八幡平、安比、雫石、田沢湖方面。岩手とその周辺には、いい別荘地がたくさんあります。ただ、別荘のオーナーさんには共通の悩みがある。冬、足が遠のくのです。寒い、着いても家が冷えきっている、水道が心配。せっかくの山の家が、夏専用になってしまう。今日は、その別荘を一年中の本命に変える話です。鍵は、もちろん火です。

冬の別荘の弱点は、到着直後
冬の別荘がおっくうな理由は、はっきりしています。着いてから家が暖まるまでの、あの寒くてみじめな一時間です。エアコンだけでは山の冷えに追いつかず、コートを着たまま荷ほどきする羽目になる。ここに、薪ストーブとサウナの出番があります。着いたらまず薪ストーブに火を入れ、サウナのスイッチを入れる。荷ほどきと買い出しのあいだにサウナが温まり、到着一時間後には、蒸気の中で移動の疲れを流している。家全体が暖まるより先に、人間が芯から暖まってしまう。この順番の逆転が、冬の別荘の景色を変えます。(雪の夜の楽しみは、サウナ歳時記。)
北欧の別荘には、必ずサウナがある
別荘とサウナの相性の良さは、本場が証明しています。フィンランドには「モッキ」と呼ばれる湖畔の別荘が数多くあり、その多くにサウナが備わっています。夏になると人々は都会を離れ、モッキで釣りをし、ベリーを摘み、湖に面したサウナで汗を流して、そのまま湖に飛び込む。何もしない贅沢を、サウナとともにたっぷり味わうのです。別荘とは、日常から離れて自分を取り戻す場所。その中心に火と蒸気を置くという発想は、寒く長い冬を持つ国の人たちが、何世代もかけてたどり着いた、休みの達人の知恵なのです。
雪山とセットなら、最強です
スキー場そばの別荘なら、話はさらに簡単です。滑って、帰って、サウナ。ゲレンデ徒歩圏の宿にサウナがある贅沢を、自分の家で。友人家族を招く冬の週末は、スキーとサウナと鍋で、旅館のフルコースが完成します。夏は外気浴と高原の風、秋は紅葉、春は山菜。火と蒸気が入った別荘は、四季ぜんぶに来る理由ができるのです。(スキーとサウナはこちら、もてなしはこちら。)
火をともすと、家が目を覚ます
長く留守にした別荘は、どこか眠っているようにしんとしています。そこに薪ストーブの火をひとつ入れると、家がゆっくり目を覚ましていく。炎の音が響き、木の壁がぬくもりを取り戻し、天板のやかんが湯気を上げ始める。冷え切った建物が、火を得て、また「住まい」へ戻っていく感覚は、別荘ならではのものです。到着してまず火をおこす、その所作そのものが、非日常への切り替えスイッチになります。都会で張りつめていた気持ちを、薪を一本くべるたびに、一枚ずつ脱いでいく。別荘の火は、暖房であると同時に、心を切り替える小さな儀式でもあるのです。
留守の管理は、正直に
現実の話も。冬の別荘の大敵は凍結です。水抜きの徹底は従来どおり必要ですし、薪の保管は湿気とネズミ対策を。電気式サウナヒーターは主電源を切って帰る、薪ストーブは灰の始末をしてから戸締まり、の基本も変わりません。管理会社やご近所さんとの関係も大切です。このあたりの「留守がちの家の火の管理」は、設置時にまとめてお伝えしています。(火の始末は、こちら。)
週末の家を、本命に
岩手・盛岡のD'STYLEは、ハルビア岩手県正規代理店として、別荘・セカンドハウスへの設置も数多くお手伝いしています。盛岡の店から県内の別荘地へは、メンテナンスにも駆けつけられる距離です。夏専用だったあの家に、火を入れませんか。ご相談、いつでもどうぞ。
写真: Olaf Kosinsky (Wikimedia Commons, CC BY-SA 3.0 de)



