どか雪の翌朝、子どもより先に、お父さんの目が輝く遊びがあります。かまくら作りです。雪を積んで、固めて、掘る。単純なのに、なぜか大人のほうが本気になる。そして、雪まみれで冷えきった体には、サウナという最高の続きが待っている。今日は、雪国の遊びの王様と、熱の相棒の話です。
かまくら作りは、大人の沼
かまくら作りには、大人を夢中にさせる仕掛けがあります。まず、設計と工法があること。雪をただ積むだけでは崩れます。踏み固めながらドーム状に積み、一晩置いて雪を締めてから掘ると、強く美しい。スコップの入れ方、壁の厚みの見極め、入口の大きさ。回を重ねるほど腕が上がる、立派な雪の建築です。そして、完成したかまくらの中の、あの不思議な静けさ。雪が音を吸うので、中は外界から切り離されたような静寂です。雪のドームは意外に風を防いで、中でろうそく一本灯せば、ほんのりあたたかい。子どものころ、あの中で飲んだ甘酒の味を覚えている方も多いはずです。横手のかまくら祭りでは、雪室に水神様を祀って、子どもたちが甘酒と餅をふるまう。雪国は、雪を敵ではなく、遊び場と祈りの場に変えてきたのです。
雪遊びのあとの、サウナという発明
さて、かまくらが完成するころ、体はどうなっているか。手袋の中の指はかじかみ、長靴に雪が入り、背中は汗と雪で冷えきっています。この「芯まで冷えて、うっすら汗ばんだ」体に、サウナは、飛び上がるほど効きます。冷えた指先が熱の中でじんじんとほどけていく、あの快感。雪遊びとサウナは、フィンランドの湖と同じ、天然の温冷交代のセットなのです。順番を変えて、サウナで温まってから雪に飛び込む大人の遊びは、言うまでもなく最高です。(雪の外気浴の話は、サウナ歳時記に。)
庭が、冬のテーマパークになる
庭にサウナのある家の冬は、こうなります。午前中、家族でかまくら作り。昼はストーブの天板の鍋で温まって、午後はかまくらの仕上げと雪だるま。夕方、冷えた体で家族サウナ、締めは雪見の外気浴。どこにも出かけていないのに、一日中遊んでいる。雪が降るたび、庭がテーマパークになる。子どもの記憶に残る冬として、これ以上のものがあるでしょうか。(子どもとサウナの話は、こちら。)
雪の多い年ほど、楽しい家を
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