何年も一緒に暮らしていると、夫婦の会話は、いつのまにか業務連絡になっていきます。ごみの日、子どもの送り迎え、週末の予定。どれも大事な連絡です。でも、ふと気づくのです。最後に、用事のない話をしたのは、いつだっただろう、と。テレビを一緒に見ていても、それぞれがスマホを見ていて、同じ部屋にいるのに、別の場所にいる。今日は、そこにサウナが効く、という話をさせてください。
スマホの入れない部屋
サウナ室の何がいいといって、スマホが持ち込めないことです。熱くて、湿気があって、電子機器の居場所がない。つまりサウナ室は、現代の家の中で唯一といっていい、「二人とも手ぶらの部屋」なのです。並んで座って、熱に体をあずけていると、どちらからともなく、ぽつりと話が始まります。取り立てて用のない話。昔の話。ちょっと気になっていたこと。あの業務連絡ではない会話が、砂時計の落ちるくらいの速さで、自然に戻ってくる。薄暗さも、いい仕事をします。顔を突き合わせないで話せるから、あらたまった話も、するっと出る。(暗さの話は、こちらに。)
無言でいられる、という贅沢
そして、話さなくてもいいのが、またいいのです。フィンランドの夫婦は、サウナで長々と話しません。並んで黙って汗をかいて、ときどき一言、また黙る。長年連れ添った二人にとって、気まずくない沈黙ほど、豊かなものはありません。同じ熱を浴びて、同じタイミングで「そろそろ出るか」となる。会話ではなく、時間を共有する。それだけで、十分に仲直りのような効果があるから、不思議です。(沈黙の文化の話は、こちら。)
外気浴と、二つの椅子
サウナから出たら、庭に並べた二つの椅子で、外気浴。夏は夕暮れの風、冬は雪あかりと星空。ととのった頭で、隣にいる人と、ぼんやり同じ空を見る。そのあとは、二人でサウナ上がりの一杯と、うまい飯。この流れを週末の習慣にしているご夫婦は、口を揃えて言われます。「デートに出かけるより、いいですよ」。家から一歩も出ていないのに、旅先の露天風呂のような時間が、庭で手に入る。しかも毎週です。(星空外気浴の話はこちら、サ飯はこちら。)
温度の好みが違っても、大丈夫
「妻は熱いのが苦手で」「夫は水風呂まで入りたがるけど、私はシャワーでいい」。ご夫婦のご相談で、よく出る話です。ご安心ください。サウナは、同じ部屋で、違う楽しみ方ができます。熱いのが好きな人は上の段、やわらかい熱がいい人は下の段。ロウリュの量も、入る時間も、それぞれの自由。冷やし方も、水風呂派とシャワー派で分かれて構いません。無理にペースを合わせないことが、長続きの秘訣です。ハルビアのヒーターなら温度設定も幅広く、その日の二人にちょうどいい熱がつくれます。
二人の場所を、つくりませんか
子どもが巣立ったあと、定年のあと、夫婦の時間は、また長くなります。そのとき、二人で楽しめる共通の場所が家にあるかどうかは、暮らしの張り合いを大きく左右します。岩手・盛岡のD'STYLEは、ハルビア岩手県正規代理店として、ご夫婦のためのサウナ設置をお手伝いしています。ご相談は、ぜひお二人でいらしてください。上の段派と下の段派、それぞれにおすすめの楽しみ方をご提案します。結婚記念日の贈り物としてのサウナも、実は、静かな人気です。



