今日の記事は、短く、はっきり書きます。薬を日常的に飲んでいる方の、サウナについてです。結論は最初に。自己判断せず、主治医に聞いてください。サウナを売る店がこれを最初に言うのは、商売としては遠回りに見えるでしょう。でも、私たちはお客様と十年、二十年と付き合う店です。だから、これを最初に、はっきり言います。

なぜ、薬とサウナは相談が要るのか
サウナは、体にとって、それなりの運動です。深部体温が上がり、血管が広がり、血圧が動き、心拍が上がり、汗で水分と塩分が出ていく。健康な体には、この揺さぶりこそが、良い刺激になります。ところが薬は、まさにこの血圧・心拍・水分のバランスに働きかけているものが、多いのです。つまり、薬とサウナは、同じ土俵で仕事をしている。だから、組み合わせて大丈夫かどうかは、あなたの薬と体を知っている人にしか、判断できません。それが主治医です。薬の説明書に並ぶ一般的な注意より、あなたの検査の数字と体を、長く見てきた主治医の一言のほうが、ずっと確かで、ずっとあなた向きです。市販の薬や、飲み始めたばかりの薬のときも、同じ心づもりでいてください。
こんな薬は、ひとこと確認を
特に、ひとこと確認しておきたい種類を、挙げておきます。血圧を下げる薬は、サウナの血管拡張と重なって、血圧が下がりすぎる方向に働くことがあります。利尿薬は、発汗と合わさって、水分が不足しやすくなります。眠気の出る薬や、心を落ち着ける薬を飲んだ日は、熱の中でのぼんやりに、注意がいります。糖尿病の薬をお使いの方も、体調の変化には気を配りたいところ。どれも「だからやめなさい」という話ではなく、「だから一度、主治医に一言」という話です。あなたの体の側の事情を、いちばん知っている人と、足並みをそろえるだけのことです。
医師への、聞き方のコツ
診察室で「サウナ、いいですか」とだけ聞くと、安全側の「ほどほどに」で終わりがちです。おすすめの聞き方は、具体的に条件を添えること。「70度くらいの低めの温度で、一回8分ほど、週に2回、水風呂は使わず、ぬるめのシャワー、水分はしっかり取る予定です。この内容なら大丈夫ですか。避けるべき条件はありますか」。ここまで具体的なら、医師も具体的に答えられます。禁止ではなく、条件つきの許可がもらえることも、多いのです。実際、条件さえ合えば、サウナは、血圧や気分の安定に良い方向で働くという報告もあります。頭ごなしの自己判断ではなく、専門家と一緒に、あなたに合う入り方の線を引くことにこそ、大きな意味があるのです。低温でやさしいサウナ、下の段、短い時間、という選び方があることも、ぜひ伝えてください。(やわらかい入り方は、高齢者とサウナの話に。)
許可をもらえたら、記録しながら
主治医の許可が出たら、あとは、丁寧に始めるだけです。最初は、いちばんやさしい条件から。入った日の体調をメモしておくと、次の診察で報告でき、条件の見直しもしやすくなります。体調のすぐれない日、薬を変えた直後、お酒を飲んだ日は、思いきって休む。この線引きさえ守れば、服薬中でも、サウナは、長い友人になれます。(記録の話は、サウナ日記へ。)
正直な店で、あり続けるために
岩手・盛岡のD'STYLEは、ハルビア岩手県正規代理店として、売って終わりではないサウナ屋であり続けたいと思っています。持病や服薬のある方のご相談では、まず主治医への相談をおすすめした上で、条件に合わせた機種と温度の考え方を、一緒に整理します。あなたの体の事情ごと、聞かせてください。
写真: Tero Karppinen from Finland (Wikimedia Commons, CC BY 2.0)



