朝と夜のサウナの違いは、理論編で書きました。今日は実践編、「朝ウナ」の時間割です。家にサウナがあれば、出勤前の三十分で、一日の質が変わります。ただし、朝には朝の作法がある。夜と同じ入り方をすると、逆に一日をだるくします。そこを間違えないための、実践ガイドです。

朝の原則 / 短く、熱く、水しっかり
夜のサウナが「ゆっくり深く、眠りへ向かう」入り方なら、朝は逆です。目的は覚醒。原則は三つ。一、短く。1〜2セットで切り上げる。朝から3セットの長湯は、体力を使いすぎて午前中がだるくなります。二、やや熱め、または最後を冷たく締める。ぬるくだらだらではなく、短時間の熱と、しっかりした冷水で、自律神経の朝のスイッチを入れる。三、水分をしっかり。寝起きの体は、一晩分の汗で乾いています。入る前にコップ一杯、出てからもう一杯。この三原則で、朝ウナは目覚まし装置になります。
朝ウナが効く、体内時計の理屈
朝のサウナが目を覚まさせるのには、体の理屈があります。人の体には、朝に活動モードへ切り替わる体内時計が備わっています。朝、体温がぐっと上がり、心拍が立ち上がることで、頭と体は「一日が始まる」と認識する。朝ウナは、この立ち上がりを、熱と冷水で後押しする装置です。短い高温で体温を持ち上げ、冷水で交感神経をきりっと起こす。寝ぼけた体内時計の背中を、そっと押してやるイメージです。夜のようにだらだら長く入るのではなく、短くきびきびが、朝の正解になります。
モデル時間割 / 6:30起床の場合
6:30起床、水を一杯飲んで、サウナのスイッチオン(電気式なら朝が手軽です)。身支度や朝刊のあいだに温まり、7:00から8分×1セット。冷水シャワーでキリッと締めて、外気に一分。7:20、朝食。ととのった舌で食べる朝めしは、うまい。7:50、家を出る。頭は会議二本目くらいまで冴えたまま。夜型の人ほど、この朝の覚醒効果に驚きます。休日はもう1セット足して、朝食を豪華に。(朝食の話は、こちら。)
休日は、朝ウナからの朝ごはん
休日の朝ウナは、平日とは目的を変えて、たっぷり楽しむのがおすすめです。急ぐ用事のない朝なら、2セットに増やして、外気浴もゆっくり。庭やベランダの椅子で、朝の光と鳥の声の中、じんわりと汗が引くのを待つ。そして、ととのった体で迎える休日の朝ごはんは、平日の何倍もうまい。焼きたてのトースト、淹れたてのコーヒー、目玉焼きの湯気。朝ウナは、休みの日の時間を、二度おいしくしてくれます。一週間がんばった自分への、いちばん手軽なごほうびです。同じ一日でも、朝いちばんに頭と体が澄んでいると、午前のうちに用事がすいすい片づく。だらだら始まる休日と、きりっと始まる休日。その差を生む小さな習慣が、朝の一セットなのです。
朝ウナの、注意点
注意も正直に。寝起き直後の急な高温は、血圧が動きやすい時間帯なので、起きてから最低20〜30分は空けて、水分を入れてから。朝は関節も体もまだ硬いので、動作はゆっくり。血圧の薬を飲んでいる方は、朝の入浴習慣ごと主治医に相談を。そして、朝ウナ後の運転は、ととのいのぼんやりが抜けてから。時間に追われての慌ただしい朝ウナは、本末転倒です。余裕のない朝は、潔く夜に回しましょう。(薬の話はこちら、運転はこちら。)
朝型の相棒に、一台を
朝ウナの習慣は、通いでは絶対に作れません。家にあるからこそ、の芸当です。岩手・盛岡のD'STYLEは、ハルビア岩手県正規代理店として、朝の三十分を変える一台をご提案しています。目覚ましの音より、ロウリュの音で始まる朝を。ご相談、いつでもどうぞ。
写真: Ximonic (Simo Räsänen) (Wikimedia Commons, CC BY-SA 3.0)



