冬の暖房の悩みといえば、乾燥です。朝起きると喉がいがらっぽい、肌がかさつく、静電気がぱちぱち。薪ストーブの家も、この悩みと無縁ではありません。というより、部屋が良く暖まるぶん、空気の乾きは進みます。今日は、薪ストーブの家の乾燥対策。昔ながらの知恵から、薪ストーブならではの特典まで、まとめてお届けします。
なぜ、暖めると乾くのか
空気は、温度が上がるほど、たくさんの水分を抱えられるようになります。同じ水分量のまま部屋の温度だけ上げると、「抱えられる量」に対する「実際の量」の割合、つまり湿度は下がっていく。これが暖房で乾く仕組みです。目安として、部屋の湿度は40〜60%が快適とされ、40%を切ると喉や肌の乾き、静電気が目立ってきます。湿度計をひとつ、ストーブの部屋に置くところから、乾燥対策は始まります。
天板は、加湿の一等地
薪ストーブの家の強みは、天板という熱源があることです。鉄瓶ややかんを載せておけば、静かに湯気を上げ続ける、電気いらずの加湿器になる。しゅんしゅんという音も、部屋の風情のうちです。湯はいつでもお茶と白湯に使えて、一石三鳥。大きめの鍋に湯を張っておく、ストーブの近くに水を張った器を置く、という素朴な手も、昔から使われてきました。(鉄瓶の話は、こちら。)
室内干しという、冬の特典
そして、薪ストーブの家のいちばんの乾燥対策は、洗濯物の室内干しです。ストーブの部屋に干した洗濯物は、驚く速さで乾きます。厚手のパーカーが一晩でからり、タオルは数時間。洗濯物にとっては乾燥機、部屋にとっては加湿器。冬の岩手の外干しのつらさを思えば、この特典は暮らしを変えます。サウナ上がりのタオルやリネンも、ここでからりと乾いて、翌日また気持ちよく使える。火と水の、いい循環です。ただし、ストーブに近づけすぎは厳禁。安全距離は必ず守ってください。
緑と、金魚と、湿度
観葉植物の葉からの蒸散、水槽の水面からの蒸発も、ささやかな加湿になります。何より、ストーブの部屋に緑と水があるのは、見た目に潤う。湿度は数字だけでなく、目でも感じるものです。それでも足りない乾燥の年は、遠慮なく加湿器を足してください。薪ストーブと家電は、喧嘩しません。肌の乾きにはサウナ後の保湿も忘れずに。(スキンケアの話は、こちら。)
快適な冬は、湿度から
岩手・盛岡のD'STYLEは、ハースストーンやバーモントキャスティングスの薪ストーブの設置とあわせて、こうした冬の暮らしの知恵もお渡ししています。あたたかくて、潤いのある冬を。ご相談、いつでもどうぞ。



