「私、汗をかかない体質なんです」。サウナのご相談で、時々聞く言葉です。汗をかきにくいから、サウナは向いていない、と。実は、これは逆なのです。汗をかきにくい人ほど、サウナの出番です。汗をかく力は、体質で決まりきったものではなく、使えば育ち、使わなければ衰える、筋肉のようなもの。今日は、「いい汗をかける体」のつくり方の話をさせてください。
汗腺は、さぼり癖がつく
私たちの体には、何百万という汗腺があります。ところが、そのすべてが働いているわけではありません。ふだんから汗をかく機会が少ないと、汗腺は「出番がない」と判断して、休眠していきます。一年じゅう空調のきいた部屋で過ごす現代の暮らしは、いわば汗腺の失業時代。使われない汗腺が増えるほど、体は熱を外に逃がすのが下手になり、少しの暑さでばてやすく、熱がこもりやすい体になっていくと言われています。
汗をかけない、むくみやすい、夏に弱い。そんなお悩みの根っこに、この「汗腺の休眠」がひそんでいることは、珍しくありません。
サウナは、汗腺の再教育の場
眠った汗腺を起こす方法は、単純です。汗をかく機会を、定期的につくること。そして、そのいちばん確実で、いちばん気持ちのいい方法が、サウナです。週に何度か、サウナでしっかり汗をかく習慣を続けると、汗腺は少しずつ目を覚まし、汗の出はじめが早く、量もスムーズになっていきます。最初は全然汗が出なかった方が、ひと月もすると「こんなに出るようになった」と驚かれる。私たちが何度も見てきた変化です。
大事なのは、無理をしないこと。汗が出にくいうちは、低めの温度で、湿度をたっぷりと。ロウリュのあるサウナなら、やわらかい蒸気が発汗をやさしく後押ししてくれます。そして、かいた汗のぶんだけ、水分補給をしっかりと。(水分の話は、こちらに。)
いい汗と、そうでない汗
汗には、質があります。よく働く汗腺がかく汗は、水に近い、さらさらの汗。すぐ蒸発して、体をよく冷やし、においも残りにくい。いっぽう、休眠あけの汗腺の汗は、ミネラルを多く含んだ、べたつく汗になりがちです。蒸発しにくく、冷却の効率が悪く、においのもとにもなりやすい。サウナで汗をかき続けると、この汗の質が、少しずつ、さらさらの側へ変わっていくと言われています。汗をかくのが嫌いだった人が、サウナを続けるうちに、汗をかくのが好きになる。質が変われば、汗は不快なものではなくなるからです。(汗と美肌の話は、こちらもどうぞ。)
夏に強く、冬に強い体へ
汗をかける体は、夏バテに強い体です。熱をすっと逃がせるので、暑さがこたえにくい。そして冬は、サウナ習慣そのものが、冷えにくい体をつくってくれます。岩手のように、夏と冬の落差が大きい土地では、この「体温調節の上手な体」が、一年を通して効いてきます。エアコンに頼りきりの体から、自分で温度を調節できる体へ。サウナは、その一番の練習場です。
汗をかける体は、一生の財産
岩手・盛岡のD'STYLEは、ハルビア岩手県正規代理店として、毎日の汗の習慣づくりをお手伝いしています。汗が出にくい方には、低温多湿でやさしく入れるロウリュ重視のサウナ設置がおすすめです。「汗をかかない体質だから」とあきらめていた方こそ、一度ご相談ください。ひと月後、いい汗と一緒に、お待ちしています。



