三大麺の記事(こちら)で「わんこそばは祭り」と書きましたが、そもそも、なぜあんな食べ方をするのか。今日は、わんこそばの正体の話です。結論から言えば、あれは大食い競争ではなく、もてなしの発明でした。
起源は、茹でたてを出し続ける知恵
わんこそばの起源には花巻説と盛岡説がありますが、共通する核はこうです。大勢の客にそばを振る舞うとき、大盛りを一度に出すと、そばは伸びて、つゆは冷める。ならば、一口分ずつ小さな椀(わんこ)に分けて、茹でたてを次々に出せばいい。つまりわんこそばは、そばを最後の一口までうまい状態で食べてもらうための、給仕の技術なのです。南部の殿様が旅先で一口ずつのそばを気に入った、という伝承も残ります。「はい、じゃんじゃん」の掛け声は、もてなしの「もっと食べてけ」(岩手の気質の話)が、リズムになったものです。
給仕さんは、間合いの職人
わんこそばの主役は、実は食べる側ではなく、お椀を振る給仕さんです。客の椀が空く瞬間を見切って、すかさず次の一口を放り込む。あの間合い、掛け声、蓋を閉めさせない攻防。熟練の給仕さんの仕事は、テンポの芸能です。ちなみに平均は大人でおよそ50〜60杯(15杯でかけそば一杯分ほど)、100杯超えで記念の証書がもらえる店も。数を競うもよし、味わうもよし。薬味と刺身などの「お供」を挟みながら、自分のペースで楽しむのが現代流です。
食べたあとは、お決まりの流れで
わんこそばの宴のあとは、満腹と興奮でぽかぽかです。サウナは食後2〜3時間おいてから(食事と時間割の話)。遠方の友人を、わんこそば→(休憩)→家のサウナ、で締める黄金コースは、サ旅岩手編(こちら)でも紹介したとおりです。
もてなしの国の、火の店
一口ずつ、茹でたてを、じゃんじゃん。わんこそばの精神は、客を待たせず、最良の状態で出し続けることです。岩手・盛岡のD'STYLEも、見積もりも薪も蒸気も、いい状態でじゃんじゃんお出しします。ご相談、いつでもどうぞ。はい、じゃんじゃん。



