にかほ市の話 象潟の島と、湧き水と、立春の鱈
にかほ市は、2005年10月1日に仁賀保町・金浦町・象潟町の3つの町がひとつになってできました。南東に鳥海山、西に日本海。山すそが海のそばまで下りてきていて、家の多くは海沿いの平らな土地に集まっています。
象潟の田んぼの中には、松の生えた小さな丘がいくつも浮かんでいます。およそ2600年前、鳥海山の山頂近くが崩れ、岩なだれが海へ流れ込んで、浅い海と小島ができました。やがて砂丘にふさがれて潟になり、1689年に芭蕉が訪ねたのはこの潟の景色です。1804年の地震で土地が2mほど持ち上がり、潟は干上がって田んぼに変わりました。1934年に国の天然記念物になっています。
「象潟」の名は、貝の蚶(きさ)にちなむ「蚶潟」から変わったものと、天然記念物の解説にあります。田んぼの下の泥には貝殻が埋まっていて、ここが浅い海だった証しとされています。春に田へ水が張られると、島々が水に映り、芭蕉の見た潟の姿がよみがえります。
江戸の始めの1623年、仁賀保氏が1万石の領主としてこの地に戻り、象潟の塩越に政治の拠点を置きました。日本海の船の行き来を見すえてのことだったと、由利本荘市の歴史の資料は伝えています。
鳥海山の秋田側の登山口にあたる小滝では、5月の最終土曜日に、金峰神社で「チョウクライロ舞」が舞われます。舞台は約3.6m四方の土の舞台。花笠をかぶった男の子たちも舞い、終わると見ていた人たちが花笠の花を取り合って、家へ持ち帰ります。2004年に国の重要無形民俗文化財になりました。
金浦では立春の2月4日、金浦山神社に寒鱈を納める「掛魚(かけよ)まつり」があります。元禄年間から伝わるとされ、境内には10kgを超える鱈が荒縄で吊るされます。鱈漁のさかりの1〜2月は海が荒れる時期で、漁の安全と大漁を祈る祭りです。鱈を担いで町を練り歩く行列は、コロナ禍のあと休んでいます(2024年、東北農政局の記事)。
鳥海山には、多い年で年に12,000mmを超える雨や雪が降るといわれます。その水が長い時間をかけて山にしみこみ、象潟の元滝では、幅約30mの岩肌から1日5万トンもの水が湧き出しています。
電子部品の工場と、県内でいちばん暖かい1月
2020年の国勢調査では、市内に住んで働く人のおよそ3人に1人が製造業でした。電子部品をつくる工場の多い町で、市の製造品出荷額は1,241億円です(2021年)。仕事や学校に通う人の約4分の3は市内に通い、山形県など県外へ通う人も約430人います。
2025年の1年間、にかほ市は引っ越してくる人が出ていく人を上回りました。人口に対する社会増加の率は0.37%で、県内25市町村でいちばん高い数字です。人口は2万1,311人、65歳以上の割合は41.5%です(2025年10月、秋田県の調べ)。
住宅地の地価の平均は坪4.2万円です(2026年)。いちばん高い象潟の武道島で坪6.8万円、山側の黒川では坪2.0万円ほどです。
気象庁の平年値で、にかほの1月の平均気温は2.5℃。県内で気温を測っている気象庁の観測点の中で、いちばん高い数字です。盛岡(-1.6℃)より4℃ほど暖かく、朝の冷え込みも-0.2℃ほどにとどまります。その分、風は強く、1月の平均風速は5.0m/sで盛岡(2.7m/s)のほぼ倍です。家の省エネ基準でも、にかほ市は秋田県でただひとつの「5地域」に入っています。
冷え込みのやわらかい土地なので、小さな火をゆっくり保つだけで、家じゅうがおだやかに温まります。
にかほ市の家と、合うストーブ
海沿いに続く仁賀保・金浦・象潟の町並みと、鳥海山のすそ野に広がる山側の集落とでは、合うストーブが変わります。
盛岡から3時間ほど。にかほ市へも伺います
厨川ショールームからにかほ市までは、片道約149〜175km、車で約2時間40分〜3時間10分です。秋田県内では、秋田市でタールのたまった薪ストーブを分解して掃除しました。鹿角市や大仙市でも、点検と掃除を続けています。下の施工事例に写真を載せています。
当社の工事は、社員が自分たちの手で行います。現場に出る者はJFSA認定技術者です。家庭用サウナの設置も、同じ社員が担当します。新築の計画中でも、いまの家への後付けでも、まずは家を見せてください。遠方なので、近くのお宅と日をそろえて伺うこともあります。
ペレットストーブの設置も、にかほ市へ伺います。家庭用サウナの設置は、当社のサウナ専門サイトハルビア岩手(にかほ市のサウナ設置)でご案内しています。
出典:e-Stat 市区町村の廃置分合(にかほ市)/文化遺産オンライン「象潟」/由利本荘市「六郷氏・岩城氏・打越氏 入部400年」(仁賀保氏と塩越)/文化遺産オンライン「小滝のチョウクライロ舞」/東北農政局「奇祭『掛魚まつり』と鱈汁」/にかほ市観光協会「元滝伏流水」/にかほ市 市勢要覧 資料編(産業別就業人口・製造品出荷額・気象)/にかほ市 Outline of Nikaho city(電子部品の産業)/秋田県「令和2年国勢調査 従業地・通学地集計」(通勤通学)/秋田県「2025年 秋田県の人口」(人口・社会増減率・65歳以上の割合)/気象庁 平年値(にかほ)・(盛岡)・(秋田県の観測点一覧)/地価は国土交通省の地価公示を集計した土地価格相場サイトの値
にかほ市の近くでの、これまでの仕事
となりの由利本荘市(1軒)・秋田市(1軒)・大仙市(1軒)のお宅へ、設置やメンテナンスで伺っています(社内の記録より)。
秋田県全体では、これまでに30軒のお宅で、74件の仕事を受け持ってきました。
にかほ市へも、いつでも伺います。煙突掃除や点検は、煙突の中の火事を防ぐいちばんの近道です。気になることがあれば、ご相談ください。
にかほ市の近くの施工事例
秋田県内で当社が手がけた現場です。秋田市・大仙市・鹿角市で、薪ストーブの分解掃除と点検をしてきました。写真はすべて当社が撮ったものです。
にかほ市は、省エネ基準の「5地域」です
にかほ市は5地域です。 2025年4月1日から、新築は原則すべて省エネ基準への適合が義務になりました。 適合しないと確認済証・検査済証が交付されません。
| 断熱等性能等級 | UA値の基準 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 等級4 | 0.87 以下 | 2025年4月からの義務水準 |
| 等級5 | 0.60 以下 | ZEH水準(誘導基準) |
| 等級6 | 0.46 以下 | HEAT20 G2相当 |
| 等級7 | 0.26 以下 | HEAT20 G3相当 |
近くでも区分は変わります。隣町の基準をそのまま当てはめられません。
にかほ市で薪ストーブを「その他の暖房設備」として入力すると、 ルームエアコンディショナー(区分(ろ))/間歇運転を設置したものとして計算されます。 基準側も同じ機器なので差し引きゼロで、BEIを悪くも良くもしません。 ペレットストーブは評価対象なので、扱いが違います。
詳しくは 薪ストーブと省エネ基準。 実際の申請では、必ず設計者と確認検査機関にお確かめください。
にかほ市で、安全に使い続けるために
煙突が通る壁や囲いの中は、仕上げてしまうと外から見られません。 当社は現場に関わる者がJFSA認定技術者(3年ごとの更新制)です。安全について、調べて確かめた中身を下のページにまとめました。
2年に1度は見せてください。仁賀保・金浦・象潟のどこへも伺います。よその店で入れたストーブの点検もお受けします。
メンテナンスの仕事
にかほ市のお宅でも、屋根に上がって煙突のキャップを外し、中のすすを落とします。海が近い家は、煙突トップや金具の錆も見ておきます。本体は扉のガラスや空気の通り道まで掃除して、次の冬に向けて整えます。




にかほ市の冬の気候と、ストーブ選び
山形県と境を接する、秋田県のいちばん南西の市です。市の資料でも、県内でもっとも温暖で雪の少ない地域とされています。
| 観測地点 | 1月の平均気温 | 1月の日最低気温の平均 | 1月の日最高気温の平均 |
|---|---|---|---|
| にかほ(にかほ市) | 2.5℃ | -0.2℃ | 5.1℃ |
| (参考)盛岡 | -1.6℃ | -5.2℃ | 2.0℃ |
にかほの観測点は、2013年10月まで「象潟」という名前でした。1月の平均気温2.5℃は、県内で気温を測る気象庁の観測点の中でいちばん高い値です。そのかわり1月の平均風速は5.0m/sあり、冬は海からの風が強く吹きます。
秋田県は県内全域が豪雪地帯です(国土交通省「豪雪地帯・特別豪雪地帯指定図」)。
出典:気象庁「過去の気象データ検索」平年値(1991〜2020年)。アメダス地点の気温平年値は参考値です。
にかほ市の家と地形から考える、煙突の設計
にかほ市の家を見に伺ったとき、煙突について確かめていることです。風と潮と、山側の雪の様子で、煙突の高さや材料が変わります。
煙突と壁・天井との距離の考え方は離隔距離と内装制限、囲いの中の温度は煙突の囲いと壁貫通部にまとめています。
にかほ市での薪の手に入れ方
市の土地の6割ほどは森林と原野です(にかほ市の資料)。山側の集落では、知り合いから原木を分けてもらえるお宅もあります。割ったら1〜2年は乾かしてから焚いてください。
薪の良し悪しは、樹種よりも乾燥で決まります。含水率20%以下の薪なら、煙が少なく、煙突にタールが付きにくくなります。当社では乾燥済みの広葉樹の薪を販売・配達しています。
D'STYLEからにかほ市までの距離と費用の目安
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 盛岡ショールーム(厨川)からの道のり | 片道 約149〜175km(郵便番号ごとに実測) |
| 車での所要時間 | 約2時間40分〜3時間10分(道路状況・季節で変わります) |
| メンテナンスの出張費 | ¥24,000〜¥36,000(郵便番号ごとの額はメンテナンスのページで引けます) |
メンテナンスの料金は次のとおりです。出張費は郵便番号ごとに決めています。設置工事の交通費は、プランごとにお見積りします。
| メニュー | 料金(税込) | 内容 |
|---|---|---|
| 煙突掃除のみ | ¥24,800 | 煙突内部の煤・タールの除去 |
| 煙突掃除+ストーブライト | ¥30,800 | 煙突掃除に、本体の簡易点検・清掃を追加 |
| フルメンテナンス | ¥36,800 | 煙突掃除と本体の分解清掃・消耗部品の点検 |
| ペレットストーブ(国産) | ¥28,800 | 本体内部・排気筒の清掃と点検 |
| ペレットストーブ(輸入) | ¥33,000 | 本体内部・排気筒の清掃と点検 |
| 点検のみの出張 | ¥5,500 | 不調の確認・見積のための点検 |
詳しくはメンテナンス・煙突掃除・秋田県の煙突掃除(市町村ごとの道のり)のページへ。
よくある質問
にかほ市まで来てもらえますか?
はい、伺います。厨川ショールームから片道約149〜175km、車で約2時間40分〜3時間10分かかります。設置工事もメンテナンスも、当社の社員が伺います。
にかほ市でメンテナンスを頼むと、出張費はいくらですか?
¥24,000〜¥36,000です。お住まいの郵便番号から実際の道のりを測り、10kmあたり¥1,500(税込)で計算しています。
にかほ市で薪ストーブの補助金は使えますか?
2026年10月の確認では、にかほ市の薪ストーブ・ペレットストーブの補助金は見つかっていません。県内では湯沢市・大館市・羽後町に制度があります。ご相談のときに、あらためて調べてお伝えします。
にかほ市でペレットストーブの設置もできますか?
できます。出張費は薪ストーブと同じ¥24,000〜¥36,000です。排気を壁から出すことが多く、海風の当たり方を見て排気の向きを決めます。停電のときの備えも一緒に考えます。
象潟の海に近い家ですが、煙突は錆びませんか?
ステンレスの煙突でも、潮風を受けると表面にもらい錆が出ることがあります。海からの距離を見て、必要ならSUS316の煙突をすすめ、点検のときに金具の錆も確かめます。
にかほ市は暖かいと聞きます。薪ストーブはいりますか?
1月の平均気温は2.5℃と県内でいちばん暖かい土地ですが、冬は海からの強い風が吹きます。小さめの機種を弱い火で長く焚くと、家全体がやわらかく温まります。
遠いので、点検は近所とまとめてもらえますか?
はい。にかほ市は当社から遠い地域なので、近くのお宅と日をそろえて伺うことがあります。冬の前の秋に点検しておくと安心です。
薪ストーブの点検は、どれくらいの間隔で頼めばいいですか?
2年に1度は見せてください。煙突の中や囲いの中は、使っている方からは見えません。よその店で入れたストーブもお受けします。
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