「かきねの かきねの まがりかど、たきびだ たきびだ おちばたき」。誰もが歌えるあの童謡の光景を、しかし最近の子どもたちは見たことがありません。落ち葉焚きは、どこへ行ったのか。今日は、消えたたき火の話と、その火が引っ越した先の話です。
落ち葉焚きが消えた、正直な理由
まず、事実から。庭や畑での野焼き(落ち葉焚きを含む)は、廃棄物処理法や各自治体の条例で原則禁止になっています。煙の苦情、火災の危険、ダイオキシン問題を経て、例外(農業上必要な場合など)を除き、住宅地の落ち葉焚きは法的にもマナー的にもできない時代です。焼き芋の匂いの思い出ごと惜しいのですが、住宅が密集した現代では、やむを得ない移り変わりです。ここを曖昧にせず書くのが、火を商う店の務めだと思います。
落ち葉の、現代の行き先
では、庭の落ち葉はどうするか。現代の正解は、腐葉土です。落ち葉を集めて、コンポストや囲いに積み、米ぬかを振って時々混ぜれば、一〜二年で極上の土に変わります。燃やせば一瞬の灰、腐らせれば庭の資産。焼き芋は失いましたが、花壇と家庭菜園が肥える。灰の話(こちら)と同じで、庭の循環はちゃんと続けられます。なお、乾いた落ち葉を薪ストーブの焚き付けに使うのは、少量なら可能ですが、一気に燃えて煙が出やすいので、白樺の皮や焚き付け材(こちら)のほうが優秀です。
たき火の火は、炉の中に引っ越した
そして、本題です。あの落ち葉焚きの火は、消えたのではなく、引っ越したのだと私たちは考えています。行き先は、薪ストーブの炉の中。合法で、安全で、煙突が煙を高く逃がし、しかも毎晩楽しめる。焼き芋も炉の熾火で焼けます(こちら)。「たきびだ たきびだ」と子どもが集まるあの磁力は、ガラス越しの炎にちゃんと受け継がれています。童謡の光景そのままではないけれど、火を囲む文化の中身は、家の中で続けられる。それが現代の火の作法です。
合法で、毎晩の、たき火を
岩手・盛岡のD'STYLEは、現代のルールの中で火を楽しむ暮らしをお手伝いしています。落ち葉焚き世代の方、あの火はうちの店にあります。会いに来てください。ご相談、いつでもどうぞ。



