鏡を見て、顔色が冴えない、くすんで見えると感じる。疲れがたまると、肌のトーンまで沈んで見えるものです。顔色の明るさは、肌の下の巡りに支えられています。今日は、フィンランドのサウナと、顔色や血色の話をします。美容の視点から見ていきます。

顔色は、巡りがつくる
顔色の明るさは、肌そのものの色だけでなく、肌の下を流れる血のめぐりに大きく左右されます。顔の皮膚のすぐ下には、細い毛細血管が網の目のように走っていて、そこを流れる血の色が、肌の表面ににじみ出ます。めぐりが良く、細い血管のすみずみまで血がゆきわたっていると、肌はほんのり血色を帯びて、いきいきと見える。反対に、疲れや冷え、睡眠不足でめぐりが滞ると、顔色は沈み、くすんで見えます。顔色を明るくしたいなら、化粧の前に、まず肌の下のめぐりを取り戻すことが近道になります。
熱が、肌にほんのり血色を
サウナで体が温まると、皮膚の血管がひらいて顔の細い血管まで血がゆきわたり、肌がほんのり色づきます。上がったあと、頬に自然な血色がさして、顔全体が明るく見えるのは、このめぐりのおかげです。フィンランドの人の、氷点下の戸外と熱いサウナを一年じゅう行き来する暮らしは、肌の血管を広げたり締めたりを繰り返し、めぐりを活発に保ってきました。特別な化粧品に頼らずとも、温冷の日課そのものが肌を整えてきたのです。この日々のめぐりの良さが、健やかな顔色の土台になっています。
蒸気が、肌をやわらげる
フィンランドのサウナの湿った蒸気は、肌をやさしくつつみ、やわらげてくれます。熱した石に水をかけて立てる蒸気は、ロウリュと呼ばれ、室内の湿り気をふわりと高めます。温まって毛穴が開くと、たまった汚れが浮きやすくなり、肌の表面がなめらかに整う。乾いた熱ではなく、うるおいのある熱に肌をあずけることが、フィンランド流の心地よさです。やわらかく整った肌は、光をきれいに受けて、いっそう明るく見えます。蒸気は、顔色の下ごしらえをしてくれる、やさしい味方です。
冷やして、引き締める
温めるだけでなく、そのあと冷やすことも、顔色には大切です。サウナで広がった肌の血管を、冷たい外気や水で軽く引き締めると、開くと締まるのめりはりが生まれ、めぐりにリズムがつきます。フィンランドの、火照った体を湖や雪で冷やす温冷の習慣は、この引き締めを自然に取り入れたものです。冷やすときに強くしすぎる必要はなく、顔にやさしく冷たい水をあてる程度で十分です。温めて開き、冷やして締める。この静かな繰り返しが、いきいきとした肌の印象を育てます。
内側から、明るさを支える
顔色の明るさは、外からのケアだけでなく、体の内側からも支えられます。サウナでめぐりを整え、上がったあとに水分をしっかりとり、夜はぐっすり眠り、バランスよく食べる。この地道な土台があってこそ、血色の良さは長続きします。反対に、どんなに手をかけても、寝不足や疲れがたまっていると、顔色はすぐに沈んでしまいます。肌の悩みが強いときや、顔色の変化が続いて気になるときは、美容だけでなく体調のサインのこともあるので、医師に相談を。健やかな体が、明るい顔色をいちばん確かに支えてくれます。
明るい顔で過ごす暮らしを、盛岡から
寒さで血色を失いがちな岩手の冬こそ、温めてめぐらせる時間が、顔色を明るく保ってくれます。D'STYLEは、ハルビアのサウナヒーターで、蒸気に包まれて肌も心も整う暮らしをご提案しています。温冷の行き来を家で楽しむ相談も、岩手・盛岡の店でどうぞ。
写真: Timo Newton-Syms from Chalfont St Giles, Bucks, UK (Wikimedia Commons, CC BY-SA 2.0)



