サウナ好きのメガネ族には、共通の悩みがあります。かけて入れば、金属部分が熱くなり、レンズは温度差で真っ白に曇る。外して入れば、砂時計も温度計も、連れの顔すら、ぼんやり。この小さくて切実な問題に、今日は正面から答えます。コンタクトの方の注意も、あわせてどうぞ。

ふだんのメガネは、外が正解
まず原則から。ふだん使いのメガネは、サウナ室には持ち込まないのが正解です。理由は三つ。ひとつ、金属のフレームや鼻あての金具は、高温で熱くなり、肌に触れると低温やけどのもとになること。ふたつ、プラスチックレンズの表面のコーティングは、高温と急な温度差で、劣化やひび割れが起きやすいこと。90度のサウナと十数度の水風呂を行き来する環境は、レンズにとって、なかなかの試練です。みっつ、どのみち、湯気と温度差で、曇りっぱなしになること。大切な一本を傷めてから悔やむより、脱衣所のメガネ置き場を、定位置にしてしまいましょう。(熱から頭を守るサウナハットと同じで、道具には道具の居場所があります。こちら。)
サウナ用メガネという、文明
「でも、見えないと不安」という方には、文明の利器があります。サウナ用メガネです。金属を使わない樹脂のフレームに、熱を考えた設計。度数は既製の近視用が中心で、値段も手ごろなものが多い。施設の砂時計や時計を確認したい方、連れと表情を見ながら話したい方には、十分な視界が戻ってきます。曇り止めを薄く塗っておくと、白くなりにくさも上がります。スポーツ用品店や、サウナグッズを扱うお店で手に入り、施設用と自宅用に一本ずつ、という愛好家もいます。個人的には、湯気で少しかすむ視界も含めて、サウナの風情だと思っていますが、視力は安心の土台。頼りたい方は、遠慮なく頼ってください。曇り方や見え方は品によりけりなので、実際に試せると安心です。
コンタクトは、乾きに注意
コンタクトの方の論点は、熱よりも、乾燥です。サウナの熱い空気はレンズの水分を奪い、目の乾きと張りつきを、招きがち。とくに長時間の高温では、上がったあとに、目がしょぼしょぼする方が多いはずです。対策は、三段構え。ひとつ、こまめにまばたきをすること。ふたつ、目を閉じて入ること。サウナは、そもそも目を閉じている時間の長い場所です。みっつ、乾きが気になる日は、はじめからメガネで来ること。水風呂では顔をつけないのが基本で、これは、レンズがずれるのを防ぐ意味でも、理にかなっています。使い捨てタイプなら、上がってから新しい一枚に替えるのが、いちばん快適です。小さな工夫ひとつで、視界まわりの悩みは、ずいぶん軽くなります。
裸眼のぼんやりを、楽しむ手もある
そして、逆転の発想を。サウナの中は、実は「よく見えなくていい場所」です。読むものも、見るべき画面もない。裸眼のぼんやりした視界は、脳へ流れ込む視覚情報を減らして、目と頭の休息を、かえって深くしてくれます。ぼやけた木目と、ぼやけた炎。あれはあれで、悪くない景色です。(目を休ませる話は、こちら。)自宅サウナなら、確認すべき時計も、気をつかう他人もいないので、裸眼の不便は、ほとんど消えます。見えないことを、不便ではなく、休息と捉える。視力からいったん自由になる、その時間もまた、サウナの贈り物です。メガネ族にこそ、家のサウナは、楽なのです。
小さな悩みまで、ご相談ください
岩手・盛岡のD'STYLEは、ハルビア岩手県正規代理店として、サウナ暮らしの、小さな悩みごと相談所でもあります。メガネの置き場所ひとつから、一緒に考えます。ご相談、いつでもどうぞ。



