生きていれば、泣きたい夜があります。仕事で打ちのめされた夜、大切な人とぶつかった夜、理由もなく心が重い夜。今日は、そんな夜とサウナの話です。効能の話は控えめに、ただ、こういう場所があるということを、書いておきたいのです。
大人には、泣ける場所がない
大人になると、泣ける場所が、ほとんどありません。職場では無理、家では家族に心配をかける、車の中くらいがせいぜい。涙は我慢するもの、と体に教え込んで、私たちは暮らしています。でも、涙には、ストレスの解放という立派な仕事があると言われます。泣いたあと、なぜか少し軽くなる、あの感覚。あれは気のせいではなく、涙とともに心の圧が抜けるからです。問題は、その安全弁を開ける場所がないこと。
サウナは、涙の許される部屋
サウナ室は、その数少ない場所です。薄暗く、一人で、顔は汗まみれ。涙が流れても、汗と見分けがつかない。誰にも説明が要らない。熱の中で体がほどけてくると、こわばっていた心の蓋も、少しゆるみます。我慢の背骨が、いい意味で折れる。そこで出てくるものは、出してしまっていい。蒸気は、ぜんぶ黙って引き受けてくれます。水風呂で顔を洗えば、跡形もありません。外気浴で夜空を見上げるころには、呼吸が深くなっているはずです。(ひとりの夜の話は、こちら。)
泣いた夜は、よく眠れる
泣くことと、サウナ。実はどちらも、副交感神経を呼び戻す働きがあると言われています。つまり、泣きたい夜のサウナは、二重の回復装置です。涙で心の圧を抜き、温冷で体の緊張を抜き、深部体温の下がり坂で眠りに落ちる。泣いた夜は、朝が少しだけましになっている。それで十分な夜が、人生にはあります。(眠りの話は、こちら。)
弱っている日の、注意だけ
ひとつだけ、正直な注意を。食事が喉を通らないほど弱っている日、眠れない日が続いている日は、体力も落ちています。そういう日は、温度を低く、時間を短く、無理をしないこと。そして、心の重さが何週間も続くときは、サウナではなく、専門家に頼ってください。サウナは味方ですが、医療の代わりではありません。それも、正直なサウナ屋の務めとして書いておきます。
あなたの家に、安全弁を
岩手・盛岡のD'STYLEは、ハルビア岩手県正規代理店として、家族それぞれの「誰にも見せない夜」を受け止める部屋の設置をお手伝いしています。泣いて、流して、眠る。それができる家は、強い家です。ご相談、いつでもどうぞ。



