二百本以上の読み物を書いてきて、ふと気づきました。肝心の「店に来たら何ができるのか」を、ちゃんと書いたことがなかった、と。今日は、岩手・盛岡のD'STYLEの店案内です。結論から言えば、買う予定がなくても、来ていいのです。火のある店に、遊びに来てください。

実物の火に、会える
店には、ハースストーンやバーモントキャスティングスをはじめとした薪ストーブの実機が並んでいます。カタログと実物の違いは、犬の写真と生きた犬くらい違います。ソープストーンを撫でて、鋳物の紋様を眺めて、焚いている日なら、輻射熱を頬で感じてください。「思っていたより存在感がある」「この熱、初めての感じ」。実物の前でしか出てこない言葉が、機種選びのいちばんの手がかりになります。炎のゆらぎ、扉を開けたときの薪の香り、火が落ちたあとの熾火の色。写真では伝わらないものばかりです。何より、いくつもの機種を同じ場所で見比べられるのが、店の強みです。鋳物の重厚さ、石の柔らかな温かみ、鋼板のきびきびした立ち上がり。隣に並べて眺めると、カタログの数字が急に立体的になり、自分の暮らしに合う一台の輪郭が、すっと見えてきます。(石の話はこちら、鋳物はこちら。)
サウナ小屋に、入ってみられる
展示場には、岩手生まれのサウナ小屋KUUTAがあります。中に入って、ベンチに腰かけて、木の香りを胸いっぱいに吸ってみてください。写真で眺めるのと、その場の空気に包まれるのとでは、受ける印象がまるで違います。ハルビアのヒーターの実物、石の積まれた姿、ロウリュの道具まで、五感で確かめられる。「これなら家に欲しい」という実感は、扉を開けて中に座った人から生まれます。(KUUTAの物語は、こちら。)
暮らしの相談が、できる
煙突掃除の予約、メンテナンスや修理の相談、部品の取り寄せ、他店で買ったストーブの相談も、遠慮なくどうぞ。新築やリフォームの図面を持ち込んでのご相談は、早いほど落ち着いて考えられます。見積もりは正直に、無理なおすすめはしません。導入に迷っているご家族を連れての来店は、むしろ大歓迎です。実物を見ると、話が驚くほど早く進むこともあります。(家族会議の話は、こちら。)
薪が、買える
乾燥薪の販売もしています。ひと冬分のご予約から、週末の一束まで。焚き付け用の相談、樹種の選び方、香りのブレンド買いも、店先の楽しみです。初めての方には、火のつけやすい組み合わせをお見立てします。薪の乾き具合は、その場で確かめていただいて結構です。数字にも香りにも、自信があります。(薪販売はこちら、香りの話はこちら。)
お茶を飲みに、来てもいい
そして、いちばん言いたいのはこれです。何も買わずに、火を見に来るだけでいい。国道4号線沿い、駐車場は広く、お子さん連れも大歓迎です。冷やかし、大歓迎。ストーブの前の椅子に座って、パチパチという音を聞きながら、お茶を一杯。日によっては炙りせんべいも出ます。寒い日ほど、店の火はよく燃えています。買い物のついで、ドライブの休憩、雪の日の避難所がわりでも構いません。火のある場所は、ただそこにいるだけで、体も気持ちもほどけていくものです。用がなくても、暖まりに寄ってください。
読み物の続きが、聞ける
この読み物を読んでくださった方へ。記事の続きは、店でいくらでも話せます。「あの記事の、あれってどういうこと?」から始まる立ち話が、私たちはいちばん好きです。火と蒸気が少しでも気になったら、まずは遊びに。岩手・盛岡のD'STYLEで、お待ちしています。



