3月7日が何の日か、サウナ好きなら即答できます。サ(3)ウナ(7)の日。日本サウナ・スパ協会が制定した、れっきとした記念日で、この日に合わせて全国の施設でイベントやサービスが行われます。今日は、カレンダーと火と蒸気の話。ゆるい雑学から始めて、最後は少し、いい話をします。

火と風呂の記念日、いろいろ
調べてみると、この界隈の記念日は、なかなかの豊作です。毎月二十六日は語呂合わせで「風呂の日」、十一月二十六日は「いい風呂の日」。二月六日は「お風呂の日」。冬至の柚子湯のように、記念日という言葉が生まれる前からの、湯の行事もあります。目を海の外へ向ければ、フィンランドでは六月の夏至祭の前後がサウナの季節の頂点で、人々は湖畔の小屋にこもり、白夜のもとでサウナと水浴びをくり返します。世界のどこでも、人は湯と蒸気に、特別な一日をあてがってきたのです。三月七日のサウナの日は、まだ歴史の浅い記念日ですが、サウナブーム以降、年々にぎやかになってきました。三月七日生まれの方は、「サウナの日生まれ」を、どうぞ胸を張って自慢してください。
記念日は、口実である
記念日の効用は、突き詰めれば「口実」です。いい風呂の日だから、今夜はゆっくり湯に浸かろう。サウナの日だから、仕事を早く切り上げてサウナへ行こう。私たちは、きっかけがないと、自分をいたわることを、つい後回しにしてしまう生き物です。仕事や家事の用事には締め切りがあるのに、自分を休ませる予定には、締め切りがない。カレンダーの記念日は、その空白にそっと締め切りを与えて、背中を押してくれる、社会公認の言い訳なのです。使えるものは、大いに使いましょう。(時間に追われる人ほど、口実が要ります。時間を見ない贅沢の話へ。)
日付に頼ると、習慣は続く
この「口実」の力は、じつは、体をいたわる習慣を続けるうえでの、あなどれない知恵でもあります。「気が向いたらやる」は、たいてい続きません。でも「毎月二十六日は風呂の日」「毎週日曜の夜はサウナ」と、日付や曜日に紐づけてしまうと、意志の力に頼らずとも、体が自然と動くようになる。決めた日をきっかけにするだけで、三日坊主が、いつのまにか習慣に変わっていくのです。記念日は、そのいちばん外側にある、大きな杭のようなもの。年に一度の杭から、月に一度、週に一度へと間隔を詰めていけば、火と蒸気が、あなたの暮らしのリズムそのものになっています。
「わが家のサウナ記念日」のすすめ
そして、ここからが本題です。世の中の記念日もいいけれど、いちばん効くのは、わが家だけの記念日です。自宅サウナを設置した日。それが、あなたの家の「サウナ記念日」になります。設置から一年目の夜、家族で「サウナ一周年」を祝って、いつもより少し丁寧にロウリュをする。二年目、三年目。「うちのサウナ、今日で五歳だね」なんて会話が生まれたら、その道具はもう、家族の一員です。私たちのお客様のなかには、納品日の写真を、毎年同じ場所で撮り続けているご家族もいます。道具に記念日を持たせる暮らしは、道具を大切にする暮らしそのものです。(長く育てる話は、経年美の話。)
あなたの記念日を、つくりに来ませんか
岩手・盛岡のD'STYLEは、ハルビア岩手県正規代理店として、たくさんのご家庭の「サウナ記念日」の一日目に、立ち会ってきました。来年の三月七日を、施設のイベントで祝うか、それとも自分の家のサウナで祝うか。後者の準備は、今からなら十分に間に合います。おすすめの一台のご相談、いつでもどうぞ。
写真: Kospo75 (Wikimedia Commons, CC BY-SA 3.0)



