「薪ストーブって、全部でいくらかかりますか。」ショールームでいちばん多くいただく質問です。今日はその答えを、施工店の立場から正直にお話しします。先に総額から言うと、目安は80万円から200万円ほど。なぜその金額になるのか、見積の中身を順番に全部見せます。
見積書のどの行が何のお金なのか。自分の家だと、どこに費用がかかりそうか。そのあたりが伝わればと思って書いています。
正直に言います、安くないです
薪ストーブの設置は、本体と煙突、それを家に安全に納める工事が、ひとそろいになった買い物です。鉄の箱の値段だけでなく、屋根の上の板金仕事や大工さんの手間も、そこに入ってきます。だから、正直に言って安くはありません。ただ、内訳を一つずつ見ていくと、どの項目にもちゃんと理由があります。
内訳を全部見せます。費用は七つでできている
当店の見積は、大きく分けると次の七つで構成されます。
本体だけ届いても、火は焚けません。煙突を立て、金具で固定し、屋根の雨仕舞を納め、床と壁を火から守る。この七つがそろって、はじめて安心して火を入れられます。

炉壁の今むかし。レンガを積まない時代へ
七つの中で、いちばん様変わりしたのが⑦の炉壁です。かつては、ストーブの背面にレンガを積んだり、タイルを張ったりする工事が定番でした。最近は、壁に近づけて置けるストーブが登場して、炉壁を立てなくてもいい機種が増えています。だから昔ほど、レンガ積みやタイル工事をすることが少なくなりました。
炉壁が要らなければ、その分の工事はまるごと省けて、部屋も広く使えます。どの機種なら壁に寄せられるのか、機種ごとに条件が違うので、取扱ストーブの一覧を眺めながらご相談ください。機種選びの考え方そのものは、薪ストーブの選び方の記事にまとめてあります。
「後付け」もできます
「うちはもう建ってしまったから」とあきらめている方へ。薪ストーブは、いま住んでいる家にも後付けで設置できます。鍵になるのは、煙突をどこからどう通すか。家の構造や間取り、屋根の形によって答えが変わる部分なので、図面と現地を見て判断します。まずは現地調査にお呼びください。
設置工事の当日に家で何が起きるのかは、設置工事の記事で詳しくお話ししています。あわせて読むと、見積の項目が実際の工事の景色として想像できるようになります。

金額の話。総額80万円から200万円
総額の目安は、80万円から200万円ほどです。幅が大きいのは、選ぶストーブと家の条件によって、七つの項目の中身が一軒ずつ違うからです。
近ごろは本体だけで100万円を超えるストーブも増えてきて、総額もどうしても上がります。ただ本体は、この先何十年も毎日向き合う道具です。予算と相談しながら、これだと思える一台を選んでください。
安くない理由は、20年、30年の安心
ここまで読んで、やっぱり大きな買い物だな、と感じた方もいると思います。その通りで、大工工事も屋根の板金も入りますから、安い金額ではありません。ただ、薪ストーブは設置した日から、10年、20年、30年と、冬が来るたびに火を焚き続ける道具です。
屋根の雨仕舞が甘ければ雨漏りにつながるし、防火の納まりが甘ければ、そもそも安心して焚けません。あとから壁や天井の裏に隠れて見えなくなる部分ほど、丁寧にやっておく必要がある。内訳を全部お見せしているのも、その一行一行が、長く火を焚き続けるための工事だからです。
見積書の一行一行が、
この先20年、30年ぶんの安心なんだと思っています。
焚きはじめてからの薪も、当店は自社で販売しています。設置のあとの燃料まで、一つの窓口で相談できるのが専門店の強みです。詳しくは薪販売のページをご覧ください。
補助金が使える場合があります
最後に、もう一つお金の話。自治体によっては、薪ストーブの設置に補助金制度を設けています。対象や条件は制度ごとに違うので、補助金のページで、お住まいの自治体の情報を確認してください。見積のご相談の際に、遠慮なくお尋ねいただいても大丈夫です。
まずは、現地調査から
80万円から200万円という幅を、あなたの家の一枚の見積にする近道は、現地を見ることです。屋根の形、間取り、ストーブを置きたい場所。それが分かれば、七つの項目に具体的な数字が入ります。
盛岡・国道4号線沿いのD'STYLEショールームで、実際の薪ストーブを見て、触って、確かめてください。現地調査とお見積のご相談は、お電話一本から始まります。TEL 019-681-2477(9:00〜17:00、水曜定休)でお待ちしています。



