サウナでたっぷり汗をかいたあと、水を飲んでもなんだか物足りない。実は、汗と一緒に出ていくのは水分だけではありません。今日は、フィンランドのサウナと、汗で失われるミネラルの話をします。水をどれだけ飲んでも満たされない感じの正体は、失われたミネラルにあることが多いのです。

汗は、ただの水ではない
汗の大部分は水ですが、その中には塩分をはじめ、カリウムやマグネシウム、カルシウムといったミネラルがわずかに溶け込んでいます。これらは、筋肉を動かし、神経を働かせ、体の水分の調子を保つために欠かせない成分です。たくさん汗をかくと、水分と一緒にこうしたミネラルも出ていく。ですから、上がったあとの補い方が、体調の分かれ目になります。
水だけだと、足りないことがある
汗をかいたあとに水だけをがぶがぶ飲むと、体の中のミネラルの濃さがかえって薄まり、だるさや軽い頭痛につながることがあります。汗をよくかく夏の運動でスポーツドリンクがすすめられるのは、水分と一緒に塩分やミネラルを補うためです。サウナも同じで、大量に汗をかいた日は、水に加えてミネラルにも目を向けると、体がすっと落ち着きます。飲みものの選び方ひとつで、上がったあとの心地よさが変わります。汗で失う塩分やミネラルは、一度にはわずかでも、たくさん汗をかいた日には積もっていきます。水だけを一気に流し込むより、少しずつ、ミネラルを含むものと合わせてとるほうが、体はすっと落ち着きます。
フィンランド流の、補い方
フィンランドでは、サウナのあとに水や麦芽の飲みもの、季節には白樺の樹液など、体になじむものを楽しんできました。派手な栄養補給ではなく、暮らしの中の身近な飲みものや食べもので、失ったものをゆるやかに補う。塩気のある軽い食べもの、果物、乳製品など、ミネラルを含むものを少し添えるだけでも十分です。がぶ飲みではなく、こまめに、体が喜ぶものを選ぶ。これが北欧の、無理のない補い方です。白樺の樹液は、春先のフィンランドで親しまれてきた自然の恵みで、ほのかな甘みとともにミネラルを含みます。派手さはなくとも、暮らしに根ざした素朴な一杯が、失ったものをやさしく補ってきました。
補うミネラルと、その働き
塩分は体の水分の調子を保ち、カリウムは筋肉の働きを助け、マグネシウムは体のめぐりやリラックスに関わります。カルシウムは骨や神経に欠かせません。ふだんの食事がしっかりしていれば、サウナで多少汗をかいたくらいで大きく不足することは、まずありません。ただ、汗を大量にかいた日や、食が細っているときは、意識して補う。過不足なく、というほどよさが、健やかさの土台になります。どれも、ふだんのバランスのよい食事で無理なくまかなえる、身近な成分です。
飲みすぎ・とりすぎにも注意
補うことは大切ですが、なんでも多ければよいわけではありません。塩分の多いものばかりとったり、短時間に水を飲みすぎたりするのは、かえって体の負担になります。持病があって塩分やミネラルの管理が必要な方は、自己判断で増やさず、医師に相談してください。基本は、こまめな水分と、バランスのよい食事。そのうえで、汗をかいた分をやさしく補うのが、いちばん体にやさしいやり方です。のどが渇ききってから慌てて飲むより、こまめに口を湿らせるほうが、体は上手に水分とミネラルを受けとめます。
汗をかく暮らしを上手に、盛岡から
たっぷり汗をかき、失った分をていねいに補う。この循環が整うと、サウナのあとの心地よさはいっそう深まります。D'STYLEは、ハルビアのサウナヒーターで、家で気持ちよく汗をかける暮らしをご提案しています。上がったあとの一杯の選び方も、岩手・盛岡の店で気軽にご相談ください。
写真: Dietmar Rabich (Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0)



