靴下を二枚重ねて、白湯を飲んで、生姜を食べて。それでも、手足が冷たくて眠れない。「温活」という言葉がこれだけ広まったのは、それだけ冷えに悩む人が多いからだと思います。岩手の冬なら、なおさらです。今日は、その温活の話。ただし、小物やグッズの話ではありません。温活という木の、いちばん太い幹の話です。

温活には、二種類ある
温活には、外から温めるものと、体の中の「温める力」そのものを育てるものがあります。カイロも靴下も湯たんぽも、外から温める道具。すぐに温かくて、ありがたい存在ですが、外の熱に頼るだけでは、体自身の発熱はなかなか変わりません。電気毛布を切った瞬間に、また足先から冷えてくる。本命は、後者です。血のめぐりを良くし、自分の体温をつくる力そのものを育てること。そして、そのための毎日の習慣として、サウナと薪ストーブほど向いているものを、私たちは他に知りません。冷えは、一日や二日で変わるものではありません。毎日の暮らしのなかに、無理なく続く温めの仕掛けを組み込むこと。そこが温活の勝負どころです。
サウナは、めぐりの練習
サウナに入ると、体は深部からしっかり温まり、血管はゆるみ、全身の血のめぐりが良くなります。水風呂や外気で締めれば、血管はきゅっと縮む。この「ゆるめて、締めて」のくり返しが、血管とめぐりの、いわば体操になります。ポンプである心臓を助けて、手足の末端まで血を送り出す練習です。続けるうちに、指先まで血が届きやすい体、湯冷めしにくい体に近づいていく。サウナのあと、爪の先までぽかぽかして、その夜ぐっすり眠れる感覚は、冷えに悩む方にこそ、味わってほしいものです。熱いのが苦手でも、低温でやわらかい蒸気のサウナなら大丈夫。ハルビアのヒーターは、温度をやさしく設定できます。(サウナ中の体の変化はこちら、続けた先の血管の話はこちら。)
部屋そのものを、温活する
そして、もうひとつの太い幹が、住まいの熱の質です。エアコンやファンヒーターの温風は、空気は暖めても、壁も床も、体の芯も、なかなか暖めてくれません。足元は寒いまま、頭ばかりのぼせる、あの中途半端な不快さ。薪ストーブの輻射熱は、まるで逆です。太陽の暖かさと同じ遠赤外線が、壁を、床を、家具を、そして人の体を、芯からじんわり暖める。部屋にいるだけで、静かに温活になっている家。冷えに悩む方の住まいの答えとして、これ以上のものを、私たちは知りません。朝、冷たい床に足を下ろすのがつらくなくなった、という声を、何度もいただいています。(輻射熱の話は、こちら。)
岩手の冬を、味方につける
冷えに悩む人にとって、岩手の長い冬は、手ごわい相手に見えます。でも、火と蒸気を手に入れた人にとっては、話が逆になります。寒いからこそ、サウナが深く効き、薪ストーブのありがたみが骨身にしみる。冬が長いからこそ、温活の効果も、その分だけ積み上がっていく。「冬のたびに体調を崩していたのに、火とサウナを入れてからの冬は元気だった」。これは、薪ストーブとサウナを設置したお客様から、いちばんよく聞く言葉のひとつです。長い冬が、いつのまにか楽しみに変わっていきます。
今年こそ、幹から
岩手・盛岡のD'STYLEは、ハルビアのサウナと、ハースストーン・バーモントキャスティングスの薪ストーブの設置で、幹からの温活をお手伝いしています。靴下を三枚目にする前に、一度、ご相談ください。冷えに悩む方への、おすすめの温度のつくり方から、じっくりお話しします。今年の冬は、幹から温まってみませんか。
写真: Ximonic (Simo Räsänen) (Wikimedia Commons, CC BY-SA 3.0)



