薪ストーブの大きく力強い炎とはまた違う、小さくてかわいらしい炎を持つのが、ペレットストーブです。燃料の木質ペレットが燃焼皿の上へ少しずつ送りこまれ、そこにオレンジの炎がゆらゆらと立って燃えていく。薪をくべる大きな身ぶりはありませんが、ガラスの向こうにはいつも生きた火がゆれています。手軽でありながら、ちゃんと木が燃えています。忙しい毎日の中でも、炎のある時間をあきらめずにすむ道具です。今日は、ペレットストーブの炎を眺める楽しみの話をします。

自動でくべられる、木の火
ペレットストーブは、燃料の木質ペレットを機械が少しずつ自動で送り込みながら燃やします。薪をくべる手間がいらず、火加減も安定している。それでいて、燃えているのはまぎれもない生きた炎です。ガラスの向こうで、小さなオレンジの火がたえまなくゆれている姿は、見ていて飽きません。薪ストーブほどの手間をかけずに、それでも炎のある暮らしを味わえる。ここが、ペレットストーブの大きな魅力のひとつです。
小さくても、ゆらぐ炎
人が火を見て心を落ちつけるのは、炎のゆらぎに、規則正しさと不規則さがほどよく混じっているからだと言われます。ペレットストーブの炎も、薪の炎と同じように、たえず形を変えながらゆれています。小さくても、その動きは生きもののようで、じっと見ていると、いつのまにか呼吸がゆっくりになる。夜、部屋の明かりを少し落として、ペレットの炎だけをながめる。忙しい一日の終わりに、心をしずめてくれる小さな灯りです。テレビでも本でもない、ただ火を見つめるだけの時間が、いつのまにか一日の大切な区切りになっていきます。
暮らしに寄りそう、火の道具
ペレットストーブは、共働きの家庭や、日中に家をあける人にも向いています。時間を決めて自動でつけたり消したりでき、朝、起きたときにはもう部屋があたたかい。薪を割ってたくわえる場所がなくても、袋づめのペレットさえあれば火が持てる。現代の暮らしのリズムに、無理なく寄りそってくれる火の道具です。手をかける薪ストーブと、手軽なペレットストーブ。どちらがよいというより、暮らし方に合うほうを選べる時代になりました。
岩手の冬に、もう一つの火を
寒さの長い岩手では、あたたかさの頼れる備えがいくつあっても心強いものです。ペレットストーブは、立ち上がりが早く、部屋を手早くあたためてくれます。薪ストーブを家の主役にしながら、別の部屋にペレットストーブを置くという楽しみ方もあります。それぞれの火に、それぞれの良さがある。暮らしのどの場面で、どんな火がほしいか。そう考えると、火のある冬の楽しみは、ぐっと広がっていきます。
炎を囲む、家族の時間
ペレットストーブの前は、いつのまにか家族の集まる場所になります。テレビをつけていても、ふと視線がガラスの中の炎に吸いよせられる。子どもは火のゆらぎに見入り、大人は一日のできごとをぽつぽつと語りだす。炎はことばを急かさず、沈黙もやわらかく包んでくれます。ペレットストーブには温風式と輻射式があり、部屋のかたちや暮らし方に合わせて選べますが、どちらにも共通するのは、火を中心に人が自然と寄りあうことです。手のかからない小さな炎が、家族のいちばん近い場所で、静かに毎日を照らしてくれます。
手軽な炎のある暮らしを、盛岡から
手をかけずに、それでも揺れる炎のそばにいたい。そんな願いに、ペレットストーブはよく応えてくれます。岩手・盛岡のD'STYLEは、ペレットストーブを、置き場所や暮らし方に合わせてご提案しています。小さなゆらぐ炎のある暮らしに興味のある方は、店でどうぞ。
写真: Muundahweed (Wikimedia Commons, CC BY-SA 3.0)



