朝はスマホの目覚ましで起きて、昼はパソコンの画面を見つめ、夜はテレビとスマホを行き来する。現代人の目は、起きている時間のほとんどを、光る画面に捧げています。夕方になると、目の奥が重く、こめかみが張り、ひどい日は頭痛まで。この、目の疲れの時代に、サウナは静かに効きます。今日は、目とサウナの話です。

目の疲れは、目だけの疲れではない
目の疲れの正体は、目の玉そのものより、そのまわりにあります。ピントを合わせるのは、水晶体を引っぱる「毛様体筋」という、小さな筋肉。近くを見続けている間、この筋肉は、ずっと縮んで、力み続けています。加えて、画面を凝視して固まった、まぶた、眉、こめかみ、首すじの筋肉。近くを見続けるという行為は、目のまわりの小さな筋肉たちの、終わりのない筋トレなのです。筋肉の疲れなら、話は早い。温めて、ゆるめて、血を巡らせればいい。蒸しタオルを目に当てると楽になるのは、みなさんご存じのとおり。サウナは、その全身版です。しかも、目のまわりの血流は、首や肩のこりとも、ひとつながり。肩まで芯から温まると、目の疲れまでゆるむのは、この血の道が、上から下までつながっているからです。目だけを休めるより、全身を温めるほうが、近道なのです。
サウナ室は、目の避難所
サウナがまず目にやさしいのは、見るものがないことです。薄暗くて、画面もなく、文字もない。視線は自然とほどけて、まぶたは半分落ちる。目の筋肉たちにとって、これは久しぶりの、休憩時間です。そこに、サウナの熱。蒸気を含んだあたたかい空気が、目のまわりの固まった筋肉を、じんわりゆるめていきます。顔じゅうで蒸しタオルを当てているような心地です。目を閉じて、熱に顔をあずける数分間。これだけで、目の奥の重さが、すっと軽くなるのを感じるはずです。(サウナの薄暗さの効用は、こちら。)
外気浴は、遠くを見る時間
そして、外気浴。ここで、目のもうひとつのリハビリが始まります。遠くを見ることです。眼科の世界には「20・20・20ルール」という目安があり、20分ごとに、20フィート(およそ6メートル)先を、20秒眺めて目を休めましょう、と勧められています。近くばかり見て縮こまっていた毛様体筋は、遠くをぼんやり眺めることで、ようやく伸びをします。空の雲、庭の木、遠くの山なみ、夜なら星。外気浴の椅子から見えるものは、どれも画面より遠くにあって、どれも急いで読み取る必要がない。ととのいながら、目のストレッチまで済んでしまう。画面の時代の外気浴は、まさに、目の保養です。しかも、外気浴には、光の恵みもあります。夕暮れや朝の、やわらかな自然光を浴びることは、まぶしい青白い画面の光で疲れた目に、いちばんのごほうび。一日の終わりに、遠くの、やさしい光を眺める。それだけで、目はずいぶん、救われます。(星空外気浴の話は、こちら。)
一日の終わりに、目を閉じる場所を
考えてみれば、現代の暮らしには、「安心して目を閉じていられる場所」が、寝床のほかに、ほとんどありません。自宅サウナは、その場所になります。仕事を終えて、画面を置いて、熱い部屋で目を閉じる十五分。目の奥のこわばりと一緒に、頭の中の残像も、溶けていく。デスクワークの方、細かい手仕事の方にこそ、この時間をおすすめします。(仕事とサウナの話は、こちら。)
目の休まる家を
岩手・盛岡のD'STYLEは、ハルビア岩手県正規代理店として、目まで休まるサウナの設置を、お手伝いしています。画面に疲れた現代の目に、薄暗い木の部屋と、遠くの見える外気浴を。おすすめの一台のご相談、いつでもどうぞ。
写真: Globetrotter19 (Wikimedia Commons, CC BY-SA 3.0)



