夏の外気浴の、最大にして最小の敵。蚊です。極上の脱力の耳元に、ぷーん。あの羽音一発で、ととのいの魔法は解けます。今日は、夏サウナの防衛戦。敵の習性を知り、装備を整え、風情まで確保する作戦会議です。
敵情分析 / 蚊はサウナ上がりが大好物
残念なお知らせから。サウナ上がりの体は、蚊にとってごちそうの条件が揃っています。蚊は、二酸化炭素、体温、汗の匂いに引き寄せられる虫。深い呼吸で二酸化炭素を多く吐き、体温が高く、汗ばんだ外気浴の人間は、庭でいちばん目立つ標的なのです。しかも脱力して動かない。敵にとって、これほど襲いやすい獲物はいません。つまり、無策の夏の外気浴は、献血ボランティアです。
防衛策 / 時間、風、水たまり
基本の三策。一、時間帯。蚊の活動のピークは夕方と朝方です。真昼と、気温の下がった深夜は比較的手薄。夏の外気浴は、あえて昼か、遅い時間にずらすのが一手です。二、風。蚊は飛ぶのが下手で、扇風機の風程度で近寄れなくなります。屋外用の充電式扇風機を椅子に向けるだけで、防御力は劇的に上がり、涼しさのおまけ付き。三、発生源を断つ。庭の水たまり、バケツの雨水、植木鉢の受け皿。ボウフラの住処を週一で点検するのが、いちばんの根治です。
蚊帳という、古くて新しい答え
そして、決戦兵器が蚊帳です。近年、キャンプ用品として吊り下げ式やテント式の蚊帳(モスキートネット)が充実しています。外気浴の椅子ごと、すっぽり蚊帳の中へ。網越しの風は通り、敵は入れず、視界は意外なほど気にならない。蚊帳の中の外気浴は、守られた安心感もあって、なかなかの風情です。昔の日本人が蚊帳の中で夏の夜を過ごした知恵、外気浴で復活させましょう。仕上げに、少し離れた風上で蚊取り線香を。あの匂いは、夏の夜の BGMのようなものです。(夏サウナの作法は、こちら。)
岩手の夏の、朗報
最後に朗報を。岩手の夏は夜が涼しく、蚊のシーズンも本州南部より短めです。そして秋が来れば、敵は撤退し、外気浴の黄金期(歳時記)が始まります。それまでの数週間の攻防戦、この記事の装備でどうぞ。岩手・盛岡のD'STYLEは、夏も冬も外気浴の楽しい庭づくりをお手伝いしています。ご相談、いつでもどうぞ。



