暖かさの質を数字にしたのが ATK指数 です。 こちらは、その先。速い・遅い、長い・短い、入れやすい・入れにくい。 カタログには載らないけれど、住んでみると毎日ぶつかるところを、15に分けました。
一番いいストーブを探すための数字では、ありません。
あなたに合うストーブを探すための、15の物差しです。
だから、合計点も平均も出しません。順位もつけません。
★が5つ並んでいる機種が、いい機種という意味ではありません。 たとえば「暖かさの持続 ★5」は、鋳物と石をたっぷり積んだ重い機械です。 同じ機械は「立ち上がり」では★が減ります。そういうものだからです。 朝だけ短く焚きたい人には、★が少ないほうの機械が合います。
15を全部ながめて、 ご自分の暮らしで★が要るのはどれかを決めてください。 そこだけ見れば、選べます。残りは、気にしなくていい項目です。
いま、★は一つも出していません。
15の物差しは決まりました。けれど、どこからが★4で、どこからが★3なのかを、 まだ当社は決めていません。決めないまま★を並べれば、見た目だけ整った、 根拠のない表になります。それはやりません。
★を出すには、実機に火を入れて測るところからやります。 測って、2人で別々に見て、食い違ったら測り直します。 その手順と、どの段階まで来たら出してよいかを、このページに全部書いておきます。 現在 0 件。できたものから、順に出していきます。
15項目それぞれに、何を測るかと、 これを根拠にしてはいけないを決めてあります。 後ろのほうが大事です。カタログの文句や、一度きりの印象で★は付けません。
火を入れてから、部屋が暖まりはじめるまでの速さは?
離れていても、体の芯に届く感じがあるか?
火が落ちてから、どれくらい暖かさが残るか?
いちばん寒い朝に、力負けしないか?
絞ったときに、きれいに小さく燃え続けるか?
天候や薪が変わっても、燃え方が乱れにくいか?
夜に詰めて、朝まで熾が残るか?
焚き付けから安定するまで、手がかからないか?
扉の開け方・炉の形で、薪を入れやすいか?
長い薪がそのまま入るか。割り直しが要らないか?
灰受けの出し入れ、こぼれにくさは?
ガラス・バッフル・ガスケットの手入れのしやすさは?
ガラス越しの炎の見え方、眺めていられるか?
天板・オーブンで、どこまでできるか?
杉・松を焚いても、無理なく使えるか?
★★★★★でも、根拠が弱ければ出しません。 どこまで確かめたかを、E0からE4の5段階で持っています。
| 段階 | どこまで確かめたか | 使いみち | 公開 |
|---|---|---|---|
| E0 | 根拠なし | 入力できない。表示は「準備中」 | 公開しない |
| E1 | 正式なメーカー資料、または出どころの確かな資料だけ | 寸法・最大薪長などを集めはじめる段階 | 公開しない |
| E2 | E1に加えて、型式・構造・現物または複数の整備記録を照らした | 客観的に決まる項目の暫定案が作れる | 二者確認のうえ公開審査へ |
| E3 | 決めた手順どおりの実機試験を1台以上やった | ★案を二者確認へ進められる | 公開審査へ |
| E4 | 別の個体、または再試験で同じ結果になり、資料とも合う | 高い信頼度で公開・更新できる | 公開してよい |
信頼度は低・中・高で持ちます。 低(E1中心)は公開しません。高はE4、または別々の根拠が一致したものです。
自分で自分を止める決まりです。一つでも当たれば、その★は出しません。 出したあとで当たったら、下げます。
ATK指数は、 立上り20・蓄熱40・輻射25・パワー15を足して100点にした、暖かさの質の合計点です。 こちらの15項目は、足さない性格の表です。作りが違います。
| ATK指数 | ATK PROFILE | |
|---|---|---|
| 何を見る | 暖かさの質 | 機械の性格ぜんぶ |
| 軸の数 | 4 | 15 |
| 出し方 | 公表スペックから計算 | 実機に火を入れて記録 |
| 合計 | 出す(100点満点) | 出さない |
| 順位 | つく | つかない |
弱火・燃焼安定性・オーバーナイト・着火・薪投入・長薪・ 灰処理・メンテナンス・炎・料理・針葉樹。この11項目は、4軸の式のどこにも入っていません。 公表スペックから出せないからです。だから、4軸のATK指数を15項目へ自動で流し込むことはしません。 確かめるときの資料の一つとして見るだけです。
それから、ここに混ぜないものがあります。 個体の傷、部品が出るかどうか、相場、人気、保証。 どれも大事ですが、機種の性格ではありません。別のところに書きます。
ここに書いたことは、全部うちが現場でやっていることです。
煙突の高さも、給気の穴も、機種の選定も、この考え方で決めています。
盛岡のショールームには、火を入れた実機があります。数字の話の続きを、炎の前でどうぞ。