サウナの上手な人は、我慢強い人よりも、引き際のいい人です。体は、限界の前に、必ずサインを出しています。それを知っていて、素直に従えるかどうか。今日は、サウナ中に体が出す「もう出よう」の合図を、五つ並べます。安全の話ですが、身がまえずに、気楽に読んでください。合図を知っていれば、サウナはずっと安心な遊びになります。

知っておきたい、五つの合図
一、心臓の音が「気持ちいい速さ」を超えて、ドコドコと強く速く打ちはじめたとき。軽い高鳴りは正常な反応ですが、胸がざわつく感じが出たら、それは超過のサインです。二、めまい、ふらつき。視界が少し揺れる、立ち上がる前から怪しい。即、下段へ降りるか外へ。三、吐き気、胃のむかつき。のぼせの典型的な前ぶれです。四、指先や唇のしびれ、皮膚のちりちり感。五、熱い部屋にいるのに、ぞくっとする悪寒。これは体温調節が混乱しはじめた合図で、いちばん見逃してはいけないものです。どれか一つでも出たら、その日はもう頑張らない。静かに出て、休みます。どの合図も、体が弱いから出るのではなく、体が正しく働いている証拠です。素直に受け取ってあげてください。
なぜ、体は合図を出すのか
サウナに入ると、体は深部の温度を守ろうとして、汗をかき、皮膚の血管を広げ、心臓は多めに働きます。これは体の賢い調整です。ところが、その調整が追いつかなくなると、めまいや悪寒といった形で「そろそろ限界です」と教えてくれる。合図は故障ではなく、体からの丁寧な連絡なのです。熱の受け取り方には、その日の体調、睡眠、水分、食事で大きな個人差があります。昨日の自分と今日の自分は、別人。我慢比べには、意味がありません。合図に素直に従うことが、いちばん上手な入り方です。とくに、寝不足の日、お酒の残る日、食事の直後は、いつもより早く合図が来ます。そういう日は、はじめから軽めに切り上げると決めておくと安心です。
出たあとの、正しい休み方
サインが出て外に出たら、急に立ったり歩き回ったりせず、まず座ること。横になれるなら、横に。水分を少しずつとって、体が落ち着くまで待ちます。冷たい水を一気にあおるより、常温の水をちびちびと。回復したように感じても、その日のサウナは終了です。「もう一回くらい」が、いちばん危ない。何度も繰り返すようなら、その入り方、温度や時間や体調が合っていないということなので、次回から条件を下げてください。(入り方の見直しは、適温の話と失敗あるあるへ。)
翌日の疲れも、サインのうち
見逃されがちなのが、翌日のサインです。サウナの翌朝は、本来、体が軽いもの。それが、どっと疲れている、頭が重い、だるい。これは前日の入りすぎのサインです。気持ちよさの余韻と、疲労の持ち越しは違います。サウナは「入った日の夜と翌朝が気持ちいい」のが適量。翌日に請求書が来るのは、超過です。量を三割減らして、ちょうどよくなる方が多いです。
サインに従える場所が、いちばん安全
施設だと、「せっかく来たから」「元を取らなきゃ」という気持ちが、サインを無視させがちです。自宅サウナには、この「せっかく」がありません。合図が出たらすぐやめて、また明日入ればいい。毎日入れる環境は、実は、いちばん無理をしなくていい環境なのです。(続けることの価値は、こちら。)
長く楽しむための、お守りとして
岩手・盛岡のD'STYLEは、ハルビア岩手県正規代理店として、安全に長く楽しむための知識ごと、サウナの設置をお渡ししています。今日の五つの合図、ご家族にも共有してください。無理をしないが、いちばん上手。ご相談、いつでもどうぞ。
写真: Ludovic Rivallain (Wikimedia Commons, CC BY-SA 3.0)



