比べて断熱性能が低いことが多く、実際にこうした断熱リフォームを検討される方も少なくありません。
もし断熱改修や窓のリフォームをすでに計画されているなら、そのタイミングで薪ストーブやサウナの設置もあわせて考えるのが、もっとも合理的です。工事の職人さんが家に入るのは一度で済み、暮らしを止める期間も一度で済みます。断熱を整えた家に薪ストーブを置けば、暖かさもより長く家の中にとどまります。
なお、この記事を書いている時点で「岩手県 窓リフォーム補助金」といった名称で、断熱・窓まわりの大型の補助制度に関する情報も見つかっています。ただし、こうした制度は年度や実施主体によって内容が変わりやすく、金額も条件も必ず確認が必要です。正確な最新情報は、県や市町村の公式ページでご確認いただくか、当社にお問い合わせください。断熱リフォームの計画段階からご相談いただければ、薪ストーブ・サウナをどこに、どう組み込めるかも含めて一緒に考えます。
実際の流れ ― 中古住宅を買ってから、薪ストーブとサウナが完成するまで
順番を大まかに書いておきます。まず、中古住宅の購入とリフォームの計画を、同時に進めます。フラット35(リノベ)などの融資を検討する場合、リフォームの内容によって条件が変わることがあるため、住宅の契約前の早い段階でのご相談をおすすめします。
次に、断熱・水まわりなど住宅全体のリフォーム計画の中に、薪ストーブやサウナをどう組み込むかを設計します。煙突の位置、サウナ室に必要な広さや電源・給排水など、後からでは動かしにくい部分は、この段階で決めておくのが安全です。工事が始まってからでは間に合わない補助金の申請がある点も、補助金まとめのページで触れている通りです。
あとは施工へ。断熱・内装のリフォームと、薪ストーブ・サウナの設置を、できるだけ同じタイミングでまとめて進めます。

サウナは、リフォームでこそ作れる場所
新築でなければサウナは作れない、と思われている方もいますが、そんなことはありません。むしろサウナは建物の内部に設ける設備なので、中古住宅のリフォームとは相性がいいと、私は考えています。使っていない部屋や、風呂場の隣の空きスペースが、火と熱のある特別な部屋に変わる。これは、住み慣れた家を大きく変えずに、暮らしにひとつ贅沢な時間を足すという意味で、リフォームらしい楽しみ方だと思います。自宅にサウナを作るときの考え方は、「個室サウナ・貸切サウナ」の話にも書きました。あわせてご覧ください。
新築でなくても、この暮らしはつくれます。
中古の家に、あなたの火と熱を足していく。それも、ひとつの家づくりです。
新築が難しい時代だからこそ、中古住宅というかたちを選ぶ方が増えています。それは決して妥協ではありません。すでにある建物に、自分たちの暮らし方を足していく、もうひとつの家づくりです。その中に、薪ストーブの炎や、サウナの熱を組み込めるなら、その家は誰かの真似ではない、自分たちだけの一軒になります。
岩手・盛岡で中古住宅のリフォームをお考えの方は、ハルビア岩手県正規代理店のD'STYLEへ。フラット35(リノベ)や各種補助金の使い方から、煙突・サウナ室の設計、施工まで、あなたの家の状況に合わせてご提案します。ご相談は、いつでも無料です。


