YOMIMONO / ペレットと暖房の話

ペレットストーブ購入前に
知るべきお金の知識

文・有限会社D'STYLE|岩手・盛岡の薪ストーブとサウナの店

公開日:2026年9月24日

ペレットストーブを導入したいと相談に来るお客様の多くは、本体価格しか調べていない状態で来ることが多い。しかし実際のコストは、本体代だけでは終わらない。設置工事費・燃料費・メンテナンス費・消耗部品の交換——これらをまとめて把握しておかないと、導入後に「思っていたより維持費がかかる」という誤算が生じる。この記事では、ペレットストーブにかかるトータルコストを整理する。

初期費用の全体像

ペレットストーブの初期費用は、本体代と設置工事費に分かれる。本体価格は機種やブランドによって幅があり、シンプルな国内メーカーの機種で20万円台から、デザイン性の高い輸入モデルでは100万円を超えるものもある。設置工事費は排気筒の設置を含め15〜25万円程度が目安だ。

費用項目目安金額
本体価格20万円〜100万円
設置工事費(排気筒含む)15万円〜25万円
合計35万円〜125万円

※機種・排気筒の種類・建物の構造によって変動します。現地調査後に正確な見積もりをお出しします。

設置工事費の内訳

設置費用の中で最も変動するのが排気筒だ。ペレットストーブの排気は100〜150℃程度と低温のため、薪ストーブほど高価な断熱二重煙突でなくてもよい場合が多い。ただし建物の構造や設置場所によって、壁貫通の工事が複雑になることがある。見積もりを取るときは「どこに穴を開けるか」を含めた現地調査を必ずしてもらうことが重要だ。

ランニングコスト:燃料費の計算

ペレットストーブの燃料は「木質ペレット」で、1袋(10kg)あたり600〜800円が相場だ。1時間あたり約1kgを消費するため、1時間あたりの燃料費は60〜80円になる。

条件数値
1時間あたりの燃料費約70円
1日あたりの稼働時間6時間
1シーズンの使用期間4ヶ月(120日)
1シーズンの燃料費合計約50,400円

岩手では冬が長く、10月中旬から4月上旬まで暖房が必要になる日もある。上の例は4ヶ月・1日6時間使用の試算だが、岩手の実情に合わせると5〜6ヶ月・1日8〜10時間使用になる場合もある。購入前に自分の生活スタイルに合わせてシミュレーションしてみることを勧める。

また、ペレットは夏場に購入すると需要が低く価格が安定している場合がある。翌シーズン分をまとめて買う「夏買い」は費用節約の有効な手段だ。ただし湿気・直射日光を避けた保管場所が必要になる。

メンテナンス費用

ペレットストーブは内部に電動部品(送風ファン・点火ヒーター・燃焼ポットなど)を持つため、薪ストーブより定期点検の重要性が高い。年1回の専門業者によるメンテナンスを推奨しており、費用の目安は2万円程度だ。

主なメンテナンス内容

燃焼室・排気経路の清掃、各ファンの動作確認、点火系統の点検、シール材の劣化確認。異常な燃焼音・着火不良・エラーコード表示が出たときは、シーズン中でも点検を依頼してほしい。

長期間メンテナンスを怠ると、不完全燃焼による燃料の無駄遣いや、突発的な部品交換が必要になり、結果としてコストが増す。年1回の点検はコスト削減の手段でもある。

消耗部品の交換費用も見ておく

数年に一度、消耗部品の交換が必要になる。主な部品と交換のタイミングの目安は以下のとおりだ。

これらの部品交換費用は1回あたり5,000〜30,000円程度が多い。年間のメンテナンス費用として、2〜5万円を見ておくと余裕がある。

トータルコストを把握する

初年度と2年目以降を分けて計算しておくと、資金計画が立てやすい。

費用項目初年度2年目以降(年間)
本体・設置工事費35万〜125万円—
燃料費(1シーズン)5万〜8万円5万〜8万円
メンテナンス費2万〜5万円2万〜5万円
合計目安42万〜138万円7万〜13万円

※機種・使用時間・地域によって変動します。あくまで目安です。

初年度は設置費用がかかるため大きな出費に見えるが、2年目以降の年間コストは7〜13万円程度に落ち着く。エアコンの電気代と比較して費用対効果を考えると、10年・20年という長期で見たときにペレットストーブが経済的になるケースが多い。

助成金を忘れずに確認する

ペレットストーブは木質バイオマスエネルギーの利用設備として、地方自治体の補助金・助成金の対象になることがある。支給額や条件は自治体によって大きく異なるが、1台あたり5万〜20万円の助成が受けられた事例がある。

岩手県や各市町村でも過去に助成制度が設けられた例がある。制度は年度によって変わるため、購入を検討し始めたタイミングで市町村の担当窓口またはウェブサイトを確認することを強く勧める。申請には設置前の手続きが必要な場合もあるため、工事を先に進めてしまうと対象外になることがある。

助成金を探すポイント

お住まいの市町村のウェブサイトで「木質バイオマス」「ペレットストーブ」「省エネ設備」などのキーワードで検索する。また、環境省・林野庁・農林水産省が実施する国の補助事業も毎年公募されている。D'STYLEでも導入相談の際に最新情報をお伝えしています。

よくある質問

Q. ペレットストーブとエアコンを比べて、どちらがランニングコストを抑えられますか?

岩手のような寒冷地では、灯油やエアコンより木質ペレットの方がランニングコストを抑えられるケースが多いです。ただし電気ペレットストーブは電動ファンの電力も必要なため、機種選びと使い方で差が出ます。導入前に試算してみることをお勧めします。

Q. ペレットの保管に必要なスペースはどのくらいですか?

1袋が10kg・約50cm×35cm程度の大きさです。1シーズン(4〜6ヶ月)分を確保するなら500〜800kgほどになります。湿気と直射日光を避けられる屋根付きの場所(物置・ガレージの一角など)があれば理想的です。

Q. D'STYLEでペレットストーブの見積もりを頼むにはどうすればいいですか?

まず現地を見せてください。設置場所・排気経路・建物の構造によって費用が変わるため、現地調査なしに正確な金額は出せません。調査・相談は無料です。お問い合わせページまたはお電話(019-681-2477)でご連絡ください。

D'STYLE
橋本 大治(有限会社D'STYLE 代表)

岩手・盛岡でペレットストーブの施工・販売を手がけて20年。

費用の見通しを、一緒に立てましょう。

現地調査・お見積もりは無料です。助成金の最新情報もお伝えします。

相談・お問い合わせ ペレットストーブのページへ