十一月のある朝、天気予報に初めて雪マークがつく。職場では、ため息まじりの会話が始まります。「もう雪かあ」「タイヤ替えなきゃ」「長い冬が来る」。ところが、同じ朝、少し違う顔をしている人たちがいます。薪ストーブとサウナの家の住人です。彼らにとって初雪は、憂鬱の始まりではなく、開幕のゴング。今日は、冬を迎え撃つ側の、初雪の日の話です。
初雪の夜は、今季の開幕戦
初雪の予報が出た夜、火の家では、ちょっとした儀式が始まります。今シーズン最初の本格的な火入れです。夏のあいだに掃除を済ませた煙突、乾き切った薪、磨いたガラス。準備してきたものが、一斉に本番を迎える。窓の外に白いものがちらつく中、ひと夏ぶりの炎が立ち上がる瞬間は、何年やっても心が躍ります。そして、サウナの家なら「初雪見サウナ」。今季初の、雪を眺めながらの外気浴。うっすら積もった庭に、火照った体の湯気が立つ。開幕戦としてこれ以上の演出はありません。(春じまいからの一年の流れは、こちらと夏の話。)
初雪は、最終確認の合図でもある
浮かれるだけでなく、実務も。初雪は、冬支度の最終確認の合図です。冬タイヤはもう履いたか。薪は玄関近くの中継ラックまで移したか。雪かき道具は物置の奥から出したか。サウナ小屋までの動線の足元、外気浴の椅子の冬配置、凍結が心配な水回り。本格的な根雪の前に、この点検を済ませておけば、どか雪の朝も慌てません。「初雪の日にやることリスト」を家で決めておくと、これも毎年の儀式になります。(雪の日の安全は、こちら。)
「もう雪か」を「やっと雪か」に
結局のところ、初雪の日の憂鬱と高揚を分けているのは、雪の量ではなく、装備です。冬に対して受け身の家は、雪を我慢の始まりとして迎える。迎え撃つ装備のある家は、雪を楽しみの開幕として迎える。同じ空から降る同じ雪です。火と蒸気は、天気の意味を書き換える道具なのです。長い岩手の冬、どちら側で過ごすかは、選べます。(冬が好きになる話は、こちら。)
次の初雪までに
岩手・盛岡のD'STYLEは、ハルビア、ハースストーン、バーモントキャスティングスの正規代理店として、「やっと雪か」と言える家づくりをお手伝いしています。設置工事は秋に混み合います。次の初雪を開幕のゴングにしたい方は、暖かいうちのご相談を。いつでもお待ちしています。



