この読み物の読者には、家を建てる世代の方が多いのですが、今日はあえて、二十代のあなたに向けて書きます。学生さん、社会人になりたてのあなた。サウナは、若いうちに覚えておくと、一生ものの技術になります。しかも、趣味としては破格に安い。その話をさせてください。
月数千円で、最強クラスの趣味
二十代の財布に、サウナは優しい趣味です。銭湯サウナなら一回数百円、週一で通っても月数千円。ゴルフやスノボの装備代、飲み会数回分で、一か月分のととのいが買えます。道具も、最初はタオル一枚。それでいて、得られるものは、深い睡眠、ストレスの逃げ道、体調管理の技術と、生涯使える実用ばかり。コスパという言葉で趣味を選ぶなら、サウナは最強クラスの候補です。(持ち物の話は、こちら。)
サ旅という、安上がりな冒険
お金の少ない二十代にこそ、サウナ旅はおすすめです。全国には、その土地ならではの名サウナが点在しています。雪国の外気浴、海辺の朝ウナ、山あいの秘湯サウナ。青春18きっぷとタオル一枚で、日本じゅうの「ととのい」を巡る旅ができます。高級ホテルよりずっと安く、記憶にはずっと濃く残る。岩手にも、内陸と沿岸で表情の違うサウナがそろっています。若いうちに各地の湯と蒸気を体で覚えておくと、その経験は、いつか自分のサウナを持つ日の、確かな目利きになります。旅の数だけ、ととのいの引き出しが増えていくのです。
社会人一年目の、逃げ道として
そして、社会人になりたての数年は、人生でいちばんストレスの逃げ道が要る時期です。慣れない仕事、理不尽、比較、孤独。この時期に、酒だけを逃げ道にすると、逃げ道が体を削ります。サウナという逃げ道を一本持っている新社会人は、強い。金曜の夜、愚痴を言う相手がいなくても、熱と水風呂が一週間をリセットしてくれる。「日曜の夜がつらい」があるなら、日曜の夕方サウナを試してください。月曜の重さが、目に見えて変わります。(仕事とサウナは、こちら。)
若い体力で、雑に入らない
ひとつだけ、先輩として言わせてください。二十代は体力があるぶん、雑な入り方ができてしまいます。我慢大会、飲酒後の突入、水分なしの連続セット。若さでねじ伏せられても、それは技術ではありません。若いうちに、体の声を聞く入り方を覚えた人は、三十年後もサウナを楽しんでいます。無理でねじ伏せた人は、いつか事故か、卒業か。どうせ覚えるなら、一生使える型を。(正しい型はこちら、やめどきはこちら。)
裸のつきあいが、続く縁になる
サウナには、肩書きも年齢も脱いで向き合う、不思議な力があります。同じ熱に耐え、同じ水風呂に息をのみ、外気浴で並んで空を見上げる。それだけで、初対面でもふっと打ち解けてしまう。二十代で見つけたサウナ仲間は、損得のない、長く続く縁になりやすいものです。会社でも学校でもない、第三の居場所。画面越しのやりとりに少し疲れた世代にとって、スマホを持ち込めないサウナは、久しぶりに人と生身で向き合える場所でもあります。ひとりでも、仲間とでも、どちらでも楽しめる。友との縁も、ひとりの静けさも、両手に持てるのがサウナです。それも、この趣味の懐の深さなのです。
いつかの家サウナへの、長い伏線
二十代のサ活は、実は長い伏線です。いつか家を建てる日、サウナ好きのあなたは、庭の一坪の使い方を知っています。私たちの店にも、「学生時代からサウナ好きで、家を建てるなら絶対にと決めていました」というお客様が、年々増えています。岩手・盛岡のD'STYLEは、その日まで読み物で伴走し、その日が来たら、ハルビア岩手県正規代理店として全力でお手伝いします。まずは今週末、タオル一枚から。
写真: dr.eros (Wikimedia Commons, CC BY 3.0)



