間取りを決める前に、
炎の居場所を考えてほしい。
薪ストーブは家具ではありません。煙突という柱が、床から屋根まで貫く。あとから動かせない。だから間取りの段階で決める。設置900件超の経験から、最適な配置をご提案します。
リビングの真ん中か、壁際か、土間か。
答えは、あなたの暮らしの中にある。
薪ストーブの設置場所には、大きく3つのパターンがあります。どれが正解かは、家の形と暮らし方で変わります。大切なのは、図面を引く前に考えること。煙突は、あとから動かせません。
どこに据えるかで、暮らしが変わる。
900件以上の設置経験から見えた、3つの配置パターン。それぞれにメリットとデメリットがあります。
部屋の真ん中に据える。炎を囲む暮らし。
輻射熱が360度に広がり、部屋全体を均一に暖めます。家族が炎を囲んで座れる。煙突がリビングの天井を貫くので、吹き抜けとの相性が抜群。一方で、動線を分断しやすく、家具の配置に制約が出ます。煙突がストレートに屋根まで抜けるため、ドラフト(上昇気流)は最も安定します。広いリビングで、炎を暮らしの中心にしたい方に。
壁に寄せる。動線を活かし、煙突を壁に沿わせる。
リビングの動線を確保しながら、壁面に沿って煙突を立ち上げます。炉壁(遮熱壁)の施工が壁面で済むため、工事がシンプルになりやすい。テレビやソファとの位置関係も調整しやすい。暖房効率はやや偏りますが、シーリングファンや空気の流れで補えます。日本の住宅で最も多い配置です。
土間に置く。薪の搬入も、灰の掃除も、土間で完結。
コンクリートやタイルの土間なら、炉台が不要になる場合もあります。薪を外から土間に直接運び込めるので、室内に木屑を持ち込まずに済む。灰の掃除も楽。ただし土間は居室より一段低いため、ストーブの輻射熱がリビングに届きにくいことがあります。段差の設計と開口部の大きさで対処します。薪の量が多い方、メンテナンスのしやすさを重視する方に。
間取りから相談を受けてきた、数字。
間取りを描く前に、知っておくべき5つのこと。
薪ストーブの設置には、建築の設計段階で押さえなければならないポイントがあります。後から変えにくいものばかりです。
可燃壁からの距離。思ったより、広い。
薪ストーブは高温になります。可燃壁からストーブ本体まで、一般的に450mm以上の離隔が必要です。煙突から可燃壁までは150mm以上。炉壁(遮熱壁)を設ければ短縮できますが、それでもゼロにはなりません。間取り図にストーブの外形寸法と離隔距離を重ねてみてください。「こんなにスペースが要るのか」と気づくはずです。だから設計段階で確認します。
ストレートが理想。曲げは、最小限に。
煙突は、まっすぐ上に抜けるほどドラフト(上昇気流)が安定します。曲がりが増えるたびに煤が溜まりやすくなり、掃除も大変になる。理想は、ストーブから屋根まで一直線。間取りの段階で煙突ルートを確保しておけば、2階の部屋割りを煙突に合わせて調整できます。逆に、間取りが確定してから煙突を通そうとすると、曲げざるを得ない。最初に煙突の位置を決める。それが鉄則です。
暖気は上へ行く。それを設計に組み込む。
薪ストーブの暖気は自然と上へ向かいます。吹き抜けがあれば2階にも熱が届き、家全体を暖めやすい。煙突をストレートに立ち上げやすいという利点もあります。ただし、1階の足元が冷えやすくなるリスクも。シーリングファンで空気を攪拌する、2階の手すり部分をオープンにしすぎない、といった対策を設計段階から織り込みます。
200kgを超えるストーブもある。床は、耐えられるか。
薪ストーブの本体重量は100〜250kg。炉台と薪を合わせると300kg超になることも。一般的な木造住宅の床は180kg/m2の設計ですので、補強が必要になるケースがほとんどです。新築なら最初から大引や束を増やせますが、既存住宅では床を剥がす工事になる。間取りの段階で設置場所を決めておけば、余計なコストがかかりません。
高気密住宅では、外気導入が必要になる。
最近の高断熱・高気密住宅(C値が1.0以下の家)では、薪ストーブが室内の空気を使って燃焼すると、負圧になって逆流(煙が室内に戻る)することがあります。そのため、外気導入口をストーブ直下または近傍に設けます。給気口の位置と配管ルートは、基礎工事の段階で決めなければなりません。間取りが決まった後では、基礎に穴を開ける追加工事が発生します。
家の形が違えば、炎の居場所も変わる。
実際の設置事例から、3つの代表的な間取りパターンをご紹介します。
リビングの中央に据える。屋根までストレート。
平屋は煙突ルートが最も単純です。ストーブからまっすぐ屋根を貫くだけ。2階の部屋割りを気にする必要がありません。リビングの中央に据えれば、輻射熱が家全体に行き渡ります。煙突が短くて済むぶん、部材コストも抑えられます。平屋と薪ストーブの相性は、実は非常に良い。
1階リビングに据え、煙突は吹き抜けを貫いて屋根へ。
吹き抜けのある2階建ては、薪ストーブの王道パターンです。1階リビングに設置し、煙突を吹き抜けに沿ってストレートに立ち上げる。暖気は吹き抜けを通って2階にも届き、家全体が暖まります。煙突が室内を通る長さが長いほど、煙突からの放熱も増える。煙突そのものが暖房器具になります。
土間に設置。薪の搬入も掃除も、土間で完結。
玄関から続く土間にストーブを設置するパターン。薪は外から土間へ直接搬入し、灰も土間で処理。木屑や虫がリビングに入りにくい。コンクリート土間なら炉台工事が不要になることも。土間とリビングの間に大きな開口部を設けて、輻射熱をリビング側に届かせます。薪小屋を土間のすぐ外に配置すれば、冬の薪運びが格段に楽になります。
よくある、ご質問。
Q. 薪ストーブの間取りは、いつ決めるのがベストですか。
Q. リビングの真ん中と壁際、どちらに置くべきですか。
Q. 吹き抜けのある家に薪ストーブを入れると、2階は暖まりますか。
Q. 薪ストーブの離隔距離はどのくらい必要ですか。
Q. 床の補強は必要ですか。
Q. 土間に薪ストーブを置くメリットはありますか。
Q. 工務店や設計事務所との打ち合わせに同席してもらえますか。
図面を持って、
火を見にきてください。
間取りの段階から相談してもらえれば、煙突の納まりは格段にきれいになります。盛岡のショールームでは、複数の薪ストーブに実際に火を入れています。ご相談は無料。
- アクセス
- 岩手県盛岡市厨川3丁目12-44/国道4号線沿い・滝沢中央スマートICから車で約10分
選ぶ前に、読んでおくと迷いません
値段のことも、面倒なところも、先に出しておきます。読んだうえでご相談いただいた方が、話が早く進みます。
まず、火にあたりに来てください。
写真ではわからないことが、いくつもあります。熱の届き方、はぜる音、部屋のにおい。盛岡・国道4号線沿いのショールームで、実際に焚いています。ご相談は無料です。
岩手県全域と、青森県・秋田県の全域、宮城県・山形県・福島県にも伺います。
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