春が待ち遠しいはずの岩手で、春を少し恨めしく思う人たちがいます。花粉症のみなさんです。目はかゆく、鼻はつまり、頭はぼんやり。夜は鼻づまりでよく眠れず、翌日はさらにぼんやり。この季節の消耗戦に、サウナは「夜のリセット術」として、なかなかいい仕事をします。今日はその話を。最初に正直に言うと、サウナは花粉症を治しません。でも、夜と眠りを、だいぶ楽にしてくれます。

岩手の春は、スギとシラカバ
花粉症というと関東のスギ花粉が有名ですが、岩手の春には、山が二つあります。まず、二月の終わりから四月にかけてのスギとヒノキ。そして、南の地域には少ない、四月から六月のシラカバ(白樺)の花粉です。北国ならではのシラカバ花粉は、りんごやさくらんぼ、桃を食べると口の中がかゆくなる、口腔アレルギーとつながることもあると言われます。雪が解け、木々がいっせいに芽吹くうれしい季節が、同時にいちばんつらい季節でもある。岩手の花粉症は、少し事情が複雑なのです。
蒸気は、鼻の味方
鼻がつまって苦しいとき、蒸しタオルや湯気で楽になった経験はありませんか。あたたかく湿った空気は、こわばった鼻の通りをやわらげてくれます。ロウリュをした後のサウナ室は、いわば全身で浴びる蒸気吸入。乾燥した空気がつらい鼻と喉に、湿った熱がやさしく届きます。ユーカリやハッカのアロマを一滴たらせば、すっと通る清涼感が加わって、この季節のロウリュは、ほとんど薬湯の趣です。温かい蒸気を顔にゆっくり浴びていると、つまっていた鼻の奥がふっとゆるむ瞬間があります。その一瞬の楽さのために、この季節、サウナに通いたくなるという方もいるほどです。(アロマの話は、こちら。)
体についた花粉を、洗い流す夜
花粉症対策の基本は、寝室に花粉を持ち込まないことだと言われます。日中、髪と肌と衣類には、思った以上の花粉が付いています。夜、シャワーで髪から爪先まで洗い流し、サウナでたっぷり汗をかき、もう一度さっと流して、清潔な部屋着で寝室へ。この「完全リセット」をしてから布団に入ると、夜間の症状が、目に見えて違うという方が多いのです。枕やシーツに花粉を移さないので、朝いちばんのくしゃみの連発も、ぐっと減ります。汗と一緒に、一日の花粉との戦いの疲れも流れていく。花粉を家じゅうに広げないためにも、玄関で上着を払い、帰ったらまず洗い流す、この順番が効きます。
眠れる夜が、翌日を救う
花粉症のつらさの半分は、寝不足のつらさです。鼻づまりで眠りが浅くなり、寝不足で症状の感じ方がさらに悪化する。この悪循環を断つのが、サウナの得意技。深部体温の下がり坂を使った深い眠りは、鼻づまりの春にこそ、価値があります。ぐっすり眠れた翌日は、同じ花粉の量でも、体の受け止め方が違う。守りの季節の、いちばんの回復装置が、深い眠りなのです。(サウナと眠りの話は、こちら。)
正直な注意
症状がひどく、体がぐったりしている日は、無理は禁物です。薬で眠気が強い日も、長時間のサウナは控えめに。あくまで、体調のいい日の夜の習慣として。つらい症状そのものは、耳鼻科での治療が本筋です。サウナは、その治療を支える生活の土台、と考えてください。汗をかくぶん、水分をしっかりとってから入ることも、忘れずに。
春を、嫌いにならないために
岩手・盛岡のD'STYLEは、ハルビア岩手県正規代理店として、季節の不調に寄り添うサウナの設置をお手伝いしています。花粉の季節の夜を、洗って、蒸して、眠る夜に。おすすめの一台のご相談、いつでもどうぞ。
写真: Heineken (Wikimedia Commons, CC BY-SA 3.0)



