サウナは、建物の中だけのものではありません。フィンランドでは、庭や湖のほとりに小さなサウナ小屋を建て、外の空気とともに楽しむのが、昔からの姿です。自分の庭にサウナがある暮らし。空とつながるその開放感は、室内では味わえないものです。今日は、庭で楽しむサウナの、のびやかな魅力の話をします。
庭サウナという、北欧の原風景
フィンランドの田舎では、母屋とは別に、庭や湖畔に小さなサウナ小屋が建っているのが普通の風景です。家の中の一室ではなく、外に独立した小屋を持つ。これが北欧のサウナの原風景です。庭にサウナがあると、熱くなった体のまま外へ出て、そのまま風に当たり、空を見上げられます。室内のサウナにはない、外とつながる開放感があります。庭という自分だけの空間で、季節や天気を感じながら整う。ぜいたくで、それでいて素朴な楽しみです。
外気浴が、庭ならすぐそこ
庭サウナの一番のごちそうは、なんといっても外気浴です。熱々の体でサウナ小屋のドアを開けると、すぐそこに外の空気が広がっています。夏なら草の匂いのする風、冬なら頬を刺す冷たい空気。施設のように移動する必要もなく、数歩で火照った体を外気にゆだねられます。庭の椅子に腰かけ、木々を眺めながら息を整える時間は、庭サウナならではのものです。自分の庭だからこそ、人目を気にせず、心ゆくまでくつろげます。誰にも急かされず、好きなだけ外気に当たっていられるのは、庭サウナならではの自由です。
四季の庭が、そのまま楽しみになる
庭でサウナに入ると、庭の四季がまるごと楽しみになります。春は芽吹きの緑、夏は濃い木陰、秋は色づく葉、冬は雪景色。同じサウナでも、窓の外の景色が季節ごとに変わり、一年を通して飽きることがありません。朝は鳥の声を、昼は木漏れ日を。庭という身近な自然が、サウナのたびに違う表情を見せてくれます。季節の移ろいを、熱い体と冷たい外気のあいだで味わう。庭サウナは、暮らしの中に小さな自然を招き入れてくれます。特別な場所へ出かけなくても、自分の庭で季節の恵みを受け取れます。
夜の庭で、星空を見上げる
庭サウナの夜は、また格別です。灯りを落とした庭で外気浴をすると、頭上に星空が広がります。熱い体で夜気に包まれながら、静かに星を見上げる時間は、庭にサウナがあるからこそ味わえるものです。夏の夜なら虫の声、冬の澄んだ空なら、いっそう冴えた星々。都会の明かりから離れた岩手なら、なおさら星がよく見えます。サウナの熱と、夜の静けさと、頭上の星。この取り合わせは、一日の終わりを、深く満たしてくれます。昼のにぎわいが去った静かな庭で、火照った体と夜気が溶け合っていきます。
家族や仲間と、庭で過ごす
庭のサウナは、人と過ごす場所にもなります。家族で順番に入り、あいまに庭でお茶を飲む。友人を招いて、サウナと外気浴を交代で楽しむ。庭という開けた場所だからこそ、みんなでのんびり過ごせます。サウナのあとに庭で軽く食べたり飲んだりする時間は、それだけで小さなもてなしになります。火を囲み、蒸気を分け合い、外の空気を一緒に味わう。庭サウナは、人と人との距離を、ほどよく近づけてくれます。
庭に、火と蒸気のある暮らしを
自分の庭でサウナに入り、そのまま外気に身をゆだねる。この北欧らしい暮らし方は、四季のはっきりした岩手にとてもよく似合います。岩手・盛岡のD'STYLEは、ハルビアのサウナヒーターで、庭で楽しむサウナのある暮らしをご提案しています。庭サウナの夢の話も、店でどうぞ。
写真: Yinan Chen (Wikimedia Commons, CC BY 3.0)



