朝、カーテンを開けたら、雨。楽しみにしていた予定が流れて、ため息をつく休日があります。でも、庭にサウナのある人は、その朝、少しだけ違うことを考えます。「お、今日は雨か」。ため息ではなく、ちょっとした期待とともに。サウナ好きのあいだで、雨の日は、密かに人気の日なのです。今日は、雨とサウナの相性の話をさせてください。
屋根を打つ雨音という、ごちそう
サウナ小屋の中で聞く雨音は、格別です。木の屋根を、とと、とと、と打つ音。強くなったり、弱くなったり。ロウリュの蒸気の音と、雨の音だけが、薄暗い小屋を満たしていく。雨音に心が落ち着くのは、多くの人が知っている感覚です。一定のようで揺らぎのある自然の音は、頭の中のおしゃべりを、静かにしてくれます。焚き火の音と同じです。サウナの熱と、雨の音。リラックスの名手が二人がかりですから、この日のサウナが深くならないわけがありません。(サウナと音の話は、こちらに。)
湿った空気は、ロウリュに似合う
雨の日は、外の空気がたっぷり湿っています。この湿度が、サウナの熱を、いつもよりまろやかにします。からりと晴れた日の熱がきりっとした辛口なら、雨の日の熱は、しっとりした甘口。ロウリュの蒸気も、心なしか、ゆっくり降りてくるように感じられます。肌あたりのやさしい、深く汗の出る日。雨の日のサウナを好む人が多いのは、この熱の質のせいでもあります。
天然の、クールダウン
そして、雨の日にしかできない楽しみが、これです。火照った体で外に出て、雨に濡れる。夏の雨なら、そのまま天然のシャワーです。空から降ってくる水風呂、と言った人がいましたが、まさにその通りで、肌の一点一点に、冷たい粒が当たっては流れていく。全身で雨を受け止めて立っていると、子どものころ、わざと水たまりに入って遊んだ日のことを思い出します。大人になって、堂々と雨に濡れていい機会は、そうありません。もちろん、冷えすぎる前に、サウナへ戻ること。(クールダウンの方法は、こちら。)
雨上がりの外気浴は、香りの外気浴
雨が上がりかけたころの外気浴も、絶品です。濡れた土と草の、あの匂い。雨上がりの土の香りには名前があるほどで、多くの人が心地よいと感じる香りだそうです。湿った空気は森の香りもよく運びますから、庭の木々の緑の匂いも、いつもより濃い。目を閉じて、深呼吸。雨の日の外気浴は、香りの外気浴です。(香りとサウナの話は、入る森林浴もどうぞ。)
予定のない日こそ、ととのう日
考えてみれば、雨で予定が流れた日は、時間を気にせずサウナに入れる日でもあります。急がず、何度でも、心ゆくまで。サウナのいちばんの作法は「急がないこと」ですから、雨の日は、実は理想のサウナ日和なのです。雨で家にいる家族を誘って、昼からゆっくり家族サウナ、というのも良いものです。(フィンランド式の楽しみ方は、こちら。)
天気に左右されない楽しみを
庭にサウナがあると、天気の悪い日が、嫌いではなくなります。晴れは晴れで良し、雨は雨で良し、雪なら最高。どんな空でも、その日なりの楽しみ方をくれるのが、自宅サウナです。岩手・盛岡のD'STYLEは、ハルビア岩手県正規代理店として、一年三百六十五日、どんな天気も味方につけるサウナの設置をお手伝いしています。おすすめの一台のご相談、いつでもお待ちしています。次の雨の休日が、ちょっと楽しみになりますように。



