新しいものに次々買い替えていく、というのも豊かさのかたちだと思います。ただ、私はどうもそっちが得意じゃない。気に入ったものを直しながら、長く持つ。たぶんこれが、私にとっていちばんの贅沢なんだと思います。
ランクル60、VXの61
相棒は、トヨタ・ランドクルーザー60系。VXグレードの61です。角ばったボディに、丸目のライト。今の車にはもう無い顔つきで、見るからに道具、という佇まいです。手に入れたときから、このまま乗るつもりはありませんでした。

全部下ろして、やり直す
ドアも内装も、全部下ろしてやり直しました。古い車で厄介なのは、なんといっても錆です。ここはNASAの技術から生まれたという塗料で封じました。ボディは、当時の「バケツみたいな色」とでも言いたくなる、あの青に全塗装。内装はGXの60仕様に組み替えたので、カタログには載っていない、世界に一台きりの仕様になりました。

古い車を、今の時代に走らせる贅沢
旧車に乗るのは、正直、手のかかる暮らしです。部品を探して、音に耳をすませて。悪くなりそうな所は、先回りして手を入れておく。でも、その手間こそが面白いんです。40年前の車が、令和の道を当たり前の顔で走っている。信号待ちでふとボンネットの青が目に入ると、毎回うれしくなります。
この子が大好きで、北海道から神奈川まで、一緒に走りました。手をかけた機械というのは、遠くまで安心して連れて行ってくれるものです。

気に入ったものを、長く持つ
うちの店で薪ストーブを勧めるのも、根っこは同じなんだと思います。いい薪ストーブは、手入れをしながら20年、30年と付き合える道具です。流行りで買い替えるものではなくて、直したり手を入れたりしながら、長く付き合っていくもの。私がなぜ手入れそのものが好きなのかは、メンテナンスが、好きだという読みものに書きました。
長く付き合える道具を探している方とは、きっといい話ができると思います。薪ストーブのことは薪ストーブのページから。ご相談は019-681-2477(9:00〜17:00、水曜定休)へどうぞ。
