薪ストーブの科学。
火を、仕組みから好きになる。
公開日:2026年9月27日
薪はなぜ燃えるのか。煙突はなぜ、モーターもないのに煙を引くのか。同じ20℃なのに、薪ストーブの部屋はなぜ暖かいのか。
ふだんは「そういうものだ」で済ませている疑問に、一つずつ答えていくシリーズです。中身は専門家の水準で、言葉は小学生に説明するつもりで書きました。数字が出てくるときは、必ず日常の感覚に置き換えています(薪1kgに水コップ1杯、ドラフトは1円玉30枚分、というように)。
どこから読んでも大丈夫ですが、①→②の順で読むと、あとの章がすっと入ります。
薪は、ガスになってから燃える。
炎が薪から浮いて見える理由。100℃、250℃、300℃、600℃、900℃。温度の地図で読み解く燃焼のすべてと、クリーンバーン・触媒の仕組み。
→ CHAPTER 02 / 煙突とドラフト理論煙突は、吸っていない。押されている。
ドラフトの正体は気圧差。その力はわずか1円玉30枚分。逆流が起きる理由、曲がりが嫌われる理由、岩手の冬が煙突の味方である理由。
→ CHAPTER 03 / 輻射熱と対流熱同じ20℃なのに、暖かさが違う理由。
熱の伝わり方は3つ。遠赤外線の正体、壁に熱を吸われる仕組み、火が消えても暖かい蓄熱の科学。体感温度のからくりを解きます。
→ CHAPTER 04 / 高気密住宅と薪ストーブ気密の家と、薪の火は両立する。
C値とは何か。負圧がドラフトに勝つ仕組みと、外気導入という解決策。実は高気密の家こそ計算しやすい、その理由。
→ CHAPTER 05 / 薪の科学薪の暖かさは、重さで決まる。
乾いた木の熱量は、実はどの樹種もほぼ同じ。ナラが王様である本当の理由と、含水率・乾燥の科学。樹種別データつき。
→ CHAPTER 06 / 世界の安全基準日本には、煙突の法律がない。
ドイツの国家資格検査官、アメリカのEPA基準、ヨーロッパのEN規格、フランスの星認証。世界5カ国と日本の現状。
→ CHAPTER 07 / 煙道火災煙突の中で、何が燃えるのか。
ススとタールは別物。タール3mmで発火リスク。クレオソートが育つ条件と、予防の3原則。年に一度の掃除が効く理由。
→ EXTRA / もっと深く数字で確かめたい方へ。
暖かさの質を数値で比べるATK指数、ドラフトの計算式(技術ページ)、換気と燃焼空気の早見表(技術ページ)。設計者向けの深い資料はこちら。
→仕組みがわかると、薪ストーブは倍おもしろくなります。焚き付けの一手一手に理由が見え、炎の色から炉の状態が読めるようになる。そして仕組みの話は、実物の火の前でするのがいちばん早い。盛岡のショールームで、続きを話しましょう。
続きは、火の前で。
クリーンバーンも触媒も蓄熱も、盛岡のショールームで実物に火を入れてお見せできます。仕組みの質問、大歓迎です。
