岩手の水の話(こちら)の続編として、この土地の水の底力の象徴を紹介します。岩泉町の龍泉洞。日本三大鍾乳洞に数えられる洞窟と、その奥に沈む、息をのむ地底湖の話です。
ドラゴンブルーの、地底湖
龍泉洞の主役は、洞窟の奥に連なる地底湖です。判明しているだけで複数の湖があり、水深は最深部で90メートルを超えるとされ、その透明度は世界有数。照明に照らされた湖面は、吸い込まれるような深い青で、「ドラゴンブルー」の名で呼ばれます。あの青は、水に不純物がほとんどないことの、視覚的な証明です。石灰岩の山が、長い年月をかけて濾過した水が、地の底に湛えられている。岩手の名水(名水百選にも選ばれています)の、いわば原液の姿です。
洞窟は、天然の定温倉庫
龍泉洞のもう一つの面白さは、気温です。洞内は年間を通じておよそ10度前後でほぼ一定。夏は天然の避暑地、冬は逆に外より暖かい。地中は外気の影響を受けにくい、という理科の実例がそのまま観光になっています。この「地中の温度の安定」は、昔の人が室(むろ)や氷室で食品を保存した知恵の土台であり、現代の住宅の基礎や凍結深度の考え方(寒冷地の話)にもつながる原理です。洞窟見学は、地面の下の科学の教室でもあります。
この水系の末端で、水風呂に入る
龍泉洞の水は、売店や通販で「龍泉洞の水」として飲めます。まろやかで、すっと消える飲み口。サウナ上がりの一杯として、岩手の水の実力を、いちばん分かりやすく体験できる一本です。そして思い出してください。私たちが家で使う水道水も、規模は違えど、同じ岩手の山々が濾過した水系の水です。世界級の透明度を誇る地底湖のある県で、その水系の水風呂に入る。岩手のサウナの水回りは、血筋からして名門なのです。
水の名門の土地で
岩手・盛岡のD'STYLEは、この水の土地のサウナと火の暮らしをお手伝いしています。夏の龍泉洞、涼みがてらどうぞ。帰りに水を一本、サウナ上がり用に。ご相談、いつでもお待ちしています。



